8月である。
相変わらず暑いのである。
暑いときは、どうしても冷たいものが欲しくなる。
とりわけ、冷たくて甘いものなど、これを上回る夏の誘惑はないと言って過言ではない。
冷たくて甘いものといえば、何よりカキ氷であろう。
そのカキ氷の種類に、宇治金時というのがある。
抹茶で味付けし、小豆を載せたものである。
このトッピングで宇治を名乗るのは、むろん抹茶の産地として名高い宇治にちなんだわけである。
だが、特に抹茶が宇治産である必要はない。
静岡産だろうが、九州産だろうが、抹茶を使っていたら宇治金時である。
ところで、、近頃では、宇治茶といっても、宇治で栽培しているものは希少だという。
ほとんどが周辺の地域で栽培されているものらしい。
名実ともに本物の宇治金時は、もはや皆無に等しかろう。
冷たくて甘いものは、カキ氷だけではない。
あんみつなどというものも、かなりおいしい。
もちもちの白玉と、歯ごたえが楽しい寒天、甘いアイスが載っているものなどは、最高の贅沢だ。
京都であんみつといえば、月ヶ瀬である。
本店は四条河原町から近い細い路地に面してある。
暑い観光の最高の休憩時間を味わえる店である。
”あいらんど”