昨日は定時過ぎまでみっちり仕事をして、ライナーで帰宅した夫とレストランで合流。ぱぱっと夕食を摂ってから前泊ホテルに向かった。
車内でのお伴は真梨幸子さんの「初恋さがし」(新潮文庫)。帯には「想い出の向こう側は地獄です。会わなければかったのに。イヤミスの女王が放つ、戦慄のラスト!」とある。7つのエピソードから成っており、2つを読み終えたところで瞬く間に病院最寄り駅へ。うーん、面白いけれど、なるほど間違いなくイヤミスである。
今回は、お正月に家族と泊ったホテルにチェックイン。荷物を置いて、ショッピングセンターで明日読む文庫本、コンビニで明日の朝食等を買い、部屋に戻ってお茶を飲んで一服。
前回治療後の体調に関する問診票等を埋めて早めに入浴し、ベッドに入った。とても疲れていてコロリと眠った。4時間ほど眠ったところでお手洗いに目覚め、その後、2時間ほど二度寝して腹痛で目覚めた。
その後はなんとなくトロトロしただけで、アラームが鳴る前に目覚めてしまった。今日も暖かいというが、曇天。17階の部屋からは病院方面もみなとみらい方面も望める。
浴槽足湯で浮腫みがちな足をマッサージし、身支度を整えて新聞やニュースを視ながら部屋でデニッシュとヨーグルト、ジュース、紅茶の朝食。夫にLINE連絡をしたらもう朝食が終わったとのこと。明け方は緩めだったが、腹痛で下痢が始まった。何度となくお手洗いを往復。これは困ったなあという感じ。
食後、母にDuo通話。変わりなく朝食を摂っているようで安心した。BSの朝ドラを視てからチェックアウト。今日は30時間ステイプランでチェックアウトが夕方でOKなので、荷物はまとめて部屋に置いたまま、最低限の手提げだけで身軽に出かけられた。
病院に到着。早咲きのおかめ桜の濃いピンクが見事だ。受付のIDカード機では長蛇の列。年度末で混んでいるのだろうか。
採血受付へ移動して、ピンク色の受付番号表を取る。椅子はそれほど埋まっていないが、電子掲示板を見ると、20人近く待っていて、待ち時間は17分と出ている。
エコバッグにコートを収納し、環境整備。時間より少し早めに番号を呼ばれた。
今日の採血は初めてお見かけする臨床検査技師のHさんという男性。丁寧だったけれど、針刺しはそれなりに痛んだ。時間もいつもよりかかった感じだったけれど、抜く時はそれほどでもなくてほっとする。お礼を言って席を立つ。
止血をしながら向かいの腫瘍内科に移動する。待合い椅子は混んでおり、定位置の席は埋まっている。受付正面の席を確保してから受付に並ぶ。いつものように問診票の追加を頂き、今回は咳と息切れ以外全て「ない」に〇をして、咳と息切れ「ある」の前に“たまに”を追加した。
真梨さんの本の続きを読みながら待ち時間をやり過ごす。スタッフ全員が女性の調査事務所に訪れる依頼人たちがだんだん繋がって来る。面白い。けれど、いかにもイヤミスである。真犯人、なるほど、そうきたか、である。
採血から1時間過ぎたところで、血圧測定。99-62、脈拍が90。低めである。その後20分ほど待って”中待合いへどうぞ”に番号が出た。さらに15分ほど待って、先生がドアを開けて会釈をされた。病院チェックインから先生にお目にかかるまで今日も2時間ほど。
「おはようございます。」と挨拶して、荷物を籠に入れ、自分の体調管理ノートやエンハーツダイアリー等を出して席に着く。
「さて、それでは。」と体温計を渡され、脇に挟む。6度6分。
「どうでしたか?」と訊かれ、「はい。今回はちょっと色々ありまして、1週間から10日はいつも通りでしたが、その後、コロナワクチン3回目接種の副反応で、吐き気や下痢に苦しみ、ようやく落ち着いたところで、週明けから気管支炎で発熱し、クリニック受診、5日間抗生剤等を飲みました。ようやくここまで声が出るようになりましたが、まだ咳が残っており、本調子ではない感じです。今朝もお腹を壊しています。発熱があった時にはSPO2や脈拍、血圧等もちょっと数値が良くなかったです。まああと半月で退職なので、忙しくて疲れ気味なのもあります。」とお答えする。
「いよいよ、フィナーレですか。今日の採血の状況ですが、まあ普段どおりといったところですね。」とのこと。PCを覗き込むと、マーカーは2割弱上がっているが、正常範囲内だしそれほど気にしなくて良いとのこと。そして「(仕事を終えて)4月以降、CTを入れましょう」とのこと。念のため測定したSpO2は97%、脈拍は81。
というわけで今日も治療続行である。3週に1度が4週に1度になったので30クールではなく26クールになったけれど、当初の予定通り現役中はエンハーツを続けるという目標通りだ。
コデインは頓服のみで済んでいるので今回も処方なしで、それ以外はいつも通りお願いする。
お礼を言って、診察室を出、化学療法室へ移動する。お二人待っている。すぐにお手洗いへ。相変わらずの水様便。点滴を繋げたままお手洗いを往復するのは出来れば避けたいなあと思う。受付番号は16番だ。待合い椅子に座ったら、Okさんからすぐにイメンド125㎎が届き、その場で飲む。そして今日は内側の奥から2番目のリクライニングシートに案内された。それから夫やお友達にLINE報告。
ほどなくして薬剤師のKさんが見える。今回も様子を報告し、痺れの様子等の聞き取りをして薬局への情報提供書を書いてくださる。
30分ほどして初めましてのKmさんが針刺しに見える。ヘルプだそうだ。既に化学療法室では異動内示が出て、新規に2名入ってきて、1人が出るそうだ。どなたとは聞かなかったけれど・・・。
そんなわけでかなりバタバタしており、あちこちで点滴が終わった音がピーピー鳴り続けていたけれど、てんてこ舞いでなかなか止められないといった感じだった。針刺しはお上手だったのでラッキー。
ただ、ペッタリとシールで固定されてしまう。粘着力が強く、後で真っ赤になって被れるので避けて頂いているのだけれど、これも初めての方なので強く言えない。
20分ほどしてKwさんが薬を持って見える。
アロキシ、デキサートの吐き気止め点滴から始まり、ピーピー鳴り続けてから今度はブドウ糖に替えて頂く。
2冊目のお供は、小林聡美さんの「聡乃学習(サトスナワチワザヲナラウ)」(幻冬舎文庫)。帯には「今、やりたいことは、やっておかなくては。くすっと笑えて背筋が伸びるエッセイ集」とある。私より4つ下の著者が迫りくる老いを感じ、「一人で暮らす」ことを考える。
ホットヨガや健康体操教室に参加し、憧れの山歩きに挑戦したり、趣味の俳句を愉しむ。そして長く一緒に暮らした愛猫を看取る。無理せずに、興味のあることに飛び込んで、学びを得ながら、軽やかに丁寧に送る日々を綴る」とある裏表紙のとおりで、読後爽やかな気持ちになった。
採血結果のプリントアウトを見ると、白血球は5,400、好中球は3,200もあった。コレステロールは相変わらずH、その他アルブミンも相変わらずL。
Kwさんが見えて終了時の血圧測定。95-55。脈拍数は73。抜針もKwさん。衝撃なくほっとした。
ペッタリと貼られたシールも丁寧に剥がしてくださったけれど、やっぱり痛かった。
お手洗いを済ませる。もうお腹が空っぽなのだろう。水分のみ。腫瘍内科で受付表を出し、処方箋のデータをFAXで薬局に送る。
待合い椅子はとても混んでいたが、10分ほど待ってから自動支払機でお支払い。カードで11万円弱。
外に出るとコートは不要なほど陽射しがあり、温かい。薬局へ移動すると待っている方たちはそれほどいなかった。FAXは無事に届いていたようだったけれど、今日も後から来た方たちに抜かされてなかなか呼ばれない。結局、今日も小一時間の待ち時間。
今日は初めての女性薬剤師Kさんから薬を頂く。電子マネーが使えるようになっていた。9,000円弱のお支払い。薬局をLINEのお友達登録をすると、薬の登録等が出来た。病院のFAXを通さずに処方箋を読み込み出来るので、今以上に待ち時間がなくなるようだ。副作用相談もLINEのトークで可能だそうだ。それなら電話でフォローは要らないかもしれないが、ひとまず今回はお願いしておいた。
来週の火曜日、午後から在宅勤務日を予定しているので、終了後の夕方にお願いした。このタイミングなら体調不良がリアルに伝えられる筈だ。
今日の病院と薬局の滞在時間は合計で6時間強。
空腹なので、お正月に家族と行ったインドタイレストランへ。トムヤン麺とガパオライスのハーフセットをチョイス。食後はマサラチャイ。ランチタイムにしては時間が遅かったけれど、それなりにお客さんが入っている。4人席に1人で座れたのは良かった。
ゆっくり食事を摂ってからホテルの部屋に戻り、荷物を整理して、一服してからチェックアウトし、駅へ向かう。最後の快速電車に間に合った。3冊目は黒川伊保子さんの「『話が通じない』の正体 共感障害という謎」(新潮文庫)。黒川さんの本はこれまでにも随分お世話になっているが、今回の帯には「『言われてないからやりません』と言う人たち。『トリセツ』黒川伊保子の最新刊!」とあったので手に取った。裏表紙には「上司はわかってくれない。部下は話が通じない。夫とは一緒にいるだけでイラつくし、二人でいるのに孤独・・・」とあった。実際今どきあるあるなことなのだろうな、と思いながら読み進めた。
眠いのに頑張って本を読んでしまったので、駅を降りたらグッタリ。寄り道せずにまっすぐ帰宅。帰宅後は生協のお届け品を取り込み、収納した。疲れる。
今日頂いた薬やら何やらの片付けをしてようやくリビングに座ったら、ライナーに乗って定刻通りに夫が帰宅した。
夫が生協で届いた夕食を摂っている間、私は気づけばリビングで転寝。食事を摂らないまま、夫が剥いてくれたブラッドオレンジだけ頂いてブログを書いている。
泣いても笑ってもあと2週間で退職。明日から少なくとも1週間は体調不良が見込まれる。それでも学位記授与式もあるし、内示が出たら引継ぎもしなくてはならない。残り1週間でどこまで満足いく幕引きが出来るだろう。
明日は通常出勤だ。昼休みから開始のリアル会議。その後のオンライン会議は日曜日のリアル会議に振替え開催の予定である。
記録のために。月曜日に届いた今月初めてのお花はピンク、オレンジ等の華奢なラナンキュラスが合わせて5本、赤紫のストック、白い花が愛らしいコワニー、ユキヤナギがそれぞれ1本ずつ。花言葉は「華やかな魅力」、「愛の絆」、「正しい主張」、「愛嬌」だそうだ。ガラスの花器に投げ入れて、たっぷり春を感じている。