千葉駅発行 250円区間ゆき地図式乗車券

昭和51年8月に千葉駅の券売機で発行された、250円区間ゆきの地図式乗車券です。


   


桃色こくてつ汎用地紋のA型券で、キレート式券売機で発券されたものです。


経年によるものなのか、それとも券売機に印版をセットした時に位置を間違えてしまったのか不明ですが、印版が左側に寄りすぎて、約1/3程度は見えません。また、印版がずれているために変な力が加わってしまったのでしょうか、図版がかすれてしまい、地図は殆ど意味を為していません。


昭和51年8月の国鉄運賃250円は営業キロ46~50kmの運賃帯で、昭和49年10月以来改定されていませんので、約2年間の間に印版がずれ、このような姿になってしまったと考えるのが一番現実的であると思われます。

このような状態となって乗車券としてどうかと思われるような状態ですが、当時の国鉄現場では、このような券でも当たり前のように使用されていたことに改めて現代とは違う何かを感じさせられます。


この券が発券された2か月後の11月6日に国鉄の運賃が改定され、それまで250円だった運賃が一気に380円となり、実に1.52倍の値上げがされています。

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