帝都高速度交通営団 某駅から???円区間ゆき片道乗車券

前回エントリーで国鉄の活字が逆さまになった券を御紹介いたしましたので、今回と次回の2回に亘り、帝都高速度交通営団(営団地下鉄。現・東京メトロ)の印刷エラーとなった券を御紹介したいと思います。

1983(昭和58)年の夏に、営団地下鉄に就職された高校の先輩から戴いたもので、某駅で発行された金額式乗車券です。


   

緑色JPRてつどう地紋のB型金額式大人・小児用券ですが、表面の印刷が飛んでしまっています。先輩は当時、同社の駅務を担当していたのですが、旅客から請求されて「ちょうど10000番なんだな」と思って券箱から抜いた矢先、表面を見てびっくりしたそうです。先輩は「やばっ」と思って次の券を抜いて、異常が無いことを確かめて発売したそうです。
そして、乗車券を蒐集している後輩の私を思い出し、上司に相談し、きちんと所定の運賃分のお金を駅に納めて引き取ったそうです。

全く印刷がされていませんが、小児断片のところを見ると、印圧が強かったのでしょうか、なんとなく印版に押されたような跡があります。


   

その部分を拡大してみました。なんとなく、小児断線の斜め線の跡のようなものが見えます。


   

裏面です。あまりご覧になった方はいないかもしれませんが、券番が4ケタの場合、0001から9999まであることが考えられますが、10000枚単位でなければ管理がしづらいので、0000を以って10000番としています。印刷会社によっては、敢えて御紹介の券のように0000の上に1を手捺しで付け加えて10000とするものもあるようです。

営団地下鉄が東京メトロになって17年が経過し、今更時効ではあるとは思いますが、先輩の駅での行為が正しいかどうか定かでは無いので、駅名は伏せておきます。

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