さて前山に着いたらテントを張りましょう(!)
って、能郷白山山頂まで行くのではなかったのか!?と思われた方、それはあくまで予定、計画です。
朝8時45分にクルマを離れ、能郷白山がやっとこさ見える前山に着いたのがなんと14時45分頃、締まっていない雪に足を取られペースが遅くその調子じゃ山頂に辿りつくころには陽が落ちてしまう可能性大。
そして体力もなくなった。
ダメだ、もうダメ、諦める。
というか15時にリミットを設定していたので登っている最中に山頂に辿りつけないのはわかっていた。
それでも景色開ける前山まで登ってきたのだから私的には十分だ。
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(左)テントを張る位置を決め、途中1度しか下さなかったザックを漸く下す。
向こうに見える山頂までは2時間で行けるか行けないかってとこ。
(右)風を除けられできるだけ平らな場所を選んで幕営地を決めたら、準備に取り掛かる。
その場所は北からの風に備え北にこんもりした雪の丘がある脇。
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(左)風除けブロックを作り積むのは難儀なので2人で雪を掘って壁を作った。
(右)雪は深いところでおおよそ50センチほど掘りテントの長辺より長めに整地、踏み固める。
そしてテントを広げる。
そのテント、今回はぼんさんのマウンテンハードウェアの2人用を利用。
いつもなら各自テントを持ってきていたが今回はぼんさんの提案でテント1張りにした。
ダブルウォールで重さ4.5キロと最近の超軽量のものに比べると少々重いようだがポールも多く(5本だっけな?)風に強い山岳テントでインナーも総メッシュでないので雪が入ってくることもない頼れるテントである。
それをぼんさんが担いで来てくれた。
なので私はぼんさんのシュラフと食料を担いできた(テントに比べれば相当軽くて楽させてもらってます、すまぬぼんさん、、、)。
本当はこういう風に持ち物分担した方が効率はいいだろう、けど自分のテントも持ってたらそれを使いたいっていう心もあるしね。
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最後の前室を整えれば完成!
かっちょええ!
向こうに見える能郷白山はガスに隠れては出ての繰り返し、天気が良いとは言えない。
ガスが切れているときには祠も確認できた。
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それにしてもかっちょええテントだ!
テント内に入って寝床作って着替えたらほっこり一息。
そんなことをしてたらあっという間に睡魔が襲ってきてしまうので時間は早いが陽が出ているうちに晩飯だ!
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(左)今回のメインディッシュは蟹ですよ!カニ!
ぼんさんが持ち込んでくれたご覧の豪華カニが2パックも!!
これを鍋に投入しカニ鍋だぜ!ありがとうぼんさん!!
(右)そんなわけで使える前室でグツグツ煮ます♪
鍋の元、野菜、肉、肉団子は私が持ち込んだ。
こういう時、前室と大きい開口部のドアは便利!
テント内でやると結露がすごいことになるからね。
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(左)それでは各自ボウルにとっていただきまーす!
(右)なくなったら2回目投入!
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(左)時間はまだ5時前、標高は1500M地点、外気温は測ってないけど歩いてるときで1~0度ぐらいだったから氷点下だろう。
(右)鍋を終えたら残っただし汁にカニとアルファ米を贅沢に投入しカニ雑炊!
これが絶品!マジで美味い!!
そしてだし汁がちょうどなくなるぐらいのアルファ米を投入したので何も残すことなく完食!
飯を食った後は腹を落ち着かせながら雑談。
そして後は寝るだけ、18時過ぎにはシュラフに潜り込んでしまった。
夜中は23時、2時、4時に目が覚めて23時には外がやけに明るく感じたのでシッコついでに外へ出てみた。
すると雲が切れ月が出てた。
その月夜に照らされて周りの雪山、そして能郷白山までしっかりみえる。
そこでしか見れない美しい景色だった。
また、南東方向に目を移すと岐阜~名古屋と思われる街明かりが見える。
それもまた見事、ここからしか見えない景色だ。
雪に浮かぶ能郷白山、そして遠くに見える街明かり、これを写真に撮っておきたい。
がしかしこの日は持ち運びに便利なミニ三脚を忘れていたのであった、、、三脚なしではカメラを固定できずスローシャッター撮影は無理。
残念。
諦めてまた寝た。
そして次に目が覚めたころには風が吹きだしていて朝起き出すまで吹き続いていた。
そんな感じで6時過ぎだったかに起床。
そういえばこの日はマットをインフレータブル式一枚のみで寝たが寒さを全く感じなかった。
しかしそれは気温が低くないからではない、ウォーターコンテナの水が氷るほどの気温だ。
なのに寒さを感じなかった。何故だ?と出した結論はテント内に2人いたからというところに落ち着く。
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風吹いてるし明るくないし天気が良くないのはわかっていた、なので急いで起きることもなくダラダラ。
外を覗いてガスガスで視界が効かないのも確認してダラダラ。
湯を沸かして飯食って撤収準備。
前日の夜に晴天でない限りこれ以上登らないと決めていたので撤収だ。
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(左)私の朝飯はマグカップに入れるラーメン。
(右)外はご覧の通りガスガスで視界効かない、当然能郷白山も見えない。
それにしてもぼんさんの撤収準備は素早い、というか私が遅い。
そして無駄なものを色々持っているwそりゃ荷物多いわという感じ。
そういえば前室に置いていた靴が雪まみれで悲惨なことになってた、フライの下から風に乗った雪が舞い込み被ってしまっていたのだ。
冷えた上に雪を被った靴はプラブーツのように硬く冷たい、シューレースを引っ張ってもびくともしなくてこれが後々靴擦れの原因になったりするのが厄介だ。
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そしてひたすら下山して、昨日数時間かけて登ってきたところを登山口まで1時間半で滑るように下り、林道歩いてクルマデポポイントに昼前着。
登頂しないゆるゆる登山だがにそこそこ疲れた。
でも十分な山行き。
帰り道スーパー銭湯で汗を流し体ほぐして帰宅。
そんな2017年の大晦日。