気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

文月の玄関は「竹有上下節」と「茅萱」を輪に

2017-07-01 11:58:06 | しつらえ
文月(七月)に入り、奈良も蒸し暑い朝を迎え、時おり日差しも。
梅雨前線の北上に伴い、北陸でも大雨警報が発令されており、
ほどほどの雨量でありますように。
豊穣の誘う梅雨と思えども』 
         稲福昌一
今日は昼過ぎからの自宅稽古で、朝から菓子を造っていても、
汗が吹き出しますが我慢、炭を熾し、お湯を沸かしますと
LDKの室温は30℃以上に、相方は我慢できずに冷房に手が。
今年初めてと言っていますが、これから先が・・・
お稽古場も炭が入りますから、冷房をして差しあげなくては。

文月の玄関のしつらえは、
春日大社で授かった夏越の「茅萱」に輪を作り
竹有上下節』の色紙を。
この方が夏越に相応しいですね。
  
出典は「五灯会元」18巻
〔大潙祖瑃禅師〕だいいそちゅんぜんし
 僧問、如何是潙山家風。
 そうとう、いかなるかこれいさんのかふう
 師曰、竹有上下節、松無今古青。
しいわく、たけにじょうげのふしあり、
            まつにこんこのあおなし
「茶掛けの禅語辞典」によると、竹には上下の節あり、
松は四季を通じ、千歳を経て変わらぬ緑を茂らせる
各々差別と平等を表し両々相俟つ真実のすがたを示している

玄関では、
穢れを祓われて誰でもお稽古をお待ちしておりますから
そしてお稽古場では、一生懸命お稽古をしましょうね

その稽古場のしつらえです。

床に、軸は先週からと同じ「清流無間断」
竹の花入れには、半夏生とホタルブクロを
  
文月の一日が始まりました。