京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

京都の歌舞伎と祇園の歴史

2017-07-19 | 京都案内

歌舞伎は江戸時代に出雲阿国(いずものおくに)が京都で始めた「かぶき踊り」がそのはじめとされる。
以後、これを真似た「遊女歌舞伎」、「若衆歌舞伎」が盛んになった。
しかし幕府の風俗取り締まりを理由に禁止になり、代わって「野郎歌舞伎」として発展していく。
京都には当時、四条河原町に七つの芝居小屋があったそうですが、時代の流れによって順次閉鎖され、幕末には四条通を隔てた「南座」と「北座」の二座となった。
その北座も、明治26年に、四条通の拡張により閉鎖され、南座のみとなった。



四条大橋東詰北側に「出雲の阿国」像、南座西側に「阿国歌舞伎発祥地」の石碑が建ちます。

 



北座跡には「このあたり北座跡」の石碑があり、北座を模した外観の「井筒八つ橋本舗北座ビル」が建つ。
屋上には「北座」の文字が入った櫓が見えます。

 

このビルの5階には、祇園の歴史が分かる小さな博物館「北座ぎをん思いで博物館」があります。
「祇園を彩る先人達」、「祇園歳時記」、「南座と北座」のパネル、吉井勇、谷崎潤一郎の遺品、舞妓さんの髪形などが展示され、祇園の文化や歴史を知ることが出来ます。
そこからは、南座や鴨川の展望も楽しめます。

 

 

 

このビルの1階には「井筒八つ橋本舗祇園本店」があり、この店限定品なども売られています。



また、「井筒茶店」があって、善哉などの甘味や、お蕎麦などの食事も提供されています。


因みに、当館の売店にも、井筒八つ橋本舗さんの製品を販売しております。

京都好き男 細木