ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2021-27 ある産直での出来事から

2021年03月16日 | 日記
 日頃出荷している産直総会資料が送付されてきた。
昨年は総会の時、あの一斉休校のニュースが飛び込んだ日だった。
今年は集まらずに紙面で書面表決済をとうといったことだった。

目をとおしていたら
事故報告として10月に国の抜きうち調査で出品野生キノコから
セシウム量が基準超えという指摘がされたとあった。
この県中央でも影響があるのかと範囲の広さを感じた。

県南では椎茸も山菜も原発事故により多大な影響を受けて
いまだ出荷出来てない農家が危機に瀕している。

今朝の新聞の声の欄で
かつて一緒に研究会に参加していた先輩の方の切実な声がよせられていた。








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2021-26 小さな町から・・小林康浩追悼曲

2021年03月15日 | 日記
昨年の5月17日、小林康浩さんが急に亡くなられた。(享年52)
あれから10カ月。
東北各地で、この夏の東北集会で追悼曲を歌おうという企画が持ち上がった。
そこで今回は彼の作品の中で「小さな町から」の合唱練習を始めた。

海を見てる人は何を見てる
白い砂浜 黒い波
海を見てる人は何を思う
生まれてはきえてゆく みずのもよう
小さな町から 大きな世界おもう
あのひの世界中の優しい眼差しのように

空を見てる人はどこを見てる
青い空と黒い雲
そらをみてるひとは何処を思う
生まれてはきえてゆく風に吹かれ
小さな町から大きな世界思う
あのひの世界中の優しい眼差し

海も空も一つに繋がっている
世界中が一つになったように
あのひの世界中の
優しい眼差しのように

これは震災で宮城の山元町では死者637名と
大きな犠牲がでた町で亡くなられた方に
思いをはせてつくられた曲なそうです。





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2021-25 震災あれから10年

2021年03月12日 | 日記
ようやくあれから10年過ぎた。
震災直後、現地に片付けにボランティアでいった際の強烈な魚のにおいと
被災の惨状を目の当たりにして
これでは復興10年はかかるだろうと無意識に感じたものだった。

これまで数回、現地を訪れて、立派な箱物がたっているが
空き地が点在していたのがきになったものだった。
復興の難しさに、いかに時間がかかっていたかにみえてくる。
そして心と内面的なものにも・・・

山田の中村ときさんの短歌が新聞に掲載されていた。

不明なる姉と甥は香りがつめたからんいづこの海に十年眠る

生涯にみたび津波に遭ひわれ命守れとひたすら伝ふ

今、百一才。この10年暗くて長いトンネルのようだったと。

震災前は浜の香りが伝わってくるような短歌でよく目を引いていたのを覚えている。

今、町の復興と安らかな暮らしを見るのがうれしいと。

平穏な暮らしの短歌をよみつづけてほしいものだ。

昨日は市内で「祈りの灯火」
全国から集まった一万個の点火の手伝いをしながら犠牲になった方々を弔った。














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2021-24  3・8国際女性デーでフィンランドから学んだこと

2021年03月07日 | 日記
 3,8国際女性デーとは1857年3月8日ニューヨークで女性労働者が労働条件と低賃金で抗議行動をおこしたことが発端で国際会議婦人会議で「世界で一致して男女平等と平和行動を起こす日」と定めた日です。
毎年、開催されているのですが今年は今まで以上にあの元オリンピック組織委員長発言によりこの意義が
問われているように感じられました。
「女性参画がフィンランドにもたらしたもの」というテーマで熊本在住でフィンランド人のシルック准教授の講演がありました。あの発言問題などで男女格差の日本の後進性が目立った日本と比較しジェンダーギャップが世界3位の先進国のフィンランドから大いに学ぶことができました。ちなみに世界1位はアイスランド、2位ノルウェーです。逆に低いのは中国106位、韓国108位そして日本はというと153か国中121位なのです。

それ1つは参政権獲得が早かったことがあげられます。
女性参政権が日本より半世紀近く早く1906年ヨーロッパ初、被選挙権は世界初であります。日本は戦後です。ちなみにもっとも早いのは1887年ニュージーランドです。あのイギリスでさえ命がけの闘争をして1920半ばまでかかったのですから驚きです。

2つめは幸福度ランキングについてはフィンランドは1位なのです。
社会保障がしっかりしていることがあげられます。 
ちなみに日本は64位です。(健康寿命2位、GDP24位、自由度64位 寛容さ92位 腐敗のなさ39位)

3つめは教育です。
フィンランドは2000年OECDの学習到達度調査(PISA)で読解力が1位、数学的リテラシー、科学的リテラシーも高水準でそれ以降2015年まで高い順位で注目を浴びました。
それは1990年初頭の教育改革で今までの中央集権の教育から各自治体・学校・教員の裁量の自由化と
教員の高い質の確保、そして大学まで教育費の無償化などの教育改革による成果でもあります。
そして何より目を引いたのは何度でもやり直せるというシステムです。
自ら選択し、失敗したらやり直し、自分の人生を全うできたら最高です。

一人ひとりを大事にする人権教育がゆきとどいていること、これがジェンダーギャップ3位に
つながり、そして幸福度ランキング1位の証しなのではないかということに気付かされた思いでした。








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2021-23 日本版ウオーリーを探せ・・かこさとしの世界

2021年03月05日 | 日記
退職して以来、ずっーと放課後支援員をして子どもの見守りをしている。
今、子どもの絶大な人気漫画は「鬼滅の刀」だ。
そのなかにあっても「ウオーリーを探せ」などのような
人探しのようなものも変わらず好まれている。

イギリスで発行されたウオーリーより早く書上げた綿密画。
その日本版のものを描いてきたのがかこさとしさんだ。
「ダムのはなし」など働く人たちを綿密にえがかれている
回りに沢山の人をかいているのだが同じ人はいないのだ。
見ていて楽しくなる仕掛けがふんだんにおりこまれているのだ。
今年、「かこさとし展」があり下書きなど目にした。
福井うまれで92才で3年前に亡くなるまで600冊の本や絵本を書き上げた

意外なのは彼は科学者であったこと。
しかし戦争体験をすることで子どもたちのためにしてあげたいこととして
絵本を書き上げることに力をつくすようになったのだった。
絵本だけでなく平和活動にも目を向け、美術では丸木いり夫妻をはじめ
松井直など様々な方々とも交流、その人脈は幅広い。
大変、学ぶことの多い方である。




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