西武鉄道 正丸駅発行 普通入場券

1989(平成元)年8月に西武鉄道秩父線の正丸駅で発行された普通入場券です。


   

白色無地紋のB型大人・小児用券で、山口証券印刷で調製されたものと思われます。

正丸駅は西武秩父線が開通した1969(昭和44)年10月に開業した駅で、同社にある全駅(92駅)中で最も乗降人員の少ない駅になります。
この券が発売されていた当時は券売機がなく、乗車券は窓口で購入するスタイルになっており、当時の西武鉄道には秩父線だけではなく、池袋線と新宿線を除いた支線区にはそのような駅が点在していました。

同駅は正丸峠の麓にあり、西武秩父方面に出発すると全長4,811mの正丸トンネルに入ります。このトンネルは近鉄大阪線の新青山トンネルが開通するまでは私鉄最長の山岳用トンネルで、単線トンネルですが、途中に正丸トンネル信号場という複線区間があり、列車の交換が行われています。

同社では、昨日の3月1日より、正丸駅と同じく秩父線の西吾野駅および芦ヶ久保駅、池袋線の武蔵横手駅と東吾野駅の5駅の駅員の常駐を止め、窓口や券売機を廃止し、乗車券類の発売を終了しています。ただし、完全に無人化されるという訳では無く、駅員は常駐しないものの、管理駅の駅員が定期的に巡回する体制になるということで、同社としては駅の無人化ではなく、「巡回駅化」と案内しています。

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