とだ*やすこの「いまここ@島本」

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大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

「都市マス」意見書を提出

2011年11月14日 | JR島本駅西まちづくり

午前中、我が家の近くの山崎保育園で、子どもたちの作品展をみせていただきました。秋の香りとクリスマスの華やぎでいっぱい、素敵な作品展でした。その後、今日締め切りの、都市計画マスタープラン(素案)へのパブリックコメント(公募意見)を完成。長岡京市・JR駅前の中央生涯学習センター・バンビオへ会場予約に行き、スマートかつ親切な窓口対応に衝撃を受けました。島本町のふれあいセンターが参考にできる「気づき」もあり、有意義な経験になりました。施設使用承認書などの書類には、指定管理者が「大阪ガスビジネスクリエイト(株)」であることが明記されていました。

その後役場で、議会だより編集のための資料を入手、校正作業後、庁内、ふれあいセンター、水無瀬方面で所要を済ませて阪急電車で帰宅。歩くと人に出会えます!立ち話ができます!週末、まちと交通を考えるNPO再生塾で「歩くと、そこにコミュニケーションが生まれる!」として「出会い」をテーマに、イベント(=社会実験!)について、あれこれ議論したことを体感しました。

さて、都市計画マスタープランのパブコメです。
ちょっとマニアックですが、敢えてそのまま掲載します。

記述に関すること
1)42ページ・基本方針の1)中心市街地ゾーンについて
43ページの「市街地整備方針図」によると、赤い点線で囲まれたところが「中心市街地ゾーン」と位置付けられている。
ところが、42ページの1)では「JR島本駅西地区では、地権者が作成するまちづくりの方針・・・・市街地区域への編入を図ります」となっている。
・「JR島本駅西地区」の市街化区域編入については、現在、市街化区域への編入を図ります」と明言できる段階でないことは明らかであり、この文書の削減を求める。
・「中心市街地ゾーン」は、阪急水無瀬駅からJR島本駅並びに、その西側を包括している地区であり、「地権者が作成するまちづくりの方針」とした場合、西側地区を対象にした既存の「まちづくり協議会」ではなく、別の、新たな組織(地域住民、商店街関係者を包括)でもって協議されるものである。そのことが、わかる表現にしなければならない。

2)土地利用の方針・公共公益系地区について
JR島本駅西地区に関する地権者対象のアンケート調査によると、できることなら営農を継続したいという地権者が少なくない。当該地が大阪府の指定する農空間保全地域であるにも関わらず、29ページに「なお、JR島本駅西地区においては、学術・研究・医療・健康など公共公益的機能の導入について検討します。」とあり、農地保全の方向性がまったく示されていないのは非常に問題。土地利用の選択肢のなかに、農地保全の方向性を加筆するよう要望する。

3)農産物を生産する機能の他にも多様な公益的機能がある。
【環境保全】豊かな自然環境が育まれる
【防災減災】灌水機能により洪水・土砂災害を抑制できる
【資源循環】有機農業により「ゴミ」を土に戻せる
【生物多様性】たくさんの虫、鳥、生き物が寄ってくる
【景観保全】豊かな緑の農空間が生きる
【地域社会】 地域のつながりが生まれ継承される
【伝統文化】 祭りが生まれ、育まれてきた
【生涯学習】 田植え、稲刈り体験がご飯の食べ方を変える!
よって、農地のもつ多様な機能を記載するよう要望する。

4)地震、洪水など自然災害とその被害に関連する情報(活断層の位置、過去に大きな被害をもたらした地震や洪水)を盛り込む必要がある。


策定(改訂)の進め方に関すること
1)土地利用の方針、基本方針、29ページ⑤公共公益系地区、桜井地区のあり方で、「なお、JR島本駅西地区においては、学術・研究・医療・健康など公共公益的機能の導入について検討します。」とされている。大学立地、あるいは中高一貫進学校立地、あるいは病院立地などを含む、島本駅西側の将来像の「未確定な部分」について、一歩踏み込んだ表現になっている。8月23日の町都市計画審議会で示された(素案)には、なかった記載である。

実際には具体的な計画がない時点で、「北部大阪都市計画区域の整備、開発及び保全の方針に示している保留区域」申請を行ったという点に問題があったと、考えている。「今後の土地利用の方向性についての現在の動向を踏まえた具体的な記述がない」のは当然で、「具体的な計画がまったくない白紙」の段階(島本町の見解)、「あくまでも素案である」とした構想案で保留区域申請、設定が行われた。ここに問題があったのではないか。

今回、府の指摘により「具体的な取り組みの方向性」を加筆したが、島本町都市計画マスタープラン策定(改訂)の過程は、あらゆる面において順序が逆ではないか。そのことにより、社会動向、地権者の意向、町民の民意などが尊重、反映されることなく、開発を誘導するという結果にならないか、たいへん危惧している。

まず、土地利用は、島本町都市計画マスタープランの枠組みのなかで構築していくのが「筋」であって、大学か、進学校か、病院か・・・と打診のあったものを、接ぎ木のように計画に盛り込んでいく手法は間違っている。このことに不安と不信感がある。

2)島本駅は20年、30年と多額の借金を次世代にのこして誘致した。20年後、30年後の住民、納税者、有権者、つまり今の若者、あるいは子どもの世代の声をも活かして、農地として活用していくのがよいのか、商業スペースや住宅などが機能的に入っているほうがよいのか、など、住民参画で充分に議論した上で答えを出そうとする、その過程が大事とされる時代。他の自治体は行っている。まちづくりにおいて、住民が自ら責任を負うということが重要視されている。今回の都市計画マスタープラン策定(改訂)において、住民意向調査、地域懇話会、住民説明会など、住民参画による意思決定のプロセスがないことは、非常に問題である。

つづきは、明日にします。
パブリックコメントの重要性を認識していただき、身近に感じていただければと願っています。


画像は、山崎保育園の作品展で
「からあげ」というのが、なんだかとっても気に入って
撮らせていただきました