ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2021-24  3・8国際女性デーでフィンランドから学んだこと

2021年03月07日 | 日記
 3,8国際女性デーとは1857年3月8日ニューヨークで女性労働者が労働条件と低賃金で抗議行動をおこしたことが発端で国際会議婦人会議で「世界で一致して男女平等と平和行動を起こす日」と定めた日です。
毎年、開催されているのですが今年は今まで以上にあの元オリンピック組織委員長発言によりこの意義が
問われているように感じられました。
「女性参画がフィンランドにもたらしたもの」というテーマで熊本在住でフィンランド人のシルック准教授の講演がありました。あの発言問題などで男女格差の日本の後進性が目立った日本と比較しジェンダーギャップが世界3位の先進国のフィンランドから大いに学ぶことができました。ちなみに世界1位はアイスランド、2位ノルウェーです。逆に低いのは中国106位、韓国108位そして日本はというと153か国中121位なのです。

それ1つは参政権獲得が早かったことがあげられます。
女性参政権が日本より半世紀近く早く1906年ヨーロッパ初、被選挙権は世界初であります。日本は戦後です。ちなみにもっとも早いのは1887年ニュージーランドです。あのイギリスでさえ命がけの闘争をして1920半ばまでかかったのですから驚きです。

2つめは幸福度ランキングについてはフィンランドは1位なのです。
社会保障がしっかりしていることがあげられます。 
ちなみに日本は64位です。(健康寿命2位、GDP24位、自由度64位 寛容さ92位 腐敗のなさ39位)

3つめは教育です。
フィンランドは2000年OECDの学習到達度調査(PISA)で読解力が1位、数学的リテラシー、科学的リテラシーも高水準でそれ以降2015年まで高い順位で注目を浴びました。
それは1990年初頭の教育改革で今までの中央集権の教育から各自治体・学校・教員の裁量の自由化と
教員の高い質の確保、そして大学まで教育費の無償化などの教育改革による成果でもあります。
そして何より目を引いたのは何度でもやり直せるというシステムです。
自ら選択し、失敗したらやり直し、自分の人生を全うできたら最高です。

一人ひとりを大事にする人権教育がゆきとどいていること、これがジェンダーギャップ3位に
つながり、そして幸福度ランキング1位の証しなのではないかということに気付かされた思いでした。








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする