京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

スイーツの呪文

2011-08-01 | インポート

 8月である。

 相変わらず暑いのである。

 暑いときは、どうしても冷たいものが欲しくなる。

 とりわけ、冷たくて甘いものなど、これを上回る夏の誘惑はないと言って過言ではない。

 

 冷たくて甘いものといえば、何よりカキ氷であろう。

 そのカキ氷の種類に、宇治金時というのがある。

 抹茶で味付けし、小豆を載せたものである。

 このトッピングで宇治を名乗るのは、むろん抹茶の産地として名高い宇治にちなんだわけである。

 だが、特に抹茶が宇治産である必要はない。

 静岡産だろうが、九州産だろうが、抹茶を使っていたら宇治金時である。

 ところで、、近頃では、宇治茶といっても、宇治で栽培しているものは希少だという。

 ほとんどが周辺の地域で栽培されているものらしい。

 名実ともに本物の宇治金時は、もはや皆無に等しかろう。

 

 冷たくて甘いものは、カキ氷だけではない。

 あんみつなどというものも、かなりおいしい。

 もちもちの白玉と、歯ごたえが楽しい寒天、甘いアイスが載っているものなどは、最高の贅沢だ。

 京都であんみつといえば、月ヶ瀬である。

 本店は四条河原町から近い細い路地に面してある。

 暑い観光の最高の休憩時間を味わえる店である。

”あいらんど”