岡谷駅発行 140円区間ゆき矢印式乗車券 ~その1

昭和58年6月に岡谷駅で発行された、川岸・辰野・下諏訪・上諏訪ゆきの片道乗車券です。


   


桃色こくてつ地紋の矢印式大人・小児用券で、新潟印刷場で調製されたものです。上り甲府方面は下諏訪および上諏訪駅が着駅となりますが、下り塩尻方面は「大八廻り」と呼ばれる旧線の川岸および辰野駅が着駅となっています。


   


裏面です。

発駅である「岡谷から」の標記と「表面矢印の1駅ゆき」である旨・「発売当日限り有効 下車前途無効」である旨の他、発行箇所名である「〇1 岡谷駅発行」の表記があります。
発行箇所名の前に冠してある「〇1」は1番窓口を表し、表面の小児断片部分にも「〇1岡谷」と窓口番号を記載することにより、売上計算時に他の窓口と区別しやすいようにするのが理由です。


岡谷から先の区間について、この券が発行された1か月後の7月5日に塩嶺トンネルが開通し、中央本線の列車はトンネルをくぐる「塩嶺ルート」を運行するように変更され、従来の区間については区間運用の普通列車が中心のローカル線になってしまっています。

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