SEASON Ⅱ/FAZJAZ.jp

FAZJAZ.jpの新作「SEASON Ⅱ」。水野正敏が脱退してしまいましたが、矢堀孝一(＆大高清美)と親交のあるベーシスト、LINCOLN GOINES、GARY WILLISという大ベテランによるサポートにより制作されています。
何回か通しで聴いてみて感じるのは、松本圭司のソロアルバムといってもいいくらいに松本クンが大フィーチャーされているということ。以前より何回か触れてますが、この人のセンスってやっぱりいいと思います。ソロ回しも当然ながら、音使いがまた素晴らしい。もちろん矢掘さんの監修の元での音使いなんでしょうけど、ベーシックなエレピ、オルガンの音が中心にながらもFAZJAZ独特の”歪んだ”音を意識したようなソロの組み立てには脱帽ですね。
ちなみにドラムの村石さんの音の状態もかなりリアルで、ヘッドホンで聴くと目の前で叩いているような感覚に陥ります。ドラミングの研究にもいろいろと使えそう。
選曲、アレンジのバリエーションは前作の方に軍配が上がるかもしれませんが、やはり二作目、完成度の高い作品に仕上がってます。年明けのライブには日野賢二が参加することもあり、更に今後が楽しみなFAZJAZ.jpです。

SEASON Ⅱ/FAZJAZ.jp
KOICHI YABORI(g)KEIJI MATSUMOTO(keys)MASAYUKI MURAISHI(ds)LINCOLN GOINES/GARY WILLIS(b)