TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

SLOW BOAT/AKIRA JIMBO

2005-12-22 01:17:42 | J-FUSION
引き続き神保彰のソロアルバム、GATHERINGリリースの1ヶ月後に発売されたのがこの「SLOW BOAT」です。
キーとなるのがやはりJOHN PENA、PAUL JACKSON JR.、そして今回初登場がYELLOW JACKETSでお馴染みのRUSSELL FERRANTEです。これだけでも豪華ですよね~。
それに加えてEWIやVIOLINなども加わり、JIMSAKUのファーストアルバムを思わせるような曲もちらほらとあるのがこのアルバムの特徴でしょうか。

アルバム全体としては以前の作品に比べ、おとなしめな印象です。
1曲目、HAMMER SMITHのハーモニカをフィーチャーした静かながらもハードなナンバー「ROLL OVER 90'S」から始まります。PAUL JACKSON JR.のギターが珍しくロックっぽく歪んでます。
2、3曲とこれまた静かなボーカルナンバーが続いたあと、4曲目「MOSAIC」。トランペットとシンセがうまくマッチしたエレクトリックテイストのフュージョンナンバーにモロジャズなパートが加わった奇妙な曲です。5曲目「SINCERITY」。GERALD ALBRIGHTによるソフトなソプラノサックスにJOHN PENAの固めのチョッパーベースが両極をなしていて印象深い。静かな曲でのチョッパーベースって目立ちますよね。6曲目「RAIN AND SHINE」はシンセベースによるリフがまたエレクトリック。サビもキャッチーでこのアルバムには珍しく軽快な曲です。7,8曲目にまたボーカルナンバーが入り、ちょっと一息。9曲目「PARISIAN NIGHTS」はアコギにフルート、EWIにアコーディオンと、様々な楽器が心を打つ美しいメロディ代わる代わる奏でる素晴らしいアレンジです。ラテンなイメージながらも陽ではなく陰。これも神保さんのセンスですね。名曲です。そして最後の曲「IRISH FIELD」。EWIとVIOLINの雰囲気がJIMSAKUのファーストを彷彿させます。激しいながらもやはり陰のあるメロディ。ちょっと重苦しい印象を残しながら終わります。
このアルバム全体を通じて、ジャケットのイラスト、神保さんの写真のような夏の海の開放感とは逆の孤独感とでもいいましょうか、重い雰囲気が漂っています。

SLOW BOAT/神保彰
PRODUCED BY KAZU MTSUI
RECORDED BY BILL SMITH/ALAN HIRSHBERG/DENNIS MOODY/DAVID JAHNSEN/ROB SEIFERT
MAXI ANDERSON/BRIDGETTE BRYANT/FRED WHITE/ROY GALLOWAY(vo)
PAUL JACKSON JR./THOM ROTELLA(g)JOHN PENA(b)RUSSELL FERRANTE/GARY STOCKDALE/DEREK NAKAMOTO/DAVID KURTS/KEIKO MATSUI(keys)AKIRA JIMBO(ds)
LENNY CASTRO/MICHAEL FISHER(perc)GARY HERBIG/ERIC MARIENTHAL/GERALD ALBRIGHT(sax.EWI)CLAY JENKINS(tp)BILL ARMSTRONG/STEVE HOLTMAN(tb)
DOUG CAMERON(violin)HAMMER SMITH(harmonica)SUSIE KATAYAMA(accordion)
コメント
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