JR西日本 〇ム同志社前駅発行普通入場券

平成4年12月にJR片町線(学研都市線)同志社前駅で発行された普通入場券です。


   


白色無地紋のB型大人・小児用券で、大阪印刷場で調製されたものです。


同志社前駅は国鉄時代の昭和61年4月に上田辺駅(現在のJR三山木駅)と田辺駅(現在の京田辺駅)間に開業した国鉄初の学校名を使用した駅名の駅で、同志社大学京田辺キャンパスの最寄駅となっています。


大阪印刷場で調製された硬券の普通入場券は、入場料金が80円になった当時、国鉄の各印刷場が駅名の上に冠していた「普通入場券」の文字をアンダーラインの下に移して駅名の活字を大きくした中、唯一様式を変えないまま民営化を迎え、以後も旧様式を死守してきた印刷場でしたが、平成3年ころから突如として様式を変更し、新様式券が登場しています。

JR西日本には大阪印刷場の他に全く様式の異なる広島印刷場で調製された硬券もあり、この券は双方の印刷場の様式を足して2で割ったような様式になっています。
「旅客車内に立ち入ることはできません。」の字体は東京印刷場のものによく似ていますが、東京印刷場の活字と全く同じものと、この券のように「できません。」の字体が若干縦に細くなっているものの2種類があったようです。


JR西日本では平成5年に硬券が廃止されたため、大阪印刷場の新様式券は登場から2年足らずで廃止されてしまっており、また、この時代には硬券の普通入場券を発売する駅が激減しており、駅によっては100枚1ロット程度しか発行実績が無く、比較的残存している枚数が少ないようです。

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