カツラの巨木を見に行ってきました
23日から1泊2日で、えどがわエコセンター自然共生委員会主催の荒川源流エコツアーに参加しました。
2日間とも半日が雨で、予定していたシャクナゲを見に行くツアーが中止となり残念でしたが、
ガイドのNPO『森と水の源流文化塾』の山中さんが終日一緒に行動して下さってお話が楽しく、あっという間の2日間でした。
案内していただいたのは間伐された森林や民間の所有で間伐できない森林、原生林の中、『株式会社ニッチツ』の廃墟となっている施設など。
最後に三峰神社も参拝してきました。
総勢10名と小さなツアーでしたが、参加者の中には樹木医、野鳥のことなら何でも教えて下さるという日本野鳥の会東京支部の方、
登山や山野草に詳しい方などもいて、いろいろなことを教えていただきながら歩きました。
間伐した森林は根元まで光が入り下草が生え、樹高は30m、
まっすぐに伸びた大木が見事な美しさでした。
山中さんの案内で金蔵沢のV字谷を、場所によってはロープにつかまりながら進み、谷の両側斜面に茂っている
ブナ、ミズナラ、メグスリノキ、キハダ、樹皮が湿布薬のような匂いのするミズメ、シオジ、サワグルミなど
奥秩父の原生林の説明を聞きながら歩きました。
原生林といえば長い年月手つかずの森で、鬱蒼として暗いと想像していましたが意外に明るく、
見上げれば黄緑色の若葉とその間から差し込む光もうす緑に染まり、
足元に倒れている大きな木や岩はコケで覆われ、自然の美しさを堪能しました。
ふかふかに敷き詰められた落ち葉の絨毯を踏みしめて40分ほど歩くと
いよいよカツラの古木の前に到着しました。
この大カツラは幹囲が13mもある巨木で根元近くにはうろがあり、
根元から倒れている太い幹もありました。
倒れた幹や落ち葉は土の中の小動物や微生物によって分解されて栄養となり、
力強い森をつくっています。(ikiiki)