神岡鉄道 開業5周年記念乗車券

1989(平成元)年10月に、神岡鉄道が開業5周年を記念して発行した、奥飛騨温泉口駅から猪谷駅ゆきの片道乗車券です。


   

大きさはA型券と同様の真鍮板で作られた券で、相互式大人・小児用券になります。
印字は刻印になっており、薄く削られた部分に黒色の塗料が入れられています。


   

裏面です。裏面には何もありません。

同線は国鉄が廃止した神岡線を神岡鉱山を所有する三井金属鉱業が全株式の51%を所有する大株主となり、鉱山から出荷される硫酸の安定輸送のために存続された第三セクターの鉄道で、記念乗車券を真鍮板で作成するというのは、いかにも鉱山鉄道ならではのような気がします。

実際、この券を作成するのにどれだけのコストが掛かっているのかは分かりませんが、もし本当に乗車された場合、採算は合わないような気がします。

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