みれいの近郊生活(ITI)

変えられる事も・変えずに済む事も重要

単純労働は要らない?

2016年12月15日 | 職場に外国人が
インテリの人(知識人)は
肉体労働を見下すことがあれば単純労働を見下すこともあります。
でも日本で単純労働をやらないことにしたら、品物を手に入れたり
サービスを受けるのが今のようにはいかなくなりそうです。

工場では試作段階から量産段階に移るにつれ、作業は定型化してい
きますが効率は上がっていきます。
きのうはフィリピン人が英語でネパール人と会話しながら、ネジを
1本約3秒で締めていました。
会話が無い時はネジをドライバーの先につけて部品と製品のネジ穴
を合わせネジを締めるまでは約2秒です。
わたしのほうも次の製品が流れて来るまでの約25秒後までに7つの
作業をこなさなくてはいけません。

なので
「誰にでも出来る単純労働」ではなく
遅い人は間に合いません

かといって遅い人に合わせると、速い人にとっては単調になってし
まい退屈でおしゃべりや余った時間でスマホいじりをしてしまいま
す。それを経営側が見たら、もっと少ない人数で出来るということ
で雇い止めや派遣切りなどの人員削減につながります。

企業側の要求水準に満たなくてもまじめに一生懸命やっていればい
いじゃないかと思う人もいるかも知れませんが、

遅い人が急いでやっていても、速い人(正社員など)から見れば
ゆっくり・のんびり・ダラダラやっているように見えるのです。

遅い人がもっと急いでやろうとした場合
利き手でないほうの手が動くスピードは上がらないのに興奮度は
高まっていきそのうち奇声発狂につながりかねません。


障害じゃなくて個性という脱病理化の考えがあるにしても、これで
は速い人(正社員など)に頭がおかしいと思われかねません。
医学の分野でも、引きこもっている人が思い詰めて親に暴力をふる
うのを精神疾患で入院が必要だと判断したり、動きが遅いのや不器
用なのを脳機能障害と解釈することが出来ます。
医学では指が少ない状態を‘欠指症’、指が多い状態を‘多指症’
というそうです。
[状態]を[症状]といわないと確かに医学的ではなさそうに感じま
す。


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コメント
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