気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

「下萌え」で

2017-02-12 16:20:07 | 主菓子とお干菓子
今日もTVから、寒波が次から次へと押し寄せ、
鳥取から日本海側は稀に見る大雪を映し出し、大変な初午に。
山がかり雪のこごしき一の午
            森澄雄
奈良・若草山の雪は頂上に少し残る程度

奈良公園、春日野では、こんな風情が味わえるかも
春日野の下萌えわたる草のうへに
      つれなく見ゆる春のあわ雪
』 
          源国信「新古今集」
昨日の話なのですが、
お昼からは、お稽古に来られたのは高校生、
南側の小間の障子を開けていると、雪が降ったり止んだり。
止み間には、あのスズメたちもやってきて盛んに食事を、
”スズメにお稽古を覗かれていますよ”と言いながらの
お稽古になりました。
若い方はうらやましいです。
何でもすぐ吸収していただけますから・・・
 
菓子は、先日作った「ユリ根金団」から
銘『下萌え』をお出ししました。
 
「下萌え」と言っても始めはきょとんと。
「雪の下に野菜などができることですか?」と聞かれ、
北風に曝されている枯れ野にも
雪が積もってる下でも
人知れず、そっと草が
芽ばえている事ですが・・・
誰に言われるわけではなく
見えないところで頑張ってる姿を
逞しく美しく感じていただけたらと
心が暖かになる言の葉ですね。