東武鉄道 「〇北」栗橋駅発行補充片道乗車券

拙ブログと相互リンクを貼らせていただいております菅沼天虎さまのブログ「菅沼天虎の紙屑談義」3月22日エントリーの「(東武鉄道) 〇北 栗橋から東武線140円区間ゆき」で国鉄管理時代の同駅発行の東武線乗車券が御紹介されていますが、同時代の同駅発行の補充片道乗車券(補片)が手元にありましたので御紹介いたしましょう。


   


昭和54年4月に東武鉄道栗橋駅で、幸手駅までの片道乗車券として発行された補片です。灰色TRCとぶてつ地紋の軟券で、国鉄の補片と同じサイズとなっています。


当時の東武鉄道栗橋駅の出改札業務は国鉄に委託されていましたため、同駅発行の乗車券類には国鉄東京北鉄道管理局を示す「〇北」の符号が付けられておりました。

この券を見る限り、発駅および発行箇所名には「〇北」の符号は付けられておらず、「普通乗車券」の題字右上部分に申し訳程度に表示されています。


   


この券の裏面です。

「東京電環」の表記があるところから、昭和47年以前に設備されていたものである可能性があります。


この券の御案内文は大変特徴的で、「地下鉄線各駅までのものは、地下鉄線内で下車されますと、前途は無効です。」という記載があります。
これは、東武鉄道は路線延長が長く、乗車距離によっては自社完結であっても有効期間が2日に跨って途中下車可能のものが存在するため、直通運転が行われている営団(現・東京メトロ)日比谷線への長距離の連絡乗車券の場合、東武線内では途中下車が可能であっても、営団線内に入ってしまえば出来なくなってしまうという、東武鉄道独特の事情によるものです。

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