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「過去直視し、未来へ」アイヌの視点で150年 札幌でシンポジウム

2018-07-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞 07/23 03:15 更新
 シンポジウム「アイヌの視点で問う『北海道150年』」が22日、札幌市内で開かれた。アイヌ民族の3人によるパネルディスカッションがあり、集まった市民ら約130人が明治期以降の同化政策や差別の歴史を踏まえ、北海道の未来について考えた。
 パネルディスカッションで、日高管内の平取アイヌ遺骨を考える会の木村二三夫共同代表(69)は「抑圧の歴史をうやむやにしたままで未来は築けない」と指摘。研究目的で発掘されたアイヌ民族の遺骨返還について「先人の尊厳を取り戻し、今を生きるアイヌの人権回復につながる」と意義を強調した。
 舞踊グループ「フンペシスターズ」の原田公久枝(きくえ)さん(50)=札幌市=は「和人を責めるだけではらちがあかない。手を取り合ってより良い歴史を作ることが大切」と述べ、胆振管内白老町の主婦山田美郷さん(52)は差別を受けた経験を打ち明け「アイヌでも和人でも他者を尊敬する気持ちを未来に伝えてほしい」と語った。
 シンポジウムはアイヌ民族の人権回復を目指す少数民族懇談会(江別)が主催。苫小牧駒沢大の植木哲也教授(哲学)がアイヌ民族を巡るこの150年の歴史などについて基調講演した。(斉藤千絵)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/211198

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謎の原住民「穴の民」最後の一人がジャングルで見つかる ブラジル(動画)

2018-07-23 | 先住民族関連
ハザードラボ 2018年07月22日 06時00分

アマゾン川が流れるブラジルのジャングルで、現代文明といっさい接触せずに暮らす謎の部族の最後のひとりが見つかり、動く姿を撮影するのに成功したと、ブラジルの先住民族保護財団が発表した。
 ブラジル政府の支援を受けて、ラテンアメリカの先住民族インディオを保護する活動を行っている「国立インディオ財団(FUNAI)」は今月18日、同国北部のロンドニア州のジャングルに住む「穴に住む民(The Man of Hole)」のただひとりの生き残りの男性を撮影した動画を公開。
 一定距離離れた木陰の間から隠し撮りされた動画には、斧を木に打ちおろす男の背中が映っている。発表によると、FUNAIは過去22年間にわたって「穴の民」を見守り、外部の脅威から保護してきたという。
ブラジルには各地に「孤立部族」とか「未接触部族」と呼ばれる現代社会と離れたジャングルに暮らす先住民族が存在するが、森林伐採や鉱山業者、大規模農園主などによる違法開発が進んだことで住む場所を追われたり、殺害されて、数を減らし、1995年には牛の牧場主によって最後の集団が大虐殺された歴史があるという。
ビデオに映っている男は現在、「タナル(Tanaru)」という2015年に設立された広さ8ヘクタールの先住民保護区で生活している(東京ドーム1.7個分)。FUNAIのメンバーが1996年に最後のひとりを発見して以来、繰り返し接触を試みてきたが、そのたびに激しい抵抗を受け、一度は接近しすぎて弓矢で射られたこともあった。
そこで2005年には接触することを諦めて、その行動を見守る方針に転換。ときどき、農作物を育てるための種や道具を置いていくようにしているという。
見守り活動を担当するコーディネーター、アルテア・アルガイヤー(Altair Algayer)さんは、「話す言葉も部族のことも何もわかりませんが、彼がおくってきた人生を思えば、我々を憎み、抵抗する気持ちは非常に理解できます」と話す。
この部族が「穴の民」と呼ばれるようのは、食用とする動物を捕らえるために、深い穴を掘ってワナにすることから名付けられた愛称だが、基本的には、トウモロコシやジャガイモ、バナナ、パパイヤなどを食べて生活しているという。
先住民族の調査機関「サバイバル・インターナショナル」によると、ブラジルは世界でも最も孤立部族が多く、240近い部族、約90万人が存在している。これはブラジル全体の人口の0.4パーセントにあたり、ほとんどがアマゾン川流域のジャングルで生活している。
しかし彼らが住む土地や生活は土地や産業の開発に脅かされているうえ、外部からの暴力や、はしかやインフルエンザなどの感染症の脅威もあるという。FUNAIやサバイバル・インターナショナルなどのグループは、先住民族の問題に対する理解を広めようと、写真やビデオの公開を行っている。
https://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/5/25732.html

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