気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

ときじきふじ(夏藤)を

2017-07-15 08:19:51 | 季節の花々
寝苦しい日々が続き、窓シャッターを風が通る設定で
休んでおりますと、隙間から薄明りが届き始め、
夜明けとともに目が覚めました。南の空に月が
『盆の月大きな空でありにけり』
           稲畑汀子
今日15日は、盂蘭盆会(うらぼんえ)
故郷富山やここ奈良では来月の旧盆の行事になります。
でも被災地では、いまだに行方不明者も・・・合掌


昨日は昼から自宅稽古、前回「茶箱」の予定が、今回に。
 
花は藪茗荷、百日紅と『夏藤』を、香合は「朝顔」に。
  

この『夏藤』は今年も同じ場所、木々に覆われた藪で
ぶら下がるクリーム色の花房が目に止まりました。
なぜか不思議と、涼しさを感じさせました。
夏藤や心も振れる涼をよぶ
           愚句


土用のころに咲くことから土用藤とも呼ばれ、
万葉集では季節外れの藤「ときじきふじ(非時藤)」として
詠まれております。万葉集 大伴家持巻八、一六二七
『吾屋前之 非時藤之 目頬布 今毛見壮鹿 妹之咲容乎』
あなたの笑顔を今すぐに見たいものですって

お互い老いたとはいうものの、相方と言えば・・・