TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

TRAUMATIC・極東探偵団/高中正義

2006-12-22 00:12:43 | J-FUSION
芸能人の方の訃報が相次ぎましたが、今回は高中正義の1985年のアルバム「TRAUMATIC・極東探偵団」(東芝EMIリリース第一弾)をご紹介。何故かっていいますと、そうなんです、岸田今日子さんが参加されているんです。ミュージシャンでもないのに岸田今日子さんが参加?というのも意外ですが、ナレーションでの参加ということでしたら納得いくでしょう。

曲はタイトルチューン「TRAUMATIC」。副題「極東探偵団」とあるように、ハードボイルドな雰囲気が漂いつつもファンキーで東洋的なアレンジのナンバーです。この曲中の間奏部分で、岸田さんのナレーションが効果的に使われています。

「奴はもう、そこまで来ている。(荒い息使い)古いビルの扉を恐る恐る開ける。足音が聞こえた。おかしい、人はいないはずなのに。
…ひんやりした匂いが足音といっしょに...この匂いに覚えがある。誰だろう。
この匂い、覚えている。この匂い…」

いかにも岸田さん独特の語り口がぴったりはまるナレーションです。まさにこのアルバムのコンセプトを表した曲といえます。
...当時小生がゲーセンでハマった、物陰から黒服のギャングを撃ちまくるというシューティングゲームがありましたが、この曲はまさにそんな雰囲気にぴったり。聴きながらこんなことまで懐かしく思い出され、ちょっとしたノスタルジーに浸ってしまいました。...
他にも松任谷由実と矢野顕子のコーラスをフィーチャーしたタイトル通りのチャイニーズなナンバー「CHINA」、名曲「渚・モデラート」など、秀作のそろったアルバムです。この「TRAUMATIC・極東探偵団」、高中の作品の中では「ALONE」と並ぶ好きなアルバムです。

ちなみに小生このアルバムの発売ツアーコンサートにも行きました。「TRAUMATIC」も演奏しましたが、ナレーション部分ではナレーションの代わりに、会場の照明を落とし、ステージ上で懐中電灯のような光をあちこちで点滅させるなんていう、それらしい演出をしていたのを覚えています。
そう、小生の初ナルチョもこの時でした。

合掌。

TRAUMATIC・極東探偵団/高中正義
MASAYOSHI TAKANAKA(g,programming)HIROSHI SHINKAWA(keys)JUN AOYAMA(ds)NOBU SAITO/MOTOYA HAMAGUCHI(perc)JAKE H. CONCEPCION(sax)TOM BROWN(tp) YUMI MATSUTOYA/AKIKO YANO/EUNICE PETERSON/JAMILLAH MUHAMMAD/ROBYN SANSONE/EVE/FUMIKO HIRATSUKA (vo)BILLY T.SCOTT/RICKIE C.MANGUM(rap)TOSHIHIRO NAKANISHI(strings)
KYOKO KISHIDA(narration)
コメント
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