COTTON/AKIRA JIMBO

そろそろ本題に戻って神保彰ワークスのご紹介。
まずはソロアルバムから始めます。

「COTTON」神保彰
1986年にリリースされた、神保彰名義としてのデビューアルバムです。
プロデュースはKAZU MATSUI。もちろん松井稼頭央ではありませぬ。尺八フュージョンプレーヤーとして現在も第一線で活躍している松居和です。ちなみに当BLOGでも以前一作品を取り上げたことがありますが、もっと言えばあのJAZZピアニスト、松居慶子の旦那という方が知られているかもしれませんね。
一連の神保彰作品はこの人無しには語れません。以前JIMSAKUで「MINT CLUB」なるCS番組をやっていたことがありましたが、そこでもセッションプレーヤーとして松居慶子が参加してたりしましたし、その逆で米国で松居夫妻の番組にゲスト出演したりと、公私共々深いつながりがあるようです。
それとエンジニアがALAN HIRSHBERG。一連のDAVID GARFIELD作品のエンジニアでもあります。

そんな仲間と制作されたこの「COTTON」、これ以降の神保作品とはちょっと毛色が違っていて、L.A.VOICESというコーラスグループを大フィーチャーしたボーカルアルバムになっています。
もちろんサウンドはラテンフレーバー溢れるライトフージョン。ところどころにドラムソロも挟みつつ、ボーカル、ホーンセクションを絡ませてCASIOPEAでは表現できなかった神保ワールドを展開しています。ちょっとRALPH MCDONALDっぽい感じかな。
ちょっと小生としてはCASIOPEA的なイケイケフュージョンを期待していたところが、めちゃめちゃライトなボーカルメインアルバムということでモノ足りなさがあったりするんですけど、この時期はまだCASIOPEAの活動と平行してのリリースでしたから、CASIOPEAとは一線を隔した明確なオリジナリティを主張しているようで興味深いところです。

COTTON/AKIRA JIMBO
SUE RANEY/MELISSA MACKAY/JOHN BAHLER/MICHAEL REDMAN JR./GENE J.MERLINO/
MED FLORY(vo)PAUL JACKSON JR./CARLOS RIOS(g)ABRAHAM LABORIEL(b)
DON FREEMAN/GREG PHILLINGANES(keys)AKIRA JIMBO(ds)BRYAN PARRIS(steel drum)
PAULINHO DA COSTA(perc)BRANDON FIELDS(sax)RICK BRAUN/WALTER FOWLER(tp)
BLUCE FOWLER(tb)