深川車掌区乗務員発行 車内補充券

昭和61年9月に深川車掌区乗務員により発行された羽幌線振老から北川口ゆきの片道乗車券です。


   


青色こくてつ地紋の駅名式車内補充券で、羽幌線の他、深川車掌区が担当していた留萠本線(現・留萌本線)にも対応しており、比較的需要が見込まれる函館本線の小樽~旭川間および宗谷本線豊富~稚内間の主要駅も記載されています。

留萌本線の列車は現在はワンマン運転が実施されていますが、当時は必ず車掌が乗務し、無人駅で乗降する旅客に対する乗車券の発売および集札が行われていました。

1983(昭和58)年10月の交通公社(現・JTB)時刻表の留萠本線のページです。

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普通列車の本数は少ないですが、旭川~留萠間の急行「るもい」が、深川駅で併結されていた急行「かむい」から解結される列車を含めて2往復、札幌から急行「大雪」に併結されたのちに深川駅で解結されたうえで留萠本線を経由し、留萠から羽幌線幌延に向かう急行「はぼろ」が1往復設定されており、短いながら「本線」を名乗る路線として優等列車が運転されていた時代もあったことが分かります。


この券が発行された羽幌線については昭和62年3月に既に全線が廃止され、留萌本線についても明日12月4日を以って留萌~増毛間の営業運転を終了し、翌5日に廃止されることになっています。

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