goo blog サービス終了のお知らせ 

先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

松浦武四郎の生涯を小説に 生誕200年に出版

2018-07-02 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞2018.07.01
 北海道の名付け親として知られる松浦武四郎(1818~88年)の生涯を描いた、伝記小説「がいなもん 松浦武四郎一代」が発刊された。著者は歴史小説作家の河治和香さん(北広島市在住)。武四郎のあまり知られていないエピソードが満載で、河治さんは「近所のおじいさんの昔話に耳を傾けるような気分で読んでいただけたら」と話している。

「がいなもん 松浦武四郎一代」を執筆した河治さん
 武四郎の生誕200年、北海道命名150年を記念し、小学館から6月に出版された。「がいなもん」は武四郎の出身地・三重の方言で「とんでもない」の意味。昨年3月から1年間にわたり、文芸誌「きらら」で連載された。
 話は、武四郎が親交のある絵師河鍋曉斎の家を訪ねてやってきては、曉斎の娘の豊に昔話を語るところから始まる。1日に20里(約78キロ)を歩いたり、蝦夷地を6回訪れては約9800のアイヌ語地名を記録したりしたこと、アイヌと同じ物を食べて過ごしたことなどを振り返っている。
 「インターネットなどで簡単に調べられない資料から探りたい」(河治さん)と、執筆取材は武四郎自身が書いた自伝や手紙、周囲の人々の日記、明治時代の新聞や雑誌などを参考にした。
 探検中に、ちょんまげを額に垂れ下がるまで伸ばして自慢げにしていたことや、それを知人に切り取られる滑稽なエピソードもある。
 河治さんは現在、北海道電力のホームページで「週刊武四郎」を毎週水曜日に更新し、武四郎の幅広い交友関係や珍しいコレクションの数々などを紹介している。小説は四六判、320ページ。1836円。全国の書店で購入できる。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/6686

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

交通の要衝、恵庭を紹介 長町章弘さん /北海道

2018-07-02 | アイヌ民族関連
毎日新聞2018年7月1日 地方版
 恵庭市郷土資料館で30日に始まった企画展「恵庭の交通史」。交通路の整備とともに発展してきた恵庭の歴史を振り返る内容で、学芸員の長町章弘さん(47)=恵庭市=が写真パネルや解説文、ジオラマなどの展示を企画した。
 赤平市出身で、北海道大文学部卒。札幌市の測量会社勤務などを経て恵庭市役所入りし、「カリンバ4」など市内の遺跡の発掘調査を手がけた。見えてきたのは古くから交易の中継地点、交通の要衝として栄えた姿だった。
 「アイヌ文化期のリーダー格の妻とみられる女性の墓には、本州で作られた鉄鍋や漆器、中国産の白磁小皿などが副葬されていた。また首飾りの玉は大陸からサハリンを経由して入ってきたとみられ、人・モノの移動は想像以上に活発だった」
 企画展と同時に連続講座もスタート。「明治期以降は特に道路などの整備とまちづくりが密接に関わっている。詳しく紹介したい」と受講を呼びかける。【阿部義正】
https://mainichi.jp/articles/20180701/ddl/k01/070/053000c

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌ文様をアレンジ 町民の作品22点 白老・チキサニ /北海道

2018-07-02 | アイヌ民族関連
毎日新聞2018年7月1日 地方版
 白老町の文化交流施設チキサニで、アイヌ文様をアレンジした町民の作品展が開かれており、壁掛けやバッグなど22点が紹介されている。7月31日まで。
 同施設は定期的にアイヌ文化を継承する町民サークルの作品を紹介しているが、今回はサークルに属さない町民6人のオリジナル作品を展示した。
 ステッチでチョウの文様を施したタペストリーやアイヌ模様をワンポイントにした手提げバッグ、アイヌの男性の刀掛帯「エムシアッ」をアレンジしたスナップ写真の壁掛けなど、個性豊かな作品が並んでいる。【福島英博】
https://mainichi.jp/articles/20180701/ddl/k01/040/070000c

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

協議有無巡り対立 原告「県や住民の声聞かず」 米ジュゴン訴訟

2018-07-02 | ウチナー・沖縄
琉球新報2018年6月30日 11:45
 【サンフランシスコ=座波幸代本紙特派員】米ジュゴン訴訟差し戻し審の法廷では張り詰めた雰囲気の中、エドワード・チェン判事がこれまでの申し立て書面による原告、被告それぞれの主張を確認しながら1時間半に渡り、双方に質問を投げ掛けた。
 環境法律保護団体アースジャスティスのサラ・バート弁護士は「国防総省は地域住民、沖縄県との協議を行っていない」と、新基地建設が沖縄のジュゴンに与える影響を同省が考慮していないと指摘。米国内の事例として、ハワイ先住民との協議が要件であると同様に「沖縄でも地域住民との協議が行われるべきだ」と主張した。
 国防総省側の弁護士2人は日本政府や関係機関と協議したと反論。チェン判事が「なぜ関係機関と協議したことを原告側に伝えたり、パブリックコメントを求めたりしなかったのか」と問うと、「日米関係に影響を及ぼす」とこれまでの主張を繰り返した。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-749664.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ブラジル先住民の椅子 野生動物と想像力」展が開会

2018-07-02 | 先住民族関連
メガブラジル 2018年 06月 30日 11:10

6月30日(土)から東京都庭園美術館にて「ブラジル先住民の椅子 野生動物と想像力」展の開催がはじまった。
同展示は、ブラジル、サンパウロにある出版社のベイ社が20年以上かけてコレクションした、ブラジル各地の先住民の椅子(25以上の民族、350点)のうち、選りすぐった17民族の椅子、92点を紹介するもの。
同コレクションは普段は一般公開されておらず、国外に貸し出されて行われる展示も、今回が初となる。アンドレ・コヘア・ド・ラーゴ駐日ブラジル大使閣下の紹介により、日本での展覧会が実現する運びとなったという。
先住民が作る椅子はすべて手作りで、切り倒した巨木を分割して、ほとんどが分割された丸太を削りだして作る一木造りで、寄木造りではない。一本の木からは通常、10個の椅子が作られるという。
椅子の用途や習俗は部族によって異なるようだが、本展示では、A:日常生活の中で使われる実用的な椅子、B:宗教的な儀式の際に使われる椅子、C:動物彫刻といえる民芸アートとして作られる椅子の3つのカテゴリーに分けて紹介する。
Aの実用性やしきたりに基づく伝統的な椅子では、動物の造形がほどこされていないシンプルな形のものが多い。幾何学的な文様が描かれているものもあるが、これらの文様は先住民が行うボディペインティングの図形と共通している場合もあるという。
同美術館の大木香奈キュレイターによると、両端に紐がついている椅子は持ち運びをするためのもので、狩猟の際に使ったものではないかと推測できるという。
Bの宗教的な儀式などで使われる椅子の多くは鳥類など動物をモチーフにした造詣が多いが、椅子としての機能を果たすように座面は平になっているものが多い。
人間が住む世界と精霊が住む世界を繋ぐ存在と考えられているシャーマンが、祭事の際に腰掛けるための椅子もある。展覧会場で紹介されている映像には、椅子に腰かけたシャーマンの周りを、部族の者たちが踊ったり歌ったりしてシャーマンをトランス状態に誘う様子も映っている。
Cの動物彫刻の椅子は、自分たちならではの表現や想像力を広く知ってもらうためのメディアにもなりうるアートとしての椅子、いわば作品たちだ。
この動物彫刻の椅子の造形に関しては、同展覧会の主催者でもある東京都庭園美術館の樋田豊次郎館長は、北欧のスカンジナビア・デザインにも通じる線を感じたという。
「材料の良さを生かしながらシャープな線を持ち込むという特色で1950年代から一気に世界に広がった北欧のスカンジナビア・デザインが持っていた“線”を感じました。可愛いとか楽しいだけでは説明しきれない、絶対的な造形の強さが隠れているような気がしました」(樋田豊次郎館長)
それゆえ、先住民のアートというと思い浮かべがちな文化人類学的な視点や、先住民のものづくりに対する思い込みなどを、この椅子たちは、超越した存在だと感じたという。
「この種の造形物はこれまで文化人類学の対象として見られてきました。文化人類学というのは、先進国側の人が、自分たちよりも遅れて近代化をしている地域や国へ行って、その人たちが一体どういう考え方で今、生きているかを探ろうとしました。そのことによって、特に西洋の人は、自分たちの文化が行き詰っているので、あえて原点の生活や生き方を見ることによって、自分たちの文化をもう一度活性化しようという、そういう趣旨が文化人類学にはあったと思います。しかし、そういう趣旨だけではどうも説明しきれないものが、この動物たちにはあるんじゃないかと思います」(樋田豊次郎館長)
「ブラジル先住民の椅子 野生動物と想像力」は6月30日(土)~9月17日(祝・月)まで東京都庭園美術館にて開催。
開館時間:10:00 ~ 18:00(入館は閉館の30分前まで)
     ※7月20日 ~ 8月31日までの毎週金曜日は夜21:00まで開館(入館は20:30まで)
休館日:第2・第4水曜日(7月11日、7月25日、8月8日、8月22日、9月12日)
会場:東京都庭園美術館 本館+新館ギャラリー1
アクセス:東京都港区白金台5–21–9
     [目黒駅]JR 山手線東口/東急目黒線正面口より徒歩7分
     [白金台駅]都営三田線/東京メトロ南北線1 番出口より徒歩6分
入館料:一般1,200(960)円 / 大学生(専修・各種専門学校含む)960(760)円 / 中・高校生600(480)円 / 65歳以上600(480)円 ※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金。
美術館HPはhttps://www.teien-art-museum.ne.jp/。
(写真・文/麻生雅人)
http://megabrasil.jp/20180630_39463/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする