京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

夏の歳時記

2014-08-13 | インポート

清水寺 千日詣り 特別拝観>

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千日詣りは、観音様の最大の功徳日で、

「一日のお参りで千日分の御利益がある」と云われています。

特別拝観は、普段は入れない本堂の内々陣が公開され、

参拝客は、家内安全や学業成就などの願い事を書いたろうそくを献灯、

秘仏の十一面千手観音像(お前立ち)が納まる厨子の前で、

本尊と縁を結ぶとされる五色の綱を握り、手を合わせます。

夜の特別拝観は、より幻想的な光景を見る事が出来ます。

・内々陣特別拝観⇒8月9日~16日 9:00~16:00

・夜の本堂内々特別拝観⇒8月14日~16日 19:00~21:30

<●千本ゑんま堂 お精霊迎え>8月7日~15日

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千本ゑんま堂の正式名称は「引接寺」で、本尊は閻魔王です。

閻魔大王は、死者の魂を、天国に行くか地獄に行くかを決める裁判官です。

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開基は小野篁(おののたかむら)。

小野篁は、この世とあの世を行き来する神通力を持ち、

昼は宮中に赴き、夜は閻魔庁に仕えた、と云われています。

千本ゑんま堂は、北の葬送地であった連台野の入口にある由緒あるお寺です。

京都では、ご先祖様の精霊を「おしょらいさん」と親しみを込めて呼んでいます。

同寺は、前回紹介した「六道まいり」と同じ様な「お精霊迎え」が行われます。

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参拝者は、戒名を記した水塔婆に槇の葉で水をかけ、

迎え鐘をつき、精霊さまを迎えます。朝から多くの参拝者で賑わっていました。

尚、14日には、千本六斎念仏が奉納されます。

<●矢田寺 送り鐘供養>

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寺町三条上ル 寺町通りに面している矢田寺。

本尊の地蔵菩薩(矢田地薩)は、「代受苦地蔵」と呼ばれ、

人々の苦しみを代りに受けて下さると云われています。

同寺の梵鐘は、六道珍皇寺の「迎え鐘」に対し、「送り鐘」と呼ばれ、

「五山の送り火」にお盆の精霊を送るために鐘を撞きます。

一人一打、自由に撞く事ができます。是非どうぞ。<京都 好き男>