姫路駅発行 周匝ゆき連絡乗車券

昭和53年12月に姫路駅で発行された、同和鉱業片上鉄道線周匝(すさい)ゆきの片道乗車券です。


   


青色こくてつ地紋の着駅準常備券で、大阪印刷場にて調製されたもので、原型はD型券と思われます。

乗車経路は姫路~(山陽本線)~和気~(同和鉱業片上鉄道)~周匝という経路で、姫路から和気までの営業キロが60.0km、和気から周匝までの営業キロが19.9kmでしたので、合計して79.9kmとなっていますので、当時は電車特定区間相互間ではない片道51km以上であれば有効期間は2日間となりますので「有効2日」となっています。

備前塩田が活字を組み合わせて製版されているのに対し、備前矢田および備前福田は特活が用意されていたものと思われ、3駅共「備前田」という似た名前の駅であるにも拘わらず、活字の大きさが異なってしまっており、あまりバランスが良くありません。


当時の同和鉱業片上鉄道線の営業キロは、和気から河本までが7.7km、備前矢田までが9.7km、備前塩田までが16.9km、備前福田までが18.6kmとなっており、営業キロが19.9kmである周匝が備前福田駅と同じ運賃であることから、同和鉱業の運賃帯としては両駅が同じ運賃帯であったものと考えられます。
しかし、運賃が同じであるのに敢えて行を分けて2段書きにされているのは、この口座が設備されていた期間中、国鉄もしくは同和鉱業の運賃帯が昭和52年当時とことなっていた時期があったのかも知れません。

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