気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

大炉で

2017-02-18 09:59:32 | お稽古
昨年は八畳間に炉を切り、初めて大炉でのお稽古
自宅でも出来るようになり、嬉しかったのですが・・・
経験の浅い社中ですので、今年は諦めておりました。
でも大炉でのお稽古に伺ったりしておりますと、
稽古のムシが頭をもたげ、先週から準備に取り掛かり

やっと今日、大炉でのお稽古をすることが出来ました。
床がありませんので、鴨居からのしつらえに
 
黒塗り扇子『瑞雲』を架けました。
瑞雲とは、「茶掛けの禅語辞典」によれば
”めでたいことが起こる前兆として現れる雲のこと。
 五色に彩られるといわれる。「慶雲」も同じ意味。
 用例としては『五灯会元』にみえる
 「岳麓山前祥霧起こり、祝融峰下瑞雲生ず」”

有楽と初嵐の紅白の椿と、新芽を活けております。
この新芽、昨年の江月会の茶会で活けられた「錦木」?
持ち帰りその後のお稽古にも使わせて頂いたところ
新芽がでて参り、生命力に驚きですね。
 
さあ炉にも火鉢にも炭が入り、釜も掛けましたよ。
いつ来て頂いても、稽古が出来ます。

庭の春はそこまで

2017-02-17 12:00:05 | 季節の花々
明日のお稽古のため、先日から大炉の準備を。
いつもは、広間の床に孫のお雛様を出すのですが・・
お嫁さんとの都合が合わず、一人では大変ですから、
床の軸や香合を替えました。(後日紹介します)

暖かい朝を迎えましたが、曇り空から雨がしとしとと
降り始めてきました。また雨なのです。
困ったことに今年になり、本当に晴天が長続きません。
昨日ポストに入っていた電気使用料が太陽光売電料より
上回っており、さもありなんなのですが、コマリマス
明日からまた寒さが戻ってくるようです。
でも庭の草木には春がそこまできておりました。
今までは、窓越しでも姿を見ると飛び去っていたメジロ、
数日前から、直ぐ側に立っていても、気付かないのか
椿の花を盛んに突く姿を目に。
さぞかしお腹がすいていたのでしょうか?
それとも、人(私)に慣れてきたのかも???

でも見つめると警戒心で直ぐに5m先の椿へ飛び去り、
こっちを気にしながらも突いておりました。

雪柳にも花芽が
『冬芽満ち垣のあはさよ雪柳』大山妙子


山茱萸(さんしゅゆ)の堅い蕾が割れ、黄色の花芽が
もうすぐ「春黄金花」になりますよ
 

そして柊南天にも蕾が黄色に。

 
最後に馬酔木(アセビ)、枝先の花穂(かすい)に連なる
壺型の蕾が膨らみ始めております。
 
この花は奈良公園を代表する春の花になり、
奈良に春を呼ぶ「東大寺のお水取り」を思い出します。
2014.3.10
月よりも くらきともしび 花馬酔木
              山口青邨

手作り味噌に

2017-02-16 12:57:55 | 日記
奈良は氷点下2.1℃の寒い朝を迎えました。
放射冷却なのでしょう、良いお天気で日中には
気温が15℃まで上昇し、3月下旬の天候になるそうです。
嬉しいのですが、寒暖の差が・・・
体調管理に注意が必要ですね。

昨日公園で、つつじが咲いているのを見つけました。
一輪だけで、早く咲き過ぎ・・・縮んでおりました。
でも確実に春がやってきています。
 
昨朝は「手づくり味噌をつくろう!」に参加して、
ほぼ一年分の自家製味噌を味わっております。オイシイー
煮た大豆をつぶす機械、ミンサー等が借りられます。
義母が元気な時、義父と一緒になってミキサーを使い
苦労されていたのを見ておりましたので、一人では・・・
数年前「生活くらぶ」を長男の嫁さんから紹されて、
味噌づくり参加してみました。
半年ほど寝かすと本当に美味しくなるのです。
(手前味噌)
一番は無添加ですし安心もありますが、
生活くらぶの大豆や麹が美味しいからなんでしょうね。

手順を示したパンフレットです。
   
・大豆を良く洗い、一日漬けます。

・大豆を煮る(つまんで直ぐ潰れるぐらいまで軟らかく)
 沸騰するまでは強火、後は弱火でアクをとり、さし水も

講習会場へ、煮た大豆と煮汁(種水)を持って
 
今回の会場では、若い方が多く、私が最年長らしく
カメを包んだ風呂敷が可愛いと、開けても壺が
見たことないらしく、ワイワイガヤガヤ
・大豆をつぶします

・つぶした大豆の量を計り、材料を混ぜます。

・カメにみそを空気が入らないように
   (ハンバーグの要領)
・カメの内側についたみそ、カビの原因をきれいに拭く。
・ラップをして家に持ち帰りました。
家に帰ってから、
・味噌の上に酒粕でふたをします。
     (カビがつきませんよ)
  
完成で、出来上がりは14Kg、去年の倍で楽しみがふえ
秋が待ち遠しいですね。

冬花火と西行忌

2017-02-15 12:43:38 | 日記
昨日午後7時半ごろ、バレンタインのチョコレートを持って
先ほどまでいた次男坊のお嫁さんからの電話、
”花火が上がっています”とのこと
なら瑠璃絵」の最終日は奈良公園開園137年記念花火でした。
二階から若草山を眺めると

冬花火浮かぬ貌してあがりたる
             安住敦
最後は華々しく上がっておりましたが・・・、
山焼きの花火があったばかりですから、少し寂しいですね。
奈良は東大寺・修二会が来週20日から戒壇院別火坊で試別火
そして3月1日から二月堂での本行(お水取り)に。
”お水取りが終わらないと奈良に春は来ない”と
言われており、待ちどおしいですね。
そういえば花壇に春を告げる花として『スノードロップ』が、
ひとつの茎にひとつずつ、釣鐘形の白い花が
うつむくように咲いておりました。

ところで今日2月15日は、ラジオから『西行忌』とのこと。
歌人・西行法師が1190年、旧暦の2月16日に亡くなられて
おり、今日ではなく、一日違いですが?
実はお釈迦様の入滅日?とされており、この前後に亡くなる
ことは仏教の修業者にとっての憧れだったからでしょう。
(お釈迦様誕生日と入滅日は同じとの説もあり定かではない)
もしくは、
願はくは花の下にて春死なむ
       そのきさらぎの望月の頃

この歌より陰暦では満月が15日なのでこの日にという説も。

この花は『桜』、陰暦2月15日頃は桜が咲いており、
陰暦との混同がよけいな混乱を招きますね。

チョコレートで考えること

2017-02-14 14:52:20 | 日記
今日14日はバレンタインデー、
昨日の夕方、孫娘からママと一緒に作ったクッキーを
プレゼントされた相方、嬉しくないふりをして、
アリガトウの一言、
チョコ提げて孫来るバレンタインの日
              鈴木白洋

帰るや否やまんざらでもない様子に、つい私も一言
”年の取った天邪鬼さん、
 ちゃんと嬉しそうにすれば良いものを”
もう一つ、誰から頂いたのでしょうか?
生チョコのようなイタリアのVESTRI(ヴェストリ)も

こんな高級なチョコレートは似合わないのに
まだ買ってない私はどうしましょうか?・・・

14日、こんなにもスポット浴びるチョコレート、
売らんかなという営利主義にだまされていませんか?
こんなにも甘くてほろ苦いチョコレート、苦い側面として
今も続く植民地主義の遺産にあたるそうです。
ブラジル原産のカカオ豆の生産地は、1コートジボワール、
2ガーナ、3インドネシア、4ナイジェリアと続きます。
そしてカカオ豆を発酵させて作られる作業は重労働になり、
人出のいるプランテーション作物?にあたります。
アフリカでは児童労働という問題点も・・・
世間がヒートアップすればするほど、儲けるのは・・・

 
同じような熱帯性の植物でも、この寒い時期でも
私たちの目を愉しませてくれる『ウキツリボク、浮釣木』
を御存知ですか。
提灯のような赤色と黄色の面白い花を咲かせていますが、
ブラジル原産なのですが、寒さに強いのだそうです。

チョコレートを食するたび、頭の片隅に留めてください。

奈良でも「盆梅展」や観梅が

2017-02-13 20:26:14 | 日記
昨日は朝からのお稽古は一人だけ、まずは掃除にと
玄関に出ますと、小さな花壇が華やかなんです。
侘助椿に小さな赤い花が数輪、遅い咲きだしです。
今年になり一月、二月と寒波が押し寄せたためなのか
天乙女椿もまだ蕾ですが、もうすぐ出番ですよ。
 天乙女
でも小間の床は、盛り?が過ぎた有楽椿と初嵐椿を
使わせていただきました。


お稽古ですが、なかなか手の付けられない小習事、
荘物(かざりもの)の「茶入荘」、「茶碗荘」、
「茶杓荘」と薄茶点前のできる「茶筅荘」の中から
「茶入荘」をさせて頂きましたが・・・
途中申し訳ないことに、一番幼い孫が泣きながら
家にやってきました。
お稽古が終わるまで、寒い中公園へ遊びに。アリガトウ
後始末もそこのけで、お迎えに行くと、

道筋からほのかに香り、梅の花が目にとまりますね。
 
奈良では梅の名所として、2月下旬より
・奈良公園内の片岡梅林、250本、
東大寺のお水取り(修二会)のついでにどうぞ
月ヶ瀬梅林、13000本
 
賀名生梅林、2万本、

広橋梅林、5000本、

そういえば、昨年伺った大和郡山城内、120鉢からなる
第14回 大和郡山 盆梅展」も、開催中です。

そして、奈良西大寺から1100mの菅原天満宮さんでも
130品種、200鉢の「盆梅展」、

この地は、菅原道真公の生誕地とされております。
良い天気に誘われて、観梅でもいかがですか。

「下萌え」で

2017-02-12 16:20:07 | 主菓子とお干菓子
今日もTVから、寒波が次から次へと押し寄せ、
鳥取から日本海側は稀に見る大雪を映し出し、大変な初午に。
山がかり雪のこごしき一の午
            森澄雄
奈良・若草山の雪は頂上に少し残る程度

奈良公園、春日野では、こんな風情が味わえるかも
春日野の下萌えわたる草のうへに
      つれなく見ゆる春のあわ雪
』 
          源国信「新古今集」
昨日の話なのですが、
お昼からは、お稽古に来られたのは高校生、
南側の小間の障子を開けていると、雪が降ったり止んだり。
止み間には、あのスズメたちもやってきて盛んに食事を、
”スズメにお稽古を覗かれていますよ”と言いながらの
お稽古になりました。
若い方はうらやましいです。
何でもすぐ吸収していただけますから・・・
 
菓子は、先日作った「ユリ根金団」から
銘『下萌え』をお出ししました。
 
「下萌え」と言っても始めはきょとんと。
「雪の下に野菜などができることですか?」と聞かれ、
北風に曝されている枯れ野にも
雪が積もってる下でも
人知れず、そっと草が
芽ばえている事ですが・・・
誰に言われるわけではなく
見えないところで頑張ってる姿を
逞しく美しく感じていただけたらと
心が暖かになる言の葉ですね。

筒茶碗と絞り茶巾で

2017-02-11 13:05:44 | お稽古
二月は大炉、一度はあきらめかけたのですが・・・
先日、教えて頂いた大炉でのお稽古にて心がうごき、
移動中の電車内で手に取った「淡交タイムス2月号」が
大きく背中を押してくれました。”今年もしましょう”

一昨日の夜に大炉の準備にと、炉畳を開け掃除をした後、
耐火煉瓦を入れ、横の灰壺をみて、はたと気付きました。
”これでは灰が少ない”
昨夏は消壺だけの湿し灰しか作らなかったツケが・・・
仕方ありません、今朝、庭から小石を探す振りをして、
相方に見つからないように、そっと小畑の間仕切りから
二枚のレンガを拝借、小石とともに洗って干しておくと、
やはり見つかってしまいました。コメンナサイ
終われば、元に戻しますからね。
 
昼からのお稽古が終われば、灰を入れますから。
明日からは、大炉でのお稽古になります。

ところで昨日のお稽古は、陽が射したり雪が舞ったりする
寒ーい真冬を思わす天気、大炉だったら良かったのですが、
南側の小間にて、子育てママさんと微熱でお休みした孫、
この二人(1.5人?)で始めました。
  
筒茶碗で絞り茶巾のお点前を。
筒茶碗は、楽で銘は「福寿草」
春寒の空気の満ちし筒茶碗』 米子
  
孫は、やはりしんどいのか、退屈なのか?
 
菓子とお薄を一服頂くと、座をはずしてくれ、
やはりお稽古に熱が入り、集中できました。

もう一時過ぎ、二時からお稽古に見えられますので、
準備をしなくては。

南都八景の「三笠山雪」は残念

2017-02-10 14:20:46 | 日記
昨日の奈良の雪は二時頃まで降り続き、TVでは
積雪は2㎝?湿った雪で庭の雀が掘った穴まで雪に、
でも夕方には溶け出すや、やって来ましたよ。
午後1時⇒午後5時
今朝には庭の雪はほとんどなくなり、スズメ達は食事中。
目を遠くの若草山から高円山を眺めると、雪が残り、
高円山の大文字もくっきりと白に化粧しております。
若草山は山焼きの後で、残った芝に積もった雪は残っており、
まだらに見えますね。全部真っ白く見えれば、
江戸時代は、三笠山に積もった雪を「三笠山雪」として
南都八景の一つに挙げられておりました。残念
(この三笠山は若草山の別名で、本来の山は御蓋山)
みかさ山さしてたのめばしら雪の 
       ふかき心を神やしるらん
』 
          西園寺前右大臣實俊
南都八景は、『蔭涼軒日録』(1465年)からで、
 東大寺の鐘、春日野の鹿、南円堂の藤、猿沢池の月、
 佐保川の蛍、雲井阪の雨、轟橋の旅人、三笠山の雪

 2/31/28   
 8.15.2016

昨夕から微熱が出た孫を今日一日預かることになり、
今朝のお稽古、子育てママ、二人なのですが・・・
急に、お一人がインフルエンザB型でダウンおのこと。

孫も37.1℃の微熱なのですが、元気そう。
もうお一人は気心の知れた方ですので、
時間つぶし?に、一緒にお稽古をさせてください。

「すずめ」は雪でも忙しい

2017-02-09 10:43:07 | 日記
奈良も夜明け前から雪が降り始めており、
小畑にも、雪が積もっています。
一面の雪かと思えば、茶色の穴が見えませんか。
この犯人は、スズメが掘った穴なのです。
 
二日に一回、富山産コシヒカリの玄米を精米して
伊賀の土鍋でご飯を炊いて頂いておりますが、
副産物の糠の使い道に困ります。
相方にお願いしておりますと、やっと数日前に腰を上げ
大根が抜かれた畝に、糠を鋤き込んでおりました。
ところが、昨日になり、小畑が騒がしいのです。
チュンチュンと、「スズメ」です。
糠に残された割れ小米をほじくり、食べていたのです。
でも近づくと「さあっ」と飛び去ってしまい、
居間から、サンルーム越しで観ていると、再び
やってきて、注意しながらも食べ始めました。
絶好の餌なのでしょう。
 
一夜明け、小畑の穴には雪が積もっておりず、
朝早くやってきていたのです。
少し前雪が激しく降ってきたためなのか、おりません。

しばらくして雪が小やみになると、やって来ました。
カラスも飛んでいないようだし安心?でもキョロキョロ、
嘴でつつきながら羽で土を飛ばし、小米を捜しています。
  
『立春過ぎ畝の雪あそぶ雀かな』愚句
朝から、ほっとする時間を頂きました。