1月18日、関西電力大飯原発3・4号機のストレステスト結果に係る原子力安全・保安院の意見聴取会が開かれた。保安院(の職員=事務局)は、傍聴を認めず、会場からの中継画像を別室のモニターで視聴する方法を取った。
これに、市民約20人が反発。
(a)市民は、開会予定時刻(16時)過ぎ、会場(経産省別館11階の会議室)に入り込み、同会場で傍聴させるよう求めた。
(b)同会議の司会進行役、岡本孝司・東京大学工学研究科教授、阿部豊・筑波大学大学院 システム情報工学研究科教授、山口彰・大阪大学大学院 工学研究科教授は、それぞれ三菱重工業から200万円、500万円、3,385万円の献金を受け取っている、とされている。市民らは、会議の中立性が疑われる、と3人をメンバーから外すよう求めた。この要求に対し、委員の沈黙が続き、3時間余り会議が 開かれない異常な状態が続いた。
19時30分頃、保安院は、ふたたび会場に現れ、会議を再開すると宣言。市民の傍聴を許さず、別室に会場を移す、と伝えた。20時過ぎ、会場を別室(本館17階)に変え、会議を再開。市民の傍聴を認めないまま、「ストレステスト(耐性検査)」の1次評価は「妥当」だ、とする審査書案をまとめた。
なお、保安院が委員に対し、対応を協議するため別室に移動するよう呼びかけた際、井野博満・東京大名誉教授および後藤政志・芝浦工業大学講師/元プラントメーカー技術者は「公開は絶対の原則」と主張。2人は「傍聴者を認めれば会議に出席したい」とし、公開されない会議は無効である、と訴えた。しかし、保安員側は「傍聴を認めないのが省の方針」として譲らず、2人は事務局の指示をボイコット。
再開した会議は、出席予定の8人の委員のうち、他の2人の委員も途中退席したため、最後まで残ったのは4人のみだった。
以上、「【ドキュメント】ストレステスト審査~市民を締め出して強行」に拠る。
*
●毎日新聞
「混乱」の報道はない。丁寧な解説記事。 【「福井・大飯原発:3、4号機安全評価 「見切り発車」批判続出 福島事故の教訓、反映されず」 毎日jp 1月19日 東京朝刊】
●読売新聞
<これに関する専門家からの意見聴取会には、反対派活動家らが多数押しかけて混乱した。> 【原発耐性検査 再稼動の判断を先送りするな」 1月19日付・読売社説」 YOMIURI ONLINE 2012年1月19日01時04分】
●朝日新聞
<意見聴取会には開催前から原発反対を訴える市民らが詰めかけ混乱。約3時間半後に再開した。> 【「大飯原発の耐性「妥当」 保安院素案 意見聴取会は混乱」 1月18日23時29分】
●日本経済新聞
<傍聴希望者の抗議で約3時間半にわたり開会できない騒ぎとなった。><午後4時すぎに経産省別館の会議室で始まる予定だったが、保安院側が傍聴を認めず別室でのモニター上映としたため、原発再稼働に反対する市民ら約20人が会議室に入り抗議。傍聴希望者の一部が「流会させろ」などと詰め寄った。> 【「大飯原発の安全評価会議、抗議で3時間半開けず」 日本経済新聞WEB刊 2012/1/18 21:47 】
●NHK
<会議は、当初は午後4時すぎから始まる予定でしたが、運転再開に反対する人たちが、会議室での傍聴が認められなかったことなどから抗議を続けたため、別の会議室に移ったうえで3時間半余り遅れて始まりました。また、専門家8人のうち東京大学の井野博満名誉教授と芝浦工業大学の後藤政志講師の2人が「傍聴人を閉め出すのはおかしい」として欠席しました。> 【「大飯原発の2基 テスト妥当の評価」 NHK NEWSWEB 1月18日 21時44分】
●日テレ
<協議に反原発派の団体が乱入し、警察が出動する騒ぎとなった。その後、協議は約4時間遅れで始まった。><反原発を掲げる市民団体らが別室に設けられた傍聴席から会議室になだれこんで協議を妨害したことから、経産省が警察の出動を要請する騒ぎとなった。> 【「反原発派乱入で警察も 保安院の協議始まる」 日テレNEWS24 2012年1月18日 22:08】
●テレビ朝日
<しかし、前回の会議で傍聴者から不規則発言があったとして、国はこれまで認められていた傍聴を今回は制限するとし、一般の人には「別室傍聴」という形で、いわば締め出した形で会議を始めようとした。これに反原発を訴える人々が抗議する騒ぎとなり、結局、国は別の建物の部屋で完全に傍聴者なしで会議を行うことを決めた。> 【「原発ストレステストの審査で大荒れ」 tv aahi(報道ステーション) 2012年1月18日 (水)】
●TBS
<会場には傍聴を求める市民らが押しかけ混乱したため、会議は一般傍聴者を締め出す形で、3時間半以上遅れて開かれました。/「ぜひ開かれた議論を行っていただけませんか?」/「傍聴者の締め出しをやめてください。なぜ密室で議論するのか?」><会合では、保安院が一般傍聴者に対し会場に入ることを認めず、別室でモニターを見るよう求めたため、反対派の市民らが強く反発、結局、委員は別の部屋に移り、一般の傍聴を締め出した形で、3時間半あまり遅れて始まりました。これに対し、2人の委員が「傍聴を認めないのはおかしい」と会議の運営方法に抗議して欠席しました。/「密室の中でやるような議論には参加しません」(芝浦工業大学 非常勤講師 後藤政志委員)> 【「大飯原発の評価「妥当」、会議は混乱」 TBS News 19日 00:21】
●フジ
<意見聴取会には、同じ場所で傍聴を認められなかったことに反発した市民らが乱入し、大混乱となった。><経産省で、18日に行われたストレステスト意見聴取会で、傍聴を求める市民と保安院で、もみ合いが起きた。傍聴を求める市民は、「暴力をやめろよ」、「傍聴者を締め出して何を決めるんだよ。大飯原発だけが安全なわけないだろうが」と話した。> 【「関電・大飯原発安全評価「妥当」 意見聴取会は大混乱、地元では反発の声も」 FNN 01/19 12:46】
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これに、市民約20人が反発。
(a)市民は、開会予定時刻(16時)過ぎ、会場(経産省別館11階の会議室)に入り込み、同会場で傍聴させるよう求めた。
(b)同会議の司会進行役、岡本孝司・東京大学工学研究科教授、阿部豊・筑波大学大学院 システム情報工学研究科教授、山口彰・大阪大学大学院 工学研究科教授は、それぞれ三菱重工業から200万円、500万円、3,385万円の献金を受け取っている、とされている。市民らは、会議の中立性が疑われる、と3人をメンバーから外すよう求めた。この要求に対し、委員の沈黙が続き、3時間余り会議が 開かれない異常な状態が続いた。
19時30分頃、保安院は、ふたたび会場に現れ、会議を再開すると宣言。市民の傍聴を許さず、別室に会場を移す、と伝えた。20時過ぎ、会場を別室(本館17階)に変え、会議を再開。市民の傍聴を認めないまま、「ストレステスト(耐性検査)」の1次評価は「妥当」だ、とする審査書案をまとめた。
なお、保安院が委員に対し、対応を協議するため別室に移動するよう呼びかけた際、井野博満・東京大名誉教授および後藤政志・芝浦工業大学講師/元プラントメーカー技術者は「公開は絶対の原則」と主張。2人は「傍聴者を認めれば会議に出席したい」とし、公開されない会議は無効である、と訴えた。しかし、保安員側は「傍聴を認めないのが省の方針」として譲らず、2人は事務局の指示をボイコット。
再開した会議は、出席予定の8人の委員のうち、他の2人の委員も途中退席したため、最後まで残ったのは4人のみだった。
以上、「【ドキュメント】ストレステスト審査~市民を締め出して強行」に拠る。
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●毎日新聞
「混乱」の報道はない。丁寧な解説記事。 【「福井・大飯原発:3、4号機安全評価 「見切り発車」批判続出 福島事故の教訓、反映されず」 毎日jp 1月19日 東京朝刊】
●読売新聞
<これに関する専門家からの意見聴取会には、反対派活動家らが多数押しかけて混乱した。> 【原発耐性検査 再稼動の判断を先送りするな」 1月19日付・読売社説」 YOMIURI ONLINE 2012年1月19日01時04分】
●朝日新聞
<意見聴取会には開催前から原発反対を訴える市民らが詰めかけ混乱。約3時間半後に再開した。> 【「大飯原発の耐性「妥当」 保安院素案 意見聴取会は混乱」 1月18日23時29分】
●日本経済新聞
<傍聴希望者の抗議で約3時間半にわたり開会できない騒ぎとなった。><午後4時すぎに経産省別館の会議室で始まる予定だったが、保安院側が傍聴を認めず別室でのモニター上映としたため、原発再稼働に反対する市民ら約20人が会議室に入り抗議。傍聴希望者の一部が「流会させろ」などと詰め寄った。> 【「大飯原発の安全評価会議、抗議で3時間半開けず」 日本経済新聞WEB刊 2012/1/18 21:47 】
●NHK
<会議は、当初は午後4時すぎから始まる予定でしたが、運転再開に反対する人たちが、会議室での傍聴が認められなかったことなどから抗議を続けたため、別の会議室に移ったうえで3時間半余り遅れて始まりました。また、専門家8人のうち東京大学の井野博満名誉教授と芝浦工業大学の後藤政志講師の2人が「傍聴人を閉め出すのはおかしい」として欠席しました。> 【「大飯原発の2基 テスト妥当の評価」 NHK NEWSWEB 1月18日 21時44分】
●日テレ
<協議に反原発派の団体が乱入し、警察が出動する騒ぎとなった。その後、協議は約4時間遅れで始まった。><反原発を掲げる市民団体らが別室に設けられた傍聴席から会議室になだれこんで協議を妨害したことから、経産省が警察の出動を要請する騒ぎとなった。> 【「反原発派乱入で警察も 保安院の協議始まる」 日テレNEWS24 2012年1月18日 22:08】
●テレビ朝日
<しかし、前回の会議で傍聴者から不規則発言があったとして、国はこれまで認められていた傍聴を今回は制限するとし、一般の人には「別室傍聴」という形で、いわば締め出した形で会議を始めようとした。これに反原発を訴える人々が抗議する騒ぎとなり、結局、国は別の建物の部屋で完全に傍聴者なしで会議を行うことを決めた。> 【「原発ストレステストの審査で大荒れ」 tv aahi(報道ステーション) 2012年1月18日 (水)】
●TBS
<会場には傍聴を求める市民らが押しかけ混乱したため、会議は一般傍聴者を締め出す形で、3時間半以上遅れて開かれました。/「ぜひ開かれた議論を行っていただけませんか?」/「傍聴者の締め出しをやめてください。なぜ密室で議論するのか?」><会合では、保安院が一般傍聴者に対し会場に入ることを認めず、別室でモニターを見るよう求めたため、反対派の市民らが強く反発、結局、委員は別の部屋に移り、一般の傍聴を締め出した形で、3時間半あまり遅れて始まりました。これに対し、2人の委員が「傍聴を認めないのはおかしい」と会議の運営方法に抗議して欠席しました。/「密室の中でやるような議論には参加しません」(芝浦工業大学 非常勤講師 後藤政志委員)> 【「大飯原発の評価「妥当」、会議は混乱」 TBS News 19日 00:21】
●フジ
<意見聴取会には、同じ場所で傍聴を認められなかったことに反発した市民らが乱入し、大混乱となった。><経産省で、18日に行われたストレステスト意見聴取会で、傍聴を求める市民と保安院で、もみ合いが起きた。傍聴を求める市民は、「暴力をやめろよ」、「傍聴者を締め出して何を決めるんだよ。大飯原発だけが安全なわけないだろうが」と話した。> 【「関電・大飯原発安全評価「妥当」 意見聴取会は大混乱、地元では反発の声も」 FNN 01/19 12:46】
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