JR東日本 川原湯温泉駅POS発行 入場券

平成26年8月9日、あと1ヶ月半で営業を終える、JR吾妻線の川原湯温泉駅の旧駅を訪ねました。


   


川原湯温泉駅は吾妻線に残る最後の木造駅舎で、簡易委託駅となっており、町の温泉観光協会が駅業務を受託しています。
窓口にはPOS端末が設置され、乗車券および一部の急行券類、入場券の発売が行われています。


   


POS端末で発券して戴いた入場券です。

JR東日本のPOS端末で発券される入場券はマルスのものとよく似ていますが、「口東」の符号が左上に印字され、機種番および券番の振り方がマルスとは異なっています。


同駅は昭和21年に川原湯駅として開業しましたが、国鉄民営化以後の平成3年に川原湯温泉駅に改称されています。


   


国鉄時代の昭和59年に発行された、川原湯駅時代の硬券入場券です。

白色無地紋のB型券で、東京印刷場にて調製されたものです。この券を購入した時は簡易委託ではなかったような気がしますが、群馬県内の有人駅でも一番乗降客の少ないとされる同駅は温泉需要のための旅客が多いことから、温泉街の観光案内を兼ねる意味で現在の簡易委託の運用となったのではないかと思っています。


このようなのんびりとした駅ではありますが、写真のように背後には八ッ場ダムの大橋がそびえ立ち、ダムが稼働するまでには湖底に沈む運命にあります。そのため、渋川方面の岩島駅と大前方面の長野原草津口駅間のレールが付け変えられ、同駅はもっと標高の高い新ルートに建設される新駅へ移転することになります。


本日、渋川方面の最終列車は20時39分高崎ゆき、大前方面は22時58分発の長野原草津口ゆき最終列車を以って、旧駅が鉄道営業を終了します。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )