先住民族関連ニュース

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「被ばく者」心ない言葉、12年たち脚本に 福島からの避難者が執筆、札幌で上演へ

2023-03-10 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年3月9日 21:12(3月9日 21:46更新)

本番を前に熱がこもる練習に取り組む出演者たち=7日
 東日本大震災から12年を迎え、市民団体「子どもを守ろうよ」の会(村場踊(おどり)代表)が11、12の両日、演劇や和太鼓などの舞台「~地続きの今を越えて、地続きの夢をうたおう~」を、札幌市東区の札幌市こどもの劇場やまびこ座(北27東15)で上演する。福島からの避難者が脚本を書いた演劇では、自分たちが避難当時に言われた生々しい言葉を使い「震災を忘れない」と誓う。
 公演は13回目で、1時間40分。演劇「航海者たち」(35分)は同会芝居グループの10人が出演。福島県伊達市から札幌に自主避難した宍戸隆子さん(50)が脚本を執筆した。
 2011年、小5の主人公「唯」は、福島から転校してきた久之が宇宙好きと分かり、意気投合する。同級生からのいじめ、社会の無理解に直面しながら、2人は探査機「ボイジャー」に夢を重ね、宇宙のことを学ぼうと同じ大学への進学を誓い合う。
・・・・・
(鈴木雅人)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/813797

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アイヌ民族の遺骨返還へ 釧路市教委 来年1月から手続き

2023-03-10 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年3月9日 19:54
 釧路市教委は9日の市議会総務文教委で、市埋蔵文化財調査センターに保管されているアイヌ民族の遺骨の返還手続きを、2024年1月から始めると明らかにした。来月中にも返還に必要な手続きを定めた「取扱い方針」案を公表する。
 センターでは釧路市内と旧阿寒町内で発掘された遺骨9体と、細かな骨片などを保管する。文化庁から遺骨の取り扱いに関する基本的な考え方が昨年7月に示されたことを受け、市教委も具体的な返還手続きを始める。
 市教委は、返還には関係者からの申請が必要など、手続きの進め方を盛り込んだ方針案を来月中にも作成。意見公募(パブリックコメント)などを経て、来年1月から返還手続きを始める。市立博物館は「おおむね1年以内で返還を終えたい」とする。
・・・・ 
(長谷川史子、古市優伍)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/813730

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ミニ“木彫りのクマ”は修学旅行生に人気 アイヌ文様の刺繍や彫刻も 札幌市のデパートでアイヌ工芸展

2023-03-10 | アイヌ民族関連
HBC3/9(木) 17:19配信

 北海道内のアイヌ工芸家たちの作品を集めた展示会が9日から札幌市のデパートで開かれています。
  丸井今井札幌本店で始まったイベントには、北海道の自然と向き合い生活してきたアイヌ民族の文化や工芸を伝えたいと活動する道内の作家、12人の作品が並びます。
 こちらは木彫りのクマを…3Dスキャンして作ったミニチュア。値段も1000円以下と手ごろで、修学旅行生に人気だといいます。
 アイヌ文様の刺繍や彫刻など伝統的な工芸品のほか、日常に取り入れやすいアクセサリーにアレンジした作品も…。
出店者 阿寒アイヌコンサルン 本田美穂さん
「これをきっかけにアイヌの文化を知ってもらえるような入口になるようなお知らせができればいい」
 このイベントは、丸井今井札幌本店で14日まで開かれています。
3月9日(木)「今日ドキッ!」午後5時台
https://news.yahoo.co.jp/articles/8cb37c56318564353a1088657a1ed27087e37b99

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アイヌ神謡集を揮毫 毎日書道展会友の佐藤さん /北海道

2023-03-10 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2023/3/10 地方版 有料記事 354文字
 毎日書道展会友の佐藤昌弘さん(80)=札幌市豊平区=が、アイヌ文化伝承者の知里幸恵(ちりゆきえ)(1903~22年)がまとめた「アイヌ神謡集」の序文を揮毫(きごう)した。アイヌ神謡集が出版されてから今年で100年となり、書は札幌市アイヌ文化交流センター「サッポロピリカコタン」(同市南区)に常設展示…
この記事は有料記事です。 残り204文字(全文354文字)
https://mainichi.jp/articles/20230310/ddl/k01/040/046000c

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子どもたち 調理楽しむ むかわで アイヌ料理教室

2023-03-10 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2023/3/9配信

 むかわ町の子育て応援事業「むかこみゅ」の取り組みで4日、アイヌ料理教室in鵡川が鵡川中央小学校で開かれた。参加した小中学生10人が先住民族の料理を体験しながら、アイヌ文化に理解を深めた。  幼児から中学生を対象に土曜日に開いている「…
この続き:348文字
ここから先の閲覧は有料です。
https://www.tomamin.co.jp/article/news/area2/101873/

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カナダ政府、「カナダ重要鉱物戦略」詳細を発表、5つのプログラムなどへ3億4,400万カナダ・ドルを拠出へ(カナダ)

2023-03-10 | 先住民族関連
ジェトロ2023年03月09日
カナダのジョナサン・ウィルキンソン天然資源相は3月7日、2022年12月に発表した「カナダ重要鉱物戦略」(2022年12月15日記事その1、その2参照)に基づき、3億4,400万カナダ・ドル(約344億円、Cドル、1Cドル=約100円)以上の連邦資金を以下の5つの新しいプログラムに投じると発表した。
(1)「重要鉱物技術革新プログラム(Critical Minerals Technology and Innovation Program)」では、カナダの重要鉱物バリューチェーンと関連するイノベーション・エコシステムの持続可能な成長を支援する新技術やプロセスの研究、開発、実証、商業化および導入の支援に1億4,440万Cドルを投じる。
(2)「重要鉱物の地球科学およびデータイニシアチブ(Critical Minerals Geoscience and Data Initiative)」では、重要鉱物の埋蔵量の特定や鉱物の持続可能な開発など、カナダの重要鉱物バリューチェーンの開発を加速させる地球科学・マッピングを支援するためのデータとデジタル技術の質と利用可能性の向上に、7,920万Cドルを投じる。
(3)「グローバル・パートナーシップ・プログラム(Global Partnerships Program)」では、重要鉱物に関する国際協調を通じた重要鉱物のサプライチェーンの強靭(きょうじん)性強化においてグローバルリーダーとしてのカナダの役割強化のため7,000万Cドルを投じる。
(4)「北部規制イニシアチブ(Northern Regulatory Initiative)」では、規制対話、地域研究、土地利用計画、影響評価、先住民との協議の支援を通じてのカナダの北部および準州の重要鉱物に関する課題解決に4,000万Cドルを投じる。
(5)重要鉱物に関する調整機関「クリティカル・ミネラル・センター・オブ・エクセレンス(Critical Minerals Centre of Excellence:CMCE)」がカナダ重要鉱物戦略の開発と実施を継続できるよう、同機関のリニューアルに1,060万Cドルを投じる。
今後、公募の案内を含むプログラムのさらなる詳細を数カ月のうちに発表するとしている。
今回の発表に際し、ウィルキンソン天然資源相は「カナダのイノベーターらは、よりクリーンな未来への道を切り開いている。本日発表した3億4,400万Cドルの投資は、ダイナミックで競争力のある重要な鉱物部門の発展を促進するのに役立つ」と述べている。
また、ウィルキンソン天然資源相は同日、カナダ探鉱開発者協会(PDAC)の2023年大会の中で、「重要鉱物の研究・開発・実証プログラム(CMRDDプログラム)」(注)の助成対象として承認した6件のプロジェクトも併せて発表した。同プログラムは、カナダにおけるゼロエミッション車(ZEV)のバリューチェーンの開発を支援する新しい処理技術の商業化準備を進めることを目的としており、6件のプロジェクトで総額1,400万Cドル以上を助成する予定だ(プロジェクト内容は別添資料を参照)。
(注)カナダ政府発表によると、CMRDDプログラムは、技術成熟度レベル(TRL)がTRL6~8の水準にある技術を進展させることに重点を置き、パイロットプラントや実証プロジェクトに資金を提供するもの。
(高山さわ)
(カナダ)
ビジネス短信 06d7a8ffb4873585
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/03/06d7a8ffb4873585.html

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中南米で続く左傾化 キューバとイランが暗躍か?

2023-03-10 | 先住民族関連
WedgeONLINE 2023年3月10日
 米ウォールストリート・ジャーナル紙コラムニストのオグラディが2月12日付の同紙論説‘Cuba Dare Biden to Look Away’で、キューバがイランなどと組んでペルーなどの左傾化を工作しているにも関わらず、バイデン政権は対キューバ制裁の緩和を意図している、と批判している。要旨は次の通り
 ワシントンが中国の偵察用気球で大騒ぎをしていた2月4日の朝、イランのアブドラヒアン外相が、ニカラグアとベネズエラを経てキューバを訪問した。バイデンは、数カ月前から、制裁を緩和したい意向を示している。
 キューバとイランは、ロシア、中国、ベネズエラ、ニカラグア及びボリビアと同盟を結ぶ反米独裁国家であり、両国とも、シリアや北朝鮮と並んで米国のテロ支援国家リストに名を連ねている。
 トランプ前大統領は、2019年にコロンビアの反政府勢力をキューバが支援していることを理由に制裁を強化、2021年にはキューバをテロ支援国家に再指定した。バイデンは2020年の大統領選挙キャンペーンで、キューバが行うと述べたコミットメントを守るのであれば、オバマ大統領のキューバ関与政策に復帰すると公約した。キューバによるそのようなコミットメントの公的な記録はない。
 2021年7月、前例のない全国的な抗議行動に対するキューバ政権の弾圧があり、バイデンは、キューバとの和解を遅らせたが、止めはしなかった。
 キューバ・イラン同盟の工作により、多くのラテンアメリカ諸国の政権が転覆させられた。ペルーが最近のケースであり、安全保障の専門家によれば、10年以上にわたってペルーに侵入し民主主義を破壊しようとする工作があった。
 2015年3月、ペルーの元内務次官で政治・安全保障アナリストのダルド・ロペス・ドルスは、米国下院小委員会で、キューバ、ベネズエラ及びボリビアの影響下にあるペルーの活動家とイランとの間につながりが構築されており、キューバとベネズエラの組織は、ペルーの民主主義制度を破壊し弱体化させ、社会主義的なイデオロギーを広めることを目的として、少なくとも2005年から活動していたと述べ、その脅威を明らかにした。
 ロペス・ドルスの証言記録から、この地域におけるキューバ・イランの脅威をより完全に理解でき、キューバを米国のテロ支援国家リストから外すことを正当化する余地のないことが分かる。
*   *   *
 ラテンアメリカには、レバノンやパレスチナのアラブ系移民も多く、特に、イランの支援を受けたレバノン・シーア派のヒズボラが、活動資金獲得のため南米で、商業的あるいは非合法の麻薬取引などに関与しているとの疑いは既に2000年代から指摘されていた。
 そのような活動を、反米の立場を共有するイランとキューバが支援し、更にベネズエラやボリビアが地域の内政に秘密裏に介入しているとの憶測を呼んでいる。
 昨年12月以来のペルーにおける反政府活動については、もちろん自然発生的な部分もあろうが、先住民や貧困農民が何日も抗議活動に参加し、また、遠く離れたリマに動員する費用を誰が負担しているのか、また、特定の鉱山や工場、銀行などの襲撃は、自然発生的とは考え難く、誰が扇動しているのか疑問がある。
 最近のペルーの騒擾は、極左政党のペルー・リブレをボリビアからの工作員や元諜報担当大佐の在ペルーのキューバ大使らが支援している。更にその資金源や手足となっているのは、鉱物資源の違法採掘業者や大麻栽培麻薬組織であるとの現地筋の情報もあり、彼らはイラン政府やその配下にあるヒズボラと密接な協力関係にあるという。
トランプの失敗から対話に舵を切ったバイデン
 バイデン政権としては、ラテンアメリカの独裁主義国家に対するトランプの最大限の圧力政策が結果的に何らの成果も挙げなかったことに鑑み、キューバやベネズエラを含むラテンアメリカ全体との関係を圧力ではなく対話と外交によって改善しようと意図しているのだろう。
 キューバに対する長年の経済制裁はもっぱら国内のキューバ系政治家や有権者に対する政治的配慮によるものでもあったが、これらの措置がキューバの民主化に貢献したとは言えない。オバマは、そのような対キューバ政策を転換しようと関係正常化に着手したが、トランプはこれを覆し、更に政権の置き土産のように2021年1月にキューバをテロ支援国家リストに加えた。
 キューバ側の要求は、テロ支援国家から外すことであるが、同年7月の反政府抗議運動に対するキューバ政府の弾圧という事態に、バイデン政権は、キューバに対する制裁措置を緩和することが難しくなった。米側が新たな措置をとる可能性としては、キューバ側から何らかの歩み寄りがある場合、あるいは、キューバ政府ではなくキューバ人一般を対象とした制裁緩和措置を取ることであろう。
 キューバがイランなどと共謀してラテンアメリカの左傾化や反米化を図る工作に対しては、元ペルー内務次官の証言を鵜呑みにはできないまでも、バイデン政権としては必要に応じ対応するであろう。そのような動きとは別の次元で、バイデンは、ラテンアメリカの独裁政権に対して制裁圧力による硬直的対応から、外交上の対話により民主化を求める路線に切り替えようとしていると見られる。
 もっとも、キューバのテロ支援国家リストからの解除は象徴的な問題となってしまっているので、キューバ側が相当な歩み寄りを行わない限り、米国内で納得を得ることは難しいだろう。
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/29610

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芸術家は気候変動をどう描く? 人間と自然との関係性について警告を発するアート9選

2023-03-10 | 先住民族関連
ニューズウィーク3/10(金) 5:00配信
<世界の気候変動アート9選>

CLAUDIA ANDUJAR
芸術家は時として、戦争や差別、抑圧などに対しアートを用いて声を上げてきた。では、気候変動問題に対しては? ここで紹介するのは、世界のアーティストたちが人間と自然との関係性について警告を発し、共生への視点を示そうとする展示の数々だ。
【画像】『アート・スポット』など9作品
01. 『アート・スポット』
コロンバスの街中(米オハイオ州)
赤い紙の切り抜き、刺しゅうを施したオートクチュール、一面を花で埋め尽くした壁、半透明の紙で作られたランプ──米オハイオ州コロンバスの街中で店頭などにディスプレーされているこれらは全て、気候変動問題を訴えるアート作品だ。街を歩き回りながら、こうした作品が何を訴えているのか考えを巡らせてみよう。森林破壊からサンゴの白化現象、昆虫の減少に至るまで、さまざまなテーマを目にするはずだ。(展示は6月30日まで)
02. 『ヤノマミの戦い』
ザ・シェッド(米ニューヨーク)
南米アマゾン地域に住む先住民ヤノマミのアーティストたちが自分たちの「戦い」について表現した作品群が、ニューヨーク・マンハッタンのハドソン川沿いに2019年に誕生した複合文化施設「ザ・シェッド」で展示中だ。彼らの戦いとは、熱帯雨林の保護や先住民の人権保護を目指すもの。80作を超える絵画や、ブラジル人写真家クラウディア・アンドゥジャーが撮影したヤノマミの戦いが展示され、芸術が環境問題にどう関わるのかについて新たな形を提示している。(展示は4月16日まで)
03. 『トゥモローズ』
明日の美術館(ブラジル)
「私たちは昔の人よりも長生きするだろうが、どんな未来を生きるのか?」と問いかけるのは、ブラジル・リオデジャネイロにある「明日の美術館」だ。この問いへの答えは、同館で来場者が「文明化」を体験するインタラクティブな展示にあるのかもしれない。「宇宙」や「地球」など5つのセクションから成るこの展示は、気候変動や人類の活動の結果、今後50年で何が起き得るかについてさまざまなシナリオを提示している。(常設展示)
04. 『優しい言葉は死なない』
アイルランド現代美術館(アイルランド)
アイルランドの首都ダブリンにあるアイルランド現代美術館の中庭に足を踏み入れると、ロンドンとギリシャを拠点に活動するビジュアルアーティスト、ナビーン・G・ドソスが手がけた壁画が目に入る。ドソスは壁画制作の際に、まず気候に関するデータの図表や図形を集め、そこから数字や言葉を取り除いて単なる線や枠を抽出。そうすることで、生態系の変化の影響を心理的に訴えるアート作品を完成させた。(展示は7月30日まで)
05. 『回復:調和のとれた生活』
世界文化博物館(ドイツ)
マリーナ・アブラモビッチやアレハンドロ・デュランのようなアーティストは、気候変動への解決策をアートのさまざまな表現形態を通じて提示する。世界規模で自然と共存していくにはどうすべきか。ドイツ・フランクフルトの世界文化博物館では、この問いに対する彼らの詩的な答えを展示。その手掛かりは、世界中からメキシコのカリブ海沿岸に流れ着いた464個の青いプラスチックごみのインスタレーションや、人間の肉体と石、風などの関係を描いた映像の中にある。(展示は9月3日まで)
06. 『北へのいざない』
キアズマ現代美術館(フィンランド)
国土の大半が寒冷地帯にある北欧フィンランド。同国に吹く冷たい北風が、48人のアーティストを地域社会と自然をテーマにしたアートへといざなった。首都ヘルシンキのキアズマ現代美術館で開催中の展示で、彼らは人間と自然の関係性を探求。自然が「生命や力強さの源であると同時に、人間が支配し搾取する対象にもなっている」ことを表現している。(展示は4月2日まで)
07. 『マヤ・リン:自然に境界はない』
ペース・ギャラリー(韓国)
中国系アメリカ人の著名アーティストであるマヤ・リンの目には、水の質感がステンレス鋼のピン、緑色のガラスのビー玉、積み重ねた木材、あるいはリサイクルされた銀に映っているのかもしれない。2007年以来さまざまな形で水と向き合ってきたリンは、韓国で初開催となるソウルでの個展で、それを視覚化したアートを展示。環境活動家でもあるリンは時と思考の不変的なシンボルである水を用いて、限りある資源や気候の不安定さに疑問を投げかけている。(展示は3月11日まで)
08. 『空気』
クイーンズランド現代美術館(オーストラリア)
壁一面に広がる3万もの黒い紙のチョウとガ、火山灰や立ち上る煙の絵画など、30人以上のオーストラリア人および国際的なアーティストによるこの展示は、空気そのものを可視化する試みだ。大気汚染や地球温暖化について問題提起しつつ、空気の「形と意味」に迫る──それはまさに、ウイルスの空気感染に怯えたコロナ禍に、突如として多くの人々の関心を集めるようになったテーマでもある。(展示は4月23日まで)
09. 『私たちのエコロジー』
森美術館(東京)
1982年夏、アーティストのアグネス・ディーンズは地球温暖化と経済格差への抗議として、資本主義を象徴するニューヨーク・マンハッタンの約8000平方メートルの区画(10億ドル相当)に小麦を植えて収穫した。それから約40年の時と海を超え、彼女の作品が今年秋、東京・森美術館にやって来る。日本も高度経済成長期に環境問題を無視した。私たちは誰で、地球環境は誰のものなのか──ディーンズの作品は今もわれわれにそう問いかける。(展示は10月18日~2024年3月31日まで)
ファン・チェン
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f4498bf1e39cbe7aa49a8bbe8c2bb708923d574

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