ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2022.3.5 春一番が吹いた日に ナーンタリ再び!北欧気分満喫

2022-03-05 22:21:52 | 

 土曜日。今日もいいお天気。青空が広がり、気温が上がるという。お出かけ日和の土曜日である。
 ほぼいつも通りに起床し、さあ、出発である。
 今日はオープン3周年を迎え、昨年12月にリニューアル相成ったムーミンバレーパークに繰り出した。
 新しいパークのテーマは「Well-being」。それは、「心もからだも心地よい状態が継続すること。」だそうだ。訪れたゲストが自然を通してのんびり出来、心とからだが笑顔になれる場所として生まれ変わったという。

 私鉄とJRを乗り継ぎ、パーク最寄り駅までの最後の乗り換え駅に到着。到着ホームから目当ての私鉄が見え、夫が「出来ればあれに乗りたい!」と宣う。30分に1本だという。間に合うかどうか?
 火事場のバカ力。普段は絶対にしない階段を駆け上るという荒業をやってのけ、改札を入ったところで夫から待ったがかかった。え?始発だから出発は30分後・・・、それなら歩いたほうが早いという。うーん、間違って入ってしまいましたと謝って改札を出してもらう。

 パーク最寄り駅までは徒歩15分弱とのこと。以前、夫は息子と2人で逆方向を歩いたことがあるようだ。わかりやすい道だったので、先導してもらわなくともスイスイと歩く。今日は歩くことを前提に足元はエアマックスのスニーカーでノーストレスである。けれど、階段を駆け上がったのがダメージになって胸痛が出てくる。
 無事、駅に到着。パーク行直通バスが止まっている。まずは駅前ホテルに荷物を預けなくては、と直通バスは見送って次のバスに乗ることに。チェックインの手続きを済ませ、キャリーケースを預けて身軽になる。
 15分ほどバスに揺られてフィンランド語で”森“という意味のメッツァへ到着。
 
 2015年の夏、親子3人で訪れた北欧3か国。ムーミンワールドがあるナーンタリの街を訪れてから6年半余りが経った。本家本元は夏の2か月半と冬の1週間しかオープンしていないけれど、こちらは通年営業。本家より大人向け、日本人向けで見ごたえがあるという。以前から気になっていたので来訪を楽しみにしていた。
 帰りのバスの時刻表をスマホで撮影したら、いざ入園である。
 レイクサイドに北欧風の建物が並ぶ。ああ、水辺というロケーションも雰囲気が似ている。懐かしい!
 ノルディックススクエアではちびっこたちの小さなレース中。大人顔負けの勇姿で、ペダルのない小さな自転車に跨って砂地のトラックを走っている。女の子が先頭を切っていく。おお!頑張れ~とついつい見入ってしまう。

 カヌーにも乗れるようだ。子ども向けのアスレチックもあり、右左とキョロキョロしているうちに、パークの入り口へ。キャラクターたちの形に繰り抜かれた本のゲートをくぐり、いよいよムーミンの物語の世界へ。
 デジタルチケットをチェックして頂き、ムーミンパパが作った水浴び小屋から見学スタートである。ああ、現地にもあったなあ、と思い出す。ここにはストーリーの扉が設えてあり、その場所にまつわるムーミンの物語をショートムービーで見ることが出来る演出だ。

 お昼からはエンマの劇場でキャラクターショーが開催される。それまでに、殆ど待ち時間のない、悪戯好きなリトルミイと遊ぶ参加型シアターに入り、続いて、隣の、若き日のムーミンパパと冒険の旅へ出て光や風を体感するシアターへ。こちらもなかなかの迫力。本家にはないアトラクションである。

 楽しかったね~と2つの館を出て、向かいにあるボードゲームに夫が挑戦。うまくいくと息子が好きなキャラクターのぬいぐるみがもらえるという。残念ながら参加賞のバッジだった。くすん。
 その隣には本家にもあったポスタルショップが。ここで書いた手紙にオリジナルスタンプを押して投函出来る、というのは同じシステムだ。オリジナルのポストカードと切手を購入し、2人で息子あてにはがきを書いて送る。

 そうこうするうちにキャラクターショー開始の時間が迫り、野外劇場の椅子席は満席に。時間ギリギリで列に並んだ私たちは立ち見になってしまった。ショーは15分ほど。ムーミン、パパとスニフは着ぐるみだったけれど、スナフキンとリトルミイは本家同様に人が演じていた。
 そうそう、本家ではリトルミイとはハグしたし、とてもハンサムなスナフキンともツーショットを撮ったのだった。残念ながら今のコロナ禍で、グリーティングもある程度離れたところからしか写真撮影出来ないようだった。
 ダンスショーは参加型。皆でサビの部分を練習した。ノリノリの還暦のおばさん、ちょっとどうよ、といった感じだけれど、こういうところに来たら楽しまなきゃ、踊らにゃ損、損である。

 すっかり楽しんだら、そろそろランチタイムである。フィンランド語で”体験”を意味する体感施設は3階建て。1階がイントロダクションでショップとレストランになっている。
 いかにも北欧!ベリーのジャムが添えられたミートボールや、サーモンのパンケーキのセットを頂く。家族連れ、赤ちゃん連れが多く、泣き声があちこちから聞こえ実に賑やかである。
 夫がスイーツも取ったけれど、あいにくクリームがレモン味で酸っぱい。ひたすら甘いのが好きな夫にはちょっと厳しかったようだけれど、私もお腹一杯でとても助けてあげられなかった。
 相変わらず胸痛が気になるので食後はコデインを飲む。お腹は快調すぎるくらいである。

 お腹が満ちたところで3階から見学開始。高さ8mもあるムーミン谷のジオラマが螺旋階段の吹き抜けいっぱいに再現されているのは圧巻。原画のモノクロの世界からカラフルな絵本の世界まで。ムーミン好きにはたまらないだろう。フォトスポットも満載である。
 ギャラリー展示は常設展と企画展があり、それぞれ丁寧に読んでいるとかなり時間がかかる。夫はだいぶ疲れたようで、外の椅子で座っていると離脱。確かに疲れたし、お腹一杯なので私も眠くなってくる。
 ちょうど映像スペースが空いており、座れたので夫にLINEで連絡したら、一つとんだ椅子に座って居眠りをしていらした。私も2本のショートムービーを見ながらいつの間にか寝落ち。気づけばお互いに寝姿を撮りあっていた。苦笑。

 ライブラリーカフェへ移動して、テラス席でカフェタイム。日差しが暖かくて風が気持ちよい。ムーミン屋敷や灯台なども見える良いロケーションである。温かいカフェラテを頂いたら少し元気になった。
 さて、パークの中心ともいえるムーミン屋敷へ。午前中のアトラクションは10分待ちだったけれど、こちらは25分と出ている。3階建ての建物の地下から入ることになっている。橋を渡って1階からそのまま入れた本家とちょっと違うわね、と。
 今のご時世、10人単位でしか進めないので時間がかかるのだろう。螺旋階段を上りながら各階に案内される。かなり本格的な造りになっていて見どころ満載だ。本家のそれよりも随分と立派になっている。
 ムーミンの部屋はいかにも男の子らしく、隣のリトルミイの部屋はあくまでミニチュアに可愛らしく。ゲストルームあり、パパの書斎あり、夫婦の寝室あり、ムーミンのレントゲン写真が飾られているのには笑ってしまった。

 ということで、残すはおさびし山エリアのみ。かつてムーミン一家が住んだとされる灯台、遊園地、そして放浪者スナフキンが暮らすテントがあるスポットだ。
 ほぼ平坦な道を、湖を見ながらお散歩して、快適だ。遊園地へのアクセスは高台だったので階段ののぼりがちょっときつかったけれど、こうして無事制覇。記念のお土産をちょっぴりゲットしてパークを後にした。

 もう1つのエリアである、北欧雑貨等を扱うマーケット棟やレストラン棟をチャッチャと冷やかして帰りのバスに乗った。滞在時間は6時間ちょっと。すっかり満喫できたけれど、かなりの疲労困憊。
 終点でバスを降りてそのままホテルの部屋へ。最上階でベランダがついており、秩父の山々が望める。ソファーセットも広くてなかなか快適であるが、頑張りすぎたのか今度は頭痛である。様子を見たけれどダメなのでここでまたロキソニンを飲む。
 痛みが引くまでベッドで静かに過ごす。PCのマウスの調子が悪く、夫がホテル隣接のショッピングセンターに買いに出た間も一人でゴロゴロ。

 ようやく少し元気になってから母にDuo通話。それから夕食へ。近隣をちょっと見たけれどイマイチだったので、コンビニで飲み物等を買ってからホテルの和食レストランで済ませた。広い店内はほぼ貸し切り状態で申し訳ないくらい。
 
 見れば本日の万歩計は14,000歩超え。コロナワクチン3回目の副反応はなんとかクリアしたとはいえ、疲れるわけである。
 明日はのんびり朝食を頂いたらゆるゆると帰京の予定である。

 
コメント
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