そろそろ蓮の季節も終わるだろうか。
天龍寺、法金剛院、勧修寺、三室戸寺。
ここら辺りが、京都の蓮の名所で、朝早い時間に行けば、蓮の花を見られる。
そういえば、今年は既に終わってしまったが、三室戸寺では、象鼻杯で蓮酒が楽しめる。
象鼻杯って、何?
って、思うよね。
もしこれを、音で聞いたら、ゾウビハイ。
これだけで何のことか分かったら、多分、天才。
漢字で見ると、想像力を働かすことが出来る。
象、鼻、杯、である。
つまり、象<ぞう>の鼻<はな>の杯<さかずき>ということ。
はいはい、何となく分かった、っていう感じ?
では、象の鼻を思い浮かべてみよう。
いや、象の鼻だけではだめだ。
象の鼻と、耳とを、セットで思い浮かべてみよう。
で、続いては、蓮の葉を思い浮かべてみよう。
いや、葉だけではだめだ。
蓮の葉と、茎とを、セットで思い浮かべてみよう。
どうだ!
って、ドヤ顔で言ってるところ、想像してみて。
そう、象鼻杯というのは、蓮の茎を、象の鼻に見立てて、そう言うのだ。
その象鼻杯で蓮酒を楽しむって、どういうことなのか。
それは、蓮の葉に酒を注ぎ、それを、茎を吸って飲む、というもの。
それが、三室戸寺の名物だ。
毎年7月の上旬に催される。
なかなか乙な、花と酒との楽しみ方だ。
今年は終わってしまったので、来年、是非どうぞ。
さて、それはいい、是非やってみよう!って、近所で見つけた蓮の葉に酒を注いで飲もうとした人。
そのままで注いでも、茎で酒を吸い出そうとしたり、してない?
もちろん、きちんと穴を開けなければ、虚しく息が切れるだけである。
”あいらんど”