今日の奈良は、真上から西側の空は所々に雲が湧き、
強い日差しが、ところが若草山を望む東南側の空は、
一面の雲に、昼からは突然の雨も予想されております。
最近気になる植物が、あります。それは
先日伺った大和文華館の文華苑の草木で、「莢蒾」と札が
この漢字はなんて読むのかなーと、目を凝らすと
小さくふりがなで「がまずみ」と。
聞いたことがない植物名、わざわざ札が掲げられており、
これはと調べてみますと・・・「莢蒾・ガマズミ」は
漢語では「きょうめい」とよび、春頃に白い花を咲かせ、
夏に赤い果実を実らせ、秋に紅葉する木だそうで、
英語ではJapanese bush cranberry、なるほどで
この果実は生で食べると酸味があり、ガマズミ酒という
果実酒になり、血がサラサラになるとも?
(*東北地方のマタギの伝承された「ジョミ」)
古代には染料にも用いられたそうです。
牧野富太郎博士は、「ズミ」は「染め」の転訛したもので
万葉集の「スガノミ」がガマズミのことと考えられた。
『真鳥住む卯名手の社の菅のみを
衣に書きつけ服せむ児もがも』
(万葉集巻7、1344 作者不詳)
『植物記 ちくま学芸文庫』筑摩書房より
なお博士は菅のみと記されたが万葉集では菅の根に。
面白いのは、「日本人と植物」 岩波新書 青版 では
「ガマズミ」を「神ツ実」として神を暗示する植物として
紹介されており、古代日本人の感性がうかがい知れますね。
『がまずみの実を舌にのせ鳥になる』
蓬田紀枝子
晩夏から秋になれば、赤い実に、
この頃、大和文華館へ拝見に伺わねばなりませんね。
強い日差しが、ところが若草山を望む東南側の空は、
一面の雲に、昼からは突然の雨も予想されております。
最近気になる植物が、あります。それは
先日伺った大和文華館の文華苑の草木で、「莢蒾」と札が
この漢字はなんて読むのかなーと、目を凝らすと
小さくふりがなで「がまずみ」と。
聞いたことがない植物名、わざわざ札が掲げられており、
これはと調べてみますと・・・「莢蒾・ガマズミ」は
漢語では「きょうめい」とよび、春頃に白い花を咲かせ、
夏に赤い果実を実らせ、秋に紅葉する木だそうで、
英語ではJapanese bush cranberry、なるほどで
この果実は生で食べると酸味があり、ガマズミ酒という
果実酒になり、血がサラサラになるとも?
(*東北地方のマタギの伝承された「ジョミ」)
古代には染料にも用いられたそうです。
牧野富太郎博士は、「ズミ」は「染め」の転訛したもので
万葉集の「スガノミ」がガマズミのことと考えられた。
『真鳥住む卯名手の社の菅のみを
衣に書きつけ服せむ児もがも』
(万葉集巻7、1344 作者不詳)
『植物記 ちくま学芸文庫』筑摩書房より
なお博士は菅のみと記されたが万葉集では菅の根に。
面白いのは、「日本人と植物」 岩波新書 青版 では
「ガマズミ」を「神ツ実」として神を暗示する植物として
紹介されており、古代日本人の感性がうかがい知れますね。
『がまずみの実を舌にのせ鳥になる』
蓬田紀枝子
晩夏から秋になれば、赤い実に、
この頃、大和文華館へ拝見に伺わねばなりませんね。