ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2025-44 「逃亡者は北へ向かう」を読んで

2025年03月08日 | 日記
岩手県出身のゆづき裕子さん56才のサイン会が某書店であった。
彼女の作品はサスペンス物、推理小説等、スッと入れて読みやすい。
最新作「逃亡者は北へ向かう」
釜石出身の彼女の作品、あの震災で親が犠牲に。その震災になかなか向き合うことが
つらく、重くてできないでいたと。
新作ではこれまで封印していた震災を細かく描写している。
舞台は福島のあるまち。いわき市?勝手に読み手が想像してしまう。
そこで働く一人の若者。彼の両親は離婚。母親は早く亡くなり、祖父も亡くなり天涯孤独。
父はどこかにいるのだが消息不明。
そんな彼は正社員に翌月昇格。嫌な同僚に誘われ、飲み屋でけんか騒動に巻き込まれてしまう。
そして不本意ながら人を傷つけてしまう。その直後、震災が起きる。
それから逃亡者に・・・
なぜ北へ向かったのか。
そして結末は。
分厚い単庫本、1時間半で一気に読んだ。サイン会で直接聞きたいことがあった。
「なぜあの結末を選択したのか。」
「彼はようやく理解し、幸せにひたったのだ。」
と作者は答えたのだった。・・・
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