7月も今日で最後。
明日からは、8月。
8月は葉月という。
名は爽やかだが、実際は蒸し暑い。
祇園祭の全ての行事も、今日で終わり。
防疫祈願を追え、無事、暑い季節を乗り切りたいところ。
暑い季節は、川遊びなんか、したくなる。
京都には、川が多い。
鴨川や、桂川が、代表的。
その川も、途中で合流、分流を繰り返し、名前を変えたりして、少しややこしい。
舟下りで有名な保津川は、桂川の上流。
高瀬川は、鴨川から取水した人工の川。
高野川は、賀茂川と合流して、鴨川となる。
その鴨川、桂川は、やがて、木津川という川と合流して、淀川となる。
三つの川が合流する地の近くに、岩清水八幡宮がある。
比叡山に対して、京都の裏鬼門、南西の地を守るといわれる神社だ。
八幡様、ということで、源氏の氏神でもある。
男山という山の山頂にあって、そこからは山城盆地を見渡すことも出来る。
ちなみに、境内には、エジソン顕彰碑なるものもある。
何ゆえ、かといえば、エジソンが白熱電球の改良の際、ここの竹から作ったフィラメントを使用したことに由来する。
深い話、でもない。
ここの門前の名物に、走井餅、というのがある。
この走井餅、という名前は、走井、と呼ばれる井戸の水を使って作られたことに由来する。
その走井のあるのが、滋賀県の大津。
本来はこの大津の名物であったのだが、何代目かが、八幡に移って、支店を出した。
しかし、やがて、本家のほうが廃業し、八幡のほうの店が残った。
なもので、走井餅は、八幡名物、となった。
なかなか厄介である。
その後、大津でも復活するので、そちらにも、名物として走井餅がある。
どちらがどうとか、特にはない。
どちらも、何の変哲もない餅菓子。
そして、どちらも普通に、美味しいのである。
一度ご賞味下さい。
”あいらんど”