今朝は、議会だより編集委員会。議会改革特別委員会の進捗状況に関する記事をめぐって、伊集院委員から提案があった件について議論。議会だより編集委員会と議会改革特別委員会の日は、毎回疲れ方が通常と異なります。傍聴に来てくださった方、ありがとうございました。これについては、書きたいこと、書くべきことがたくさんありますが、気を取り直して、今日は昨日の続きの、都市計画マスタープラン(素案)へのパブリックコメントです。
まちづくりに関すること
1)第四次総合計画基本構想の付帯意見にあるように、本町の特性、貴重な財産である自然環境を後世に引き継いでいくことが私たちに課せられた責務であると同時に、その活用を図り、より快適な住民生活の実現に努める必要がある。
阪急水無瀬駅とJR島本駅周辺の中心市街地の整備や商業振興などを図るとき、東側広場の歴史・文化的資源は、まちのPRや活性化を図る観光面の取組みと、憩いや安らぎを演出する福祉的効果に非常に重要な位置をしめている。それを活かすに欠かせない存在が、JR島本駅西側の農空間とそれに連なる里山の稜線である。この間に御所ヶ池が位置していることも強みのひとつであり(将来、護岸工事を解きビオトープ風にすれば野鳥が飛来するであろう)、後鳥羽上皇をはじめとして、京の都から天皇、公家がたびたび訪れた景勝地であることを表現できる、希少かつ貴重な空間となっている。
人口減少、少子高齢化、世帯数減少など、新たな転換期を迎えた今は、過去の歴史を大きな流れでふりかえる必要がある。その視線で20年先の都市景観をみれば、今ある景観、憩いの空間を庭園都市として活かしていく構想、発想がもっとも有効的かつ、戦略的効果があると思われる。よって、JR島本駅西側の都市型土地利用には反対する立場から、当該地区の計画は、慎重に、時間をかけて、全庁的に取り組まれることを強く要望する。
2)上記の視点に加えて、JR山崎駅(駅舎は大山崎町、町内利用者は島本駅と拮抗)からサントリー山崎蒸留所(来訪者年間約10万人)、酒屋、うどん店につながる松原公園までの西国街道の道路・水路(えんま川)整備と商業振興が非常に重要と考える。3駅の個性を活かした都市計画を総合的に考えるための全庁的な機関として、分野の異なる複数の学識経験者(専門家)ならびに、公募委員による「島本町まちづくり協議会」等の発足を提案、要望する。
景観形成に関すること
1)景観意識は価値観や感覚によって異なるものである。「景観とはなにか」という定義を共有することなく、きめ細やかな、整ったまちづくりを実現することは不可能ではないか。景観を構成する要素は多様であり、景観協定で締結可能な事項は、建物の形態などハード的なものから、色彩や植栽などのソフト的なものまで幅広く含まれる。
「第四次総合計画基本計画」には、景観行政団体をめざすという基本方針が定められている。都市計画を進めるうえで欠かせない景観計画や景観指針の策定が早急に必要と考えている。現状では、所有権等が移転した場合に継承されるという法的効果がない。
2)島本駅西側の原風景を失えば、島本駅周辺、しいては島本町の価値は半減すると思われる。単に緑があふれていることが必要ではなく、ここが「農地」であることが重要。数字で定量的に表せない「景観」「農地」の価値を重く認識しておく必要がある。農地には、農産物を生産する機能の他にも多様な公益的機能があり、第四次総合計画基本計画にうたわれている、「ゆとりある住宅地の眺望など、地域の特色を生かした市街地景観の形成」に努めるためには、島本駅の西側に広がる自然環境的空間保全(緑視率が高い)が必須である。よって、農地を保全する土地利用の方法について、町として検討されることを求めるものである。
3)島本町はベッドタウンで発展し、過去の航空写真を見ると、そのほとんどが田園。多くの住民が開発された土地に住んでいることになる。今は、桜井、高浜とかろうじて東大寺にまとまった農地(この3地区が府の指定する農空間保全区域)があるのみとなった。島本駅の西側に農地が広がっているのではなく、桜井の農地のなかに駅を誘致した。田は、五穀豊穣を祈る祀り、祭りを生み、コミュニティを形成し、地域の要としての役割を負ってきた。駅西側農地は、住民ホールに代わる広場型・文化の殿堂、として位置づけ、町の「顔」として活用するべきと考える。
4)景観に配慮する際、「高さ」のみならず「建造物の色彩」「形状」などを考慮することなく、どのように「良好な景観形成」を行うのかがわからない。景観計画区域、良好な景観の形成に関する方針や、開発等行為の制限に関する事項を定めることなくして、どのように景観が守れるのというのか。北摂山系地域の景観行政の担い手となるよう「景観行政団体」になってこそ、島本町の誇りは「水と緑の豊かな住みやすい町」と内外に発信できるのではないか。
「良好」の根拠となる指針なくして開発が行われることは避けなければならない。外的要因(立地を望む側の事情など)に動かされることなく、まず、民意に基づく「島本町の」景観計画が定められていることが大事である。
交通に関すること
1)道路交通法上、軽車両とみなされる自転車の走行が社会問題になっている。クルマに極端に依存しないで暮らせるまちを実現するという観点から、自転車が注目をあびる一方、自転車が加害者になるケース、多額の損害賠償の支払いを求められるケースが激増しているという。また、被害者となった場合も、万一、無灯走行、傘を差し走行、二人乗りなど、ルール違反をしていた場合、明らかに落ち度があったとみなされ、被害にみあった補償を受けることが困難になるという傾向にある。車目線の道路施策が行われてきた結果、自転車の利用の増加に道路整備が対応できていない。自転車をめぐる社会的背景を踏まえた道路整備が新たに求められる今、それに関する記述が必要。
2)子育てや児童生徒の安心安全の登下校のために、地域住民の支援が欠かせないものとなった。小中学校の通学路、幼稚園、保育所、保育園の送迎の視点からの道路整備、歩道整備、駐車スペースの配置など、ハード面の整備において、庁内の連携が重要と考えている。そういった記述も必要ではないか。
地域別構想について
1)大山崎町と島本町、両町における人的交流(住民活動)、人の移動(観光客)の価値を再認識し、観光、交通、公共施設など、広域連携による効果を模索するとよいのではないか。継続的に協議する「場」をもつことを提案したい。
具体的な取り組みとして、まず、JR山崎駅の山側への通路の開設を、大山崎町と連携することによりJR側に要望していただきたいと考えている。大山崎町、島本町、両町民の利便性向上に寄与するものであり、積極的な取り組みをお願いしたい。上記については、地区別構想への追記を求めます。
2)山崎地区、西国街道の整備と商業振興の充実を求めます
3)若山台の雨水流量調整池については、現在、池であり「土地の有効利用」に含めるのは相応しくない。若山台調整池の売却、埋め立てに関しては異論が多く、影響調査の結果による検証も経ていない。よって、記述の削除、訂正を求めます。
以上です
最後まで読んでくださって、ありがとうございます!
画像は、JR島本駅周辺の畑です
立派な野菜がすくすくと育っています
ピーターラビットがいそう・・・
しばらく眺めていました
まちづくりに関すること
1)第四次総合計画基本構想の付帯意見にあるように、本町の特性、貴重な財産である自然環境を後世に引き継いでいくことが私たちに課せられた責務であると同時に、その活用を図り、より快適な住民生活の実現に努める必要がある。
阪急水無瀬駅とJR島本駅周辺の中心市街地の整備や商業振興などを図るとき、東側広場の歴史・文化的資源は、まちのPRや活性化を図る観光面の取組みと、憩いや安らぎを演出する福祉的効果に非常に重要な位置をしめている。それを活かすに欠かせない存在が、JR島本駅西側の農空間とそれに連なる里山の稜線である。この間に御所ヶ池が位置していることも強みのひとつであり(将来、護岸工事を解きビオトープ風にすれば野鳥が飛来するであろう)、後鳥羽上皇をはじめとして、京の都から天皇、公家がたびたび訪れた景勝地であることを表現できる、希少かつ貴重な空間となっている。
人口減少、少子高齢化、世帯数減少など、新たな転換期を迎えた今は、過去の歴史を大きな流れでふりかえる必要がある。その視線で20年先の都市景観をみれば、今ある景観、憩いの空間を庭園都市として活かしていく構想、発想がもっとも有効的かつ、戦略的効果があると思われる。よって、JR島本駅西側の都市型土地利用には反対する立場から、当該地区の計画は、慎重に、時間をかけて、全庁的に取り組まれることを強く要望する。
2)上記の視点に加えて、JR山崎駅(駅舎は大山崎町、町内利用者は島本駅と拮抗)からサントリー山崎蒸留所(来訪者年間約10万人)、酒屋、うどん店につながる松原公園までの西国街道の道路・水路(えんま川)整備と商業振興が非常に重要と考える。3駅の個性を活かした都市計画を総合的に考えるための全庁的な機関として、分野の異なる複数の学識経験者(専門家)ならびに、公募委員による「島本町まちづくり協議会」等の発足を提案、要望する。
景観形成に関すること
1)景観意識は価値観や感覚によって異なるものである。「景観とはなにか」という定義を共有することなく、きめ細やかな、整ったまちづくりを実現することは不可能ではないか。景観を構成する要素は多様であり、景観協定で締結可能な事項は、建物の形態などハード的なものから、色彩や植栽などのソフト的なものまで幅広く含まれる。
「第四次総合計画基本計画」には、景観行政団体をめざすという基本方針が定められている。都市計画を進めるうえで欠かせない景観計画や景観指針の策定が早急に必要と考えている。現状では、所有権等が移転した場合に継承されるという法的効果がない。
2)島本駅西側の原風景を失えば、島本駅周辺、しいては島本町の価値は半減すると思われる。単に緑があふれていることが必要ではなく、ここが「農地」であることが重要。数字で定量的に表せない「景観」「農地」の価値を重く認識しておく必要がある。農地には、農産物を生産する機能の他にも多様な公益的機能があり、第四次総合計画基本計画にうたわれている、「ゆとりある住宅地の眺望など、地域の特色を生かした市街地景観の形成」に努めるためには、島本駅の西側に広がる自然環境的空間保全(緑視率が高い)が必須である。よって、農地を保全する土地利用の方法について、町として検討されることを求めるものである。
3)島本町はベッドタウンで発展し、過去の航空写真を見ると、そのほとんどが田園。多くの住民が開発された土地に住んでいることになる。今は、桜井、高浜とかろうじて東大寺にまとまった農地(この3地区が府の指定する農空間保全区域)があるのみとなった。島本駅の西側に農地が広がっているのではなく、桜井の農地のなかに駅を誘致した。田は、五穀豊穣を祈る祀り、祭りを生み、コミュニティを形成し、地域の要としての役割を負ってきた。駅西側農地は、住民ホールに代わる広場型・文化の殿堂、として位置づけ、町の「顔」として活用するべきと考える。
4)景観に配慮する際、「高さ」のみならず「建造物の色彩」「形状」などを考慮することなく、どのように「良好な景観形成」を行うのかがわからない。景観計画区域、良好な景観の形成に関する方針や、開発等行為の制限に関する事項を定めることなくして、どのように景観が守れるのというのか。北摂山系地域の景観行政の担い手となるよう「景観行政団体」になってこそ、島本町の誇りは「水と緑の豊かな住みやすい町」と内外に発信できるのではないか。
「良好」の根拠となる指針なくして開発が行われることは避けなければならない。外的要因(立地を望む側の事情など)に動かされることなく、まず、民意に基づく「島本町の」景観計画が定められていることが大事である。
交通に関すること
1)道路交通法上、軽車両とみなされる自転車の走行が社会問題になっている。クルマに極端に依存しないで暮らせるまちを実現するという観点から、自転車が注目をあびる一方、自転車が加害者になるケース、多額の損害賠償の支払いを求められるケースが激増しているという。また、被害者となった場合も、万一、無灯走行、傘を差し走行、二人乗りなど、ルール違反をしていた場合、明らかに落ち度があったとみなされ、被害にみあった補償を受けることが困難になるという傾向にある。車目線の道路施策が行われてきた結果、自転車の利用の増加に道路整備が対応できていない。自転車をめぐる社会的背景を踏まえた道路整備が新たに求められる今、それに関する記述が必要。
2)子育てや児童生徒の安心安全の登下校のために、地域住民の支援が欠かせないものとなった。小中学校の通学路、幼稚園、保育所、保育園の送迎の視点からの道路整備、歩道整備、駐車スペースの配置など、ハード面の整備において、庁内の連携が重要と考えている。そういった記述も必要ではないか。
地域別構想について
1)大山崎町と島本町、両町における人的交流(住民活動)、人の移動(観光客)の価値を再認識し、観光、交通、公共施設など、広域連携による効果を模索するとよいのではないか。継続的に協議する「場」をもつことを提案したい。
具体的な取り組みとして、まず、JR山崎駅の山側への通路の開設を、大山崎町と連携することによりJR側に要望していただきたいと考えている。大山崎町、島本町、両町民の利便性向上に寄与するものであり、積極的な取り組みをお願いしたい。上記については、地区別構想への追記を求めます。
2)山崎地区、西国街道の整備と商業振興の充実を求めます
3)若山台の雨水流量調整池については、現在、池であり「土地の有効利用」に含めるのは相応しくない。若山台調整池の売却、埋め立てに関しては異論が多く、影響調査の結果による検証も経ていない。よって、記述の削除、訂正を求めます。
以上です
最後まで読んでくださって、ありがとうございます!
画像は、JR島本駅周辺の畑です
立派な野菜がすくすくと育っています
ピーターラビットがいそう・・・
しばらく眺めていました