3.8国際女性デ一集会が一足早い先日、教育会館で開催された。参加者は120名
講師は絵本作家の松本春野さん。41才。祖母が画家の岩崎ちひろさんである。
教育出版の道徳の表紙や絵本の著書は20冊を超える。「バスが来ましたよ」で多数受賞する。
その春野さんは実家である練馬の美術館で育ったと。
孫の春野さんの感じたちひろ祖母を語ってくれた。
ちひろは安曇野で1918年生まれる。一昨年103歳で亡くなった私の母より2つ上である。
1932年東京、現三田高校で画家を目指す。
1939年20歳で結婚するが性格が合わず1941年夫は赴任先の大連で自死する。
人の言うことを聞いて流れに身をおく生き方から終戦後、上京し絵と結婚すると自立した画家を目指す。
1947年28歳 お母さんの話で文部大臣賞
1950年7歳下の弁護士を目指している松本善明氏と再婚。
その時の結婚の誓い。
芸術家としての妻の立場を尊重する、家庭内の仕事の分担等々。
当時珍しいフェミニストの誓いの内容だった。
ちひろは赤ちゃんやこどもの絵などでは右にでるものがいないといわれる。
黒い瞳と水彩絵の具で描く柔らかく澄み切ったそして独特な色調が特徴である。
1974年肝臓がんで56歳で亡くなる。
最後の作品が前年に描かれたのが「戦火のの中の子どもたち」
一見、甘くて可愛らしいという人もいれば怖いと受け止める人もいる。
外していけないポイントはまぶたの目だ。モリモリと右上がりで描かれている。
息を止めて一気に描く。抑制された表情。きゃしゃな体の中で人間の尊厳が表れている。
今までの作風との違いを端的に表してくれた。
ちひろは明暗の中で明るい方を選択してきた。上野千鶴子さんは
「この世にあって、無垢と純真さをみようとしたのであり、
それは彼女の意思であり選択であると感じる」と評している。
ちひろは「こどもの頃は苦労がなくて良かった。とは思わない。
自分の力でこの世を渡り大人になったのだ。なんで昔に戻りましょう。」と語っている。
子どもの幸せと平和を願い続けたちひろ。その孫の春野さん。
やはり絵にはちひろを思わせるようなこどもの絵が描かれている。
絵本の日常のくらしの中に、女性だけでなく男性も織り込むようにしていると。
無意識の中の性別の分業をなくすように心掛け、絵本からジェンダー平等を発信したいと
語っていたのが印象的だった。現役の頃に練馬や安曇野のちひろ美術館を訪れ
ちひろファンとしてはしっかり孫にちひろの思いが受け継がれているように感じた講演だった。
講師は絵本作家の松本春野さん。41才。祖母が画家の岩崎ちひろさんである。
教育出版の道徳の表紙や絵本の著書は20冊を超える。「バスが来ましたよ」で多数受賞する。
その春野さんは実家である練馬の美術館で育ったと。
孫の春野さんの感じたちひろ祖母を語ってくれた。
ちひろは安曇野で1918年生まれる。一昨年103歳で亡くなった私の母より2つ上である。
1932年東京、現三田高校で画家を目指す。
1939年20歳で結婚するが性格が合わず1941年夫は赴任先の大連で自死する。
人の言うことを聞いて流れに身をおく生き方から終戦後、上京し絵と結婚すると自立した画家を目指す。
1947年28歳 お母さんの話で文部大臣賞
1950年7歳下の弁護士を目指している松本善明氏と再婚。
その時の結婚の誓い。
芸術家としての妻の立場を尊重する、家庭内の仕事の分担等々。
当時珍しいフェミニストの誓いの内容だった。
ちひろは赤ちゃんやこどもの絵などでは右にでるものがいないといわれる。
黒い瞳と水彩絵の具で描く柔らかく澄み切ったそして独特な色調が特徴である。
1974年肝臓がんで56歳で亡くなる。
最後の作品が前年に描かれたのが「戦火のの中の子どもたち」
一見、甘くて可愛らしいという人もいれば怖いと受け止める人もいる。
外していけないポイントはまぶたの目だ。モリモリと右上がりで描かれている。
息を止めて一気に描く。抑制された表情。きゃしゃな体の中で人間の尊厳が表れている。
今までの作風との違いを端的に表してくれた。
ちひろは明暗の中で明るい方を選択してきた。上野千鶴子さんは
「この世にあって、無垢と純真さをみようとしたのであり、
それは彼女の意思であり選択であると感じる」と評している。
ちひろは「こどもの頃は苦労がなくて良かった。とは思わない。
自分の力でこの世を渡り大人になったのだ。なんで昔に戻りましょう。」と語っている。
子どもの幸せと平和を願い続けたちひろ。その孫の春野さん。
やはり絵にはちひろを思わせるようなこどもの絵が描かれている。
絵本の日常のくらしの中に、女性だけでなく男性も織り込むようにしていると。
無意識の中の性別の分業をなくすように心掛け、絵本からジェンダー平等を発信したいと
語っていたのが印象的だった。現役の頃に練馬や安曇野のちひろ美術館を訪れ
ちひろファンとしてはしっかり孫にちひろの思いが受け継がれているように感じた講演だった。
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