先住民族関連ニュース

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アイヌ民族伝承の星空を上映 米・スミソニアンで光害企画展 経済活動で失われた夜空紹介

2023-03-24 | アイヌ民族関連
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北海道新聞2023年3月23日 23:49

米スミソニアン自然史博物館で上映されるアイヌ民族の伝承の動画の一場面(広田孝明撮影)
 【ワシントン広田孝明】米首都ワシントンのスミソニアン自然史博物館で23日から新展示「ライト・アウト~私たちの夜空を取り戻す」が始まった。照明による「光害」で失われた星空がテーマで、展示の一部には胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」が協力し、アイヌ民族の伝承が紹介されている。
 展示では、照明の歴史から、経済活動に伴って星空がいかに失われてきたかなどを紹介。星空の魅力を紹介するため、アイヌ民族や古代ギリシャ、ニュージーランドの先住民族マオリがそれぞれプレアデス星団(すばる)をどう伝承していたかをまとめた動画も上映している。ウポポイはアイヌ語の音声やムックリの音源、映像で使うグラフィックなどを提供した。
 担当した同館のスティーブン・ローリング博士は「世界中の人々が、それぞれの夜空の物語を持っていることを知ってほしい」と話した。展示は2025年12月まで続く予定。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/820876

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触れて知るアイヌ文化 民具や丸木舟、千歳で展示会

2023-03-24 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年3月23日 22:14

丸木舟や刺しゅう作品などが並んだ会場
 【千歳】千歳アイヌ協会主催の「アイヌ文化発表会」が蘭越生活館で開かれ、来場者は民具・工芸品や市民講座の受講者らによる刺しゅう作品、サケ漁で使う丸木舟「チプ」などを通じて、アイヌ文化に触れた。
 19日の催し。会場では、同協会と千歳アイヌ文化伝承保存会による伝承活動を収めた映像を上映。活動を撮影している写真家の栂嶺(つがみね)レイさんによる写真パネルも並んだ。同保存会の中原直彦さんが弦楽器トンコリの演奏の仕方を説明。儀式を行ういろりのある部屋を公開し、・・・・・
(上村衛)
※「チプ」の「プ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/820820

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<ウポポイ オルシペ>61 アイヌ文化展の工芸品 名匠らの作品も展示

2023-03-24 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年3月23日 21:50

会場に展示されている「イオマンテ」(秋辺今吉氏作)
 国立アイヌ民族博物館で開催中のテーマ展示「地域からみたアイヌ文化展 アカント ウン コタン 阿寒湖畔のアイヌ文化」の「第2章 工芸」について紹介します。
 「作り手たち」のコーナーにて阿寒湖温泉で活躍中の作り手と作品を紹介し、「名匠たち」では現在活躍中の作り手たちに影響を与えた名匠たちの作品を展示しています。
 ここでは秋辺今吉氏の紹介と作品について簡単に説明します。同氏は両親からアイヌ民族の有形・無形文化を受け継ぎ、カムイノミだけでなく民具の製作、「ユーカラ座」(阿寒湖ユーカラ座)の副座長、アイヌ語教室の講師を務めるなど指導者としても活躍しました。
・・・・・・ 
(文・北嶋イサイカ=国立アイヌ民族博物館学芸主査)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/820797

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<厚岸>受け継いだ文化 全国に 町無形文化財「厚岸かぐら」踊り手・西森さん 9月披露「仲間と後進育てたい」

2023-03-24 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年3月23日 09:40

恵比寿舞で使う釣りざおと、布製のタイを手にする西森祐太さん。「幸せを呼び込む」恵比寿舞がお気に入りだ
 【厚岸】町指定無形文化財の民俗芸能「厚岸かぐら」が、町内で9月に開かれる「全国豊かな海づくり北海道大会」式典で披露される予定だ。かぐらを伝える同好会の踊り手で、若手最年長の西森祐太さん(27)は「厚岸に生きたアイヌの人たちの文化を全国に発信したい」と張り切っている。地元児童たちに魅力を伝える活動にも力を入れる。
 「海がテーマなので(釣りざおと扇を手にタイを釣る様子を演じる)恵比寿舞(えびすまい)をやりたい。めでたいだから」。西森さんは、水産資源保護や海洋環境保全の大切さを訴える海づくり大会での演目に思いをはせる。
 千人が集い、天皇、皇后両陛下も出席する大会での披露を打診された時は驚き、戸惑いもした。「正直どうしようと思った。でも厚岸かぐらを知ってもらう好機。縁起物で見栄えする『(刀2本を持ち、すりがねのお囃子(はやし)に合わせ踊る)剣舞(つるぎまい)』や『獅子舞』もできれば」と意気込む。
 厚岸かぐらは江戸末期、ニシン漁でにぎわった厚岸に出稼ぎで来た南部地方(青森県と岩手県の一部)の漁師が伝えた神楽とアイヌ民族の舞踊が融合した踊りとされる。アイヌ民族の踊り手が減った1960年、町内糸魚沢地区の住民が踊り手となる同好会が発足。太鼓や笛などに合わせ舞う6演目が受け継がれた。糸魚沢小でも伝承活動が始まり、99年、同校休校に伴い真竜小に引き継がれた。
 西森さんは厚岸生まれ。真竜小、真竜中、厚岸翔洋高を経て札幌の専門学校に進学。現在は資格を生かし、町内のガソリンスタンドで販売や接客などを担う。
・・・・・
(大滝伸介)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/820299

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サーモンのチタタプ(たたき)

2023-03-24 | アイヌ民族関連
STV2023年3月23日(木)
▼材料(2人分)
スモークサーモン50g、長ネギ30g、塩・酒各少々、ワサビ小さじ1/2杯
▼つくりかた
(1)スモークサーモンはザク切りにし、長ネギは小口切りにします。
(2)サーモンと長ネギ、塩、酒、ワサビを一緒に緒にまな板の上にのせ包丁で叩き、よく混ざり合うくらい細かくします。
(3)そのまま食べたり、ご飯やイモ団子にのせていただきます。
▼できあがり

新鮮な鹿肉や捕り立ての生鮭の氷頭や白子、身を適量混ぜてたたきにすることを、アイヌ初の国会議員だった茅野茂氏から直接教わりました。アイヌの人たちは、季節やその時々の材料で相性を考え、一緒にたたいていたのでしょう。この度は北海道産の鮭の燻製を長ネギとたたきにしました。海苔にのせていただくのもお勧めです。
1人分 48kcal/塩分1.3g
※「チタタプ」のプの正式表記は、小さいプになります。
https://www.stv.jp/tv/dosanko_eve/cooking/mkuhs40000002wwb.html

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どうなる? 実写化予定マンガの「ハードルが高い」キャラ 「完全再現は無理かも」

2023-03-24 | アイヌ民族関連
マグミックス2023.03.23
実写化作品の評価を分けるのが、キャラクターの「再現度」です。2次元ならではのキャラ設定やビジュアルは実写化を難しくする一方、ハマり役であれば作品の印象がグッと上がります。
ネットでは「俳優じゃない有名人」の名前も予想に?

アニメ『ゴールデンカムイ』第4期キービジュアル (C)野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
 人気マンガの実写化が発表されるたびに、ファンの間では「あのキャラクターをどう再現するのか」という議論が巻き起こります。作品自体の評価のカギにもなる問題ゆえに、ネット上ではキャスト予想が白熱することも……。今回は今後実写化予定のマンガから、ハードルが高そうな、未だキャストが判明していないキャラクターに注目します。
●『ゴールデンカムイ』のアシリパ
 明治時代末期の北海道・樺太を舞台にしたマンガ『ゴールデンカムイ』(原作:野田サトル)は、2022年4月に実写化が発表されました。キャストや公開時期は未だ明かされていませんが、アイヌ文化やそれにともなう歴史的背景、映像化の難しい過激な暴力、変態描写など、作品の主要な要素が実写化のハードルを上げており、発表当初から「どうやって実写化するのか」と議論を呼んでいるようです。
 なかでも、強烈なビジュアルや特殊な設定を持つキャラクターたちをどう再現するのかが話題になっており、特に主人公・杉元の相棒のアイヌの少女・アシリパ(リは小文字)を誰が演じるのかは注目されています。初登場時の年齢が12、3歳だとされているアシリパは、年相応に小柄な少女である一方、サバイバルやバトルをこなすアクティブで聡明な面あり、変顔や下ネタOKな汚れ描写ありの、多面的なキャラクターです。
 ネット上では、実写化作品の美少女役に引っ張りだこな、橋本環奈さんが有力視されています。『キングダム』(原作:原泰久)で幼い容姿の河了貂を演じたことや、『銀魂』(原作:空知英秋)で神楽を演じた際のコメディエンヌっぷりから名前が挙がっているようです。凛とした愛らしさもアシリパのイメージに近く、「やっぱり橋本環奈」「コメディもシリアスも安心」というコメントが目立っていました。
 そのほか、同じく実写化作品への出演経験が多い浜辺美波さんや、小柄で演技の幅が広い芦田愛菜さん、アニメでアシリパの声を担当している白石晴香さんを望む声も上がっています。ただ、「大人の女性が演じると杉元と露骨な恋愛関係が追加されるかもしれないし、オーディションで選んだ上手い子役がやって欲しい」「難しいかもだけど、作品のテーマに沿うなら、アイヌの女性に演じてもらいたい」と、希望するファンも多く、難しい役どころとなりそうです。
筋肉系のキャラも難しい?
●『幽☆遊☆白書』の戸愚呂弟
 2023年12月にNetflixにて全世界同時配信が予定されている『幽☆遊☆白書』(原作:冨樫義博)は、すでにメインキャストが発表されており、主人公・浦飯幽助を北村匠海さん、蔵馬を志尊淳さん、飛影を本郷奏多さん、桑原和馬を上杉柊平さんが演じます。
 実写化の発表とともに、キャラクタービジュアルが公開され注目の的となりましたが、原作ファンの間では「『戸愚呂兄弟』は誰がどう演じるのか」という話題で持ちきりに……。サングラスをかけた大柄な弟と、その肩に乗った長髪の小さな兄の兄弟は、ビジュアルだけでも強烈なインパクトがあります。特に、単体で「戸愚呂」と呼ぶ場合には弟を指すことが主なので、戸愚呂弟のキャスティングに注目が集まっていました。
 ファンの予想では、ガタイの良さやサングラス姿が似合いそうなイメージから、武井壮さんや鈴木亮平さん、桐谷健太さんの名前が挙がっていました。その一方、一部報道では、戸愚呂弟を綾野剛さんが演じるという噂も出ています。真偽は不明ですが、もし本当に綾野さんが演じるなら意外なキャスティングであり、なかにはシュッとした印象から「兄のほうをやってほしい」というコメントもありました。ちなみに、滝藤賢一さんが戸愚呂兄を演じるという報道も出ていましたが、真偽は不明です。
 また、2020年に上演された舞台版では、階段状の舞台装置を利用することで「肩乗せ」を再現していましたが、ドラマ版ではどのように表現するのでしょうか。CGで再現するなら、かなり手間がかかりそうな部分です。
●『シティハンター』の海坊主
 これまでに香港、韓国、フランスで実写化されてきた『シティハンター』(原作:北条司)は2024年にNetflixにて実写化されることが発表されており、日本では初の実写化となります。原作の大ファンだという鈴木亮平さんが演じる、主人公・冴羽リョウのキャラクタービジュアルが同時に公開され、注目を集めました。その後、ヒロイン・槇村香役は森田望智さんに決まっています。
 原作へのリスペクトが感じられると評判のフランス版では、キャスト陣の再現性の高い演技も話題になり、なかでも伊集院隼人、通称・海坊主を演じたボディビルダーのカメル・ゲンフーさんのビジュアルが、見事だと賞賛されていました。
 スキンヘッドとサングラス、筋骨隆々な肉体が特徴的な海坊主は、日本人が演じるにはハードルが高いキャラクターです。一部では、『シティハンター』のパラレルワールドを描いた『エンジェル・ハート』の実写版ドラマで海坊主を演じてハマり役だった、ブラザートムさんを望む声が上がっていました。
 また、意外なところだと、フリーライターのマフィア梶田さんを切望する声も目立ちます。梶田さんはスキンヘッドとサングラス姿のイメージが定着済みで、彼がモデルのマンガキャラも複数います。さらに、192cmと日本人離れした体格をしているので、「もうマフィア梶田にしか思いつかない」というコメントが続出。アニメやマンガに精通していて、俳優経験もある梶田さんは、まさに適役かもしれません。
(椎崎麗)
https://magmix.jp/post/145407

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堀田みえこブログ 昨年8月から取り組み、県内の市町村に意見書の採択を求めてきた結果が出て良かったです。

2023-03-24 | アイヌ民族関連
選挙ドットコム2023/3/23
昨年8月から取り組み、県内の市町村に意見書の採択を求めてきた結果が出て良かったです。私たちはなかなか報道されない沖縄の現実を、崎浜さんに危機感を持って教えられ、意見書の採択を求めてきました。
2022,8、15 
奈良市議会議長 
北 良晃  殿 
「5・28沖縄「返還」50年―琉球弧を再び戦場にするな! 
日米地位協定の見直しを求める奈良県民集会」実行委員会 
<呼びかけ団体> 
奈良―沖縄連帯委員会 代表 崎浜 盛喜 
ぷらっとほーむ奈良  代表 加来 洋八郎 
琉球人遺骨返還を求める奈良県会議 共同代表 松谷 操 
事務局:堀田美恵子
「日米地位協定の抜本的見直しを求める意見書」決議について 
 5月28日、奈良県立橿原文化会館において「5・28沖縄「返還」50年―琉球弧を再び戦場にするな! 
日米地位協定の見直しを求める奈良県民集会」を開催しました。そして、集会の最後に「人々の生活と権利を守り、国内法を遵守させるために日米地位協定の抜本的見直しを求める集会決議」を参加者一同の賛成で採択しました。 
 沖縄が「返還」されてから50年になりますが、沖縄県民が希望した「基地のない平和な島」とはほど遠く米軍基地の約70%が存在し、米軍基地から発生する事件・事故に今なお苦しめられています。 
 日米地位協定は日本の国内法が適用されず、米軍と米軍人・軍属などの特権を認めた不平等条約となっています。強盗・殺人・暴行事件を犯した犯人を日本の警察が逮捕・起訴することが困難で、出入国が自由なためにオミクロン株が蔓延する事態となりました。国内航空法も適用が除外され無謀な夜間演習が強行され騒音被害は全国の米軍基地周辺の住民を苦しめています。PFAS(有機フッ素化合物)が飲料水に流れ込み生命や健康が危機に晒されているのに自治体や住民による基地内立ち入り調査が拒否されました。「米軍の特権と優遇」「国内法無視」は枚挙にいとまがありません。 
 奈良市議会におかれましては、国民の生命・財産及び人権を守る立場から「日米地位協定の抜本的見直しを求める意見書」を決議されますようお願いいたします。  
以 上 
なお、集会賛同団体は以下の通りです。 
<賛同団体>  
沖縄の高江・辺野古につながる奈良の会、多文化共生フォーラム奈良、部落解放同盟奈良県連合会、奈良平和フォーラム、自治労奈良県本部、奈良教職員組合、奈良県高等学校教職員組合、アイ女性会議なら、NPO 法人なら人権情報センター、奈良県労働者交流協議会、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部、生駒革新懇、憲法を生かす奈良県民の会、関生弾圧を許さない奈良の会、 
れいわ新選組ボランティアチームれいわ・なら、みどり奈良、いのちと平和を考える会、さよなら原発なら県ネット、奈良人権部落解放研究所、共同テーブル奈良、「大峰山女人禁制」の開放を求める会、先住民族アイヌのいまを考える会、ハッキョ支援ネットワークなら、部落解放同盟全国連合会奈良県委員会、      平和をもとめるおばちゃんの会、水平社博物館、奈良県退職教職員協議会、奈良県退職女性教職員の会、 
人々の生活と権利を守り、国内法を遵守させるために          
日米地位協定の抜本的見直しを求める意見書(案) 
戦後77年が経過した今もなお、国土面積のわずか0.6%に過ぎない沖縄県に、在日米軍専用施設面積の約70%が過度に集中している。そのため米軍による事件・事故が繰り返されている。1972年に沖縄が日本に復帰して以降、在沖米軍基地関係者の刑法犯摘発件数は累計で6,019件(沖縄県警まとめ、令和3年12月末)。その内殺人や強盗、強姦、放火などの凶悪犯罪は757件となっている。 
昨年、令和3年7月には米人が強制性交等未遂事件で逮捕された。また事故も多発しており、昨年の8月には米軍普天間飛行場所属のMVオスプレイがパネルや部品の落下事故、6月には米軍ヘリがうるま市の畑に不時着。青森県のアメリカ軍三沢基地所属のF16戦闘機が燃料タンク2個を投棄して青森空港に緊急着陸する危険な事故が起こった。これらの事故は人命にかかわる大惨事になりかねないため、決して容認できない。 
また、近年沖縄県の米軍基地内から放出された猛毒のPFAS(ピーファス=有機フッ素化合物の総称)が河川に流れ込み7市町村45万県民の水道水や土壌が汚染される問題が発覚した。だが、市町村の立ち入り調査は困難な事態である。さらには、昨年12月ころ沖縄の米軍基地を発生源とする新型コロナ・オミクロン株が県内に蔓延するという事態が惹起された。日米地位協定の取り決めのために米軍関係者が日本側の検疫対象者になっていないことが、政府の水際対策の抜け穴になったと指摘されている。 
 今まで事件・事故が発生するたびに多くの議会や自治体が幾度となく厳重に抗議及び要請を行ってきたが、米軍は、毎回「綱紀粛正」「再発防止」を繰り返すだけで事件・事故は無くならない。 
米軍基地をめぐる米兵等の犯罪や事件・事故、騒音・環境問題は平穏で安全・安心を願う住民の生活を今なお脅かす深刻な事態となっている。これは沖縄だけの問題ではなく日本全体の問題である。 
日米地位協定は、締結以来一度も改定されていない。事件・事故、環境問題等々の現状は深刻さを増しており、運用改善ではなく抜本的な見直しが求められている。 
全国市議会議長会は昨年と本年5月の定期総会において「日米地位協定の抜本的な改定と在沖米軍基地の負担軽減について」を満場一致で採択して国に日米地位協定の抜本的見直しを求めた。 
国においては、県民の生命・財産・及び人権を守る立場から、「日米地位協定の抜本的見直し」及び沖縄県民の切実な要望に応えるため、「在沖米軍基地の負担軽減」がなされるよう強く要望する。 
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 
令和4年  月  日 
奈良市議会
https://go2senkyo.com/seijika/157168/posts/608198

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アボリジニ

2023-03-24 | 先住民族関連
時事通信2023年03月23日18時04分
 アボリジニ オーストラリアに5、6万年前から定住している先住民族。「始めから」を意味するラテン語が語源。地域や部族ごとに独自の言語、文化、生活習慣を持つ。1788年に英国人が入植して以降、迫害の対象となり、1967年まで市民権を認められなかった。2008年に当時のラッド首相が過去の差別的な扱いを謝罪した。トレス海峡諸島民と合わせ、先住民は80万人以上いるとされ、人口の3.2%に相当する。経済的には厳しい境遇にあり、アルバニージー政権は今年2月、4億2400万豪ドル(約400億円)の支援策を発表した。(時事)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023032300934&g=tha

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先住民の地位明記問う 豪改憲案、今年後半に国民投票

2023-03-24 | 先住民族関連
時事通信2023年03月23日17時27分

オーストラリアの先住民アボリジニの男性=2008年2月、キャンベラ(AFP時事)
 【シドニー時事】オーストラリアのアルバニージー首相は23日、記者会見し、先住民の地位確立のための憲法改正案を発表した。改憲案は、(1)アボリジニとトレス海峡諸島民を「最初のオーストラリア人」と認めると明記(2)先住民の代表機関「アボリジニとトレス海峡諸島民の声」を創設―の二本柱。6月末までに連邦議会で関連法を制定した上で、今年10~12月に改憲の是非を問う国民投票を実施する運びだ。
先住民支援に400億円 公式謝罪15年の節目に―オーストラリア
 改憲案は、先住民の代表機関について、「先住民に関係する問題で議会や政府に意見を表明できる」と規定。また、「代表機関の構成、機能、権限、手続きに関する事項は、議会が憲法に従って定める権限を持つ」とした。代表機関には法案などへの拒否権を与えない。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023032300357&g=int

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INAXライブミュージアム企画展 Rooted in Clay ―人も家も土から生まれた―

2023-03-24 | 先住民族関連
株式会社LIXIL2023年3月23日 13時00分
【会期】 2023年4月29日(土)~9月19日(火)【会場】 INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」 企画展示室
株式会社LIXIL(以下LIXIL)が運営する、土とやきものの魅力を伝える文化施設「INAXライブミュージアム」(所在地:愛知県常滑市)は、2023年4月29日(土)から9月19日(火)まで、国内外の3人のアーティストによる土の造形作品を展示する企画展「Rooted in Clay―人も家も土から生まれた―」を開催します。

企画展ポスター画像
 建築に土を用いる、アメリカ先住民・プエブロとメキシコをそれぞれルーツに持つアセーナとビル・スティーン夫妻。メキシコ国境に近い北米アリゾナ州で、30年以上前から土やストローベイル(藁ブロック)など自然素材を用いた家造りを広めるワークショップを開催し、技術の交流や習得に世界各地から人々が集っています。環境負荷の少ない素材や技法について自らも積極的に学び、ノウハウを採り入れてきた彼らが特に興味を持ち影響を受けたのが、洗練された表情をつくりだす日本の左官技術です。
 自然素材をベースにしながら、新しい発想や創造力を用いて腕を振るう飛騨高山(岐阜県)の左官職人・挾土秀平(はさど しゅうへい)は、2004年から3度スティーン夫妻を訪問し、実践を通して日本の伝統技法やものづくりの精神を伝え、関係を深めてきました。
 本展では、異なる土の建築文化をルーツに持つアセーナ、ビル、挾土の3人を招聘し、プエブロ、メキシコ、日本をテーマにした土の造形作品を公開制作していただきます。
 表情豊かな土の作品から、風土が育んだ思想や精神性を感じてみてください。
■開催概要
企画展
Rooted in Clay ―人も家も土から生まれた―
【会期】2023年4月29日(土)~9月19日(火)
【会場】INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」企画展示室
 〒479-8586 愛知県常滑市奥栄町1-130   TEL:0569‐34‐8282 FAX:0569‐34‐8283
【開館時間】10:00~17:00(入館は16:30まで)
【休館日】水曜日(祝日の場合は開館)
【観覧料】共通入館料にて観覧可 (一般:700円、高・大学生:500円、小・中学生:250円)
【主催】INAXライブミュージアム 【企 画】INAXライブミュージアム企画委員会
【企画協力】多田君枝(一般社団法人 日本左官会議事務局長)、職人社 秀平組有限会社
【展示デザイン】宇野勇治・宇野美紀(株式会社宇野総合計画事務所)
【ツール&会場グラフィック】齋藤知恵子
【URL】https://livingculture.lixil.com/ilm/see/exhibit/rootedinclay/
■本展のポイント
・招聘作家3人のルーツをデザインした作品を公開で制作
3人のルーツである、プエブロ、メキシコ、日本をテーマにアセーナ・スティーンがデザインした3作品の土による多様な表面仕上げを、展覧会初日の4月29日から5月7日(6日は除く)までの8日間、来館者に見学いただきながら協働で作業します。また、日々の制作の様子を映像で記録し、会場内でご覧いただけるようにします。
・壁面作品はワークショップ参加者の手を加えて仕上げる
アセーナのルーツ、プエブロのデザインによる壁面作品の一部を、土の絵具を用いてワークショップ形式で仕上げます(5月6日)。
■本展の構成
・プエブロ、メキシコ、日本をテーマにした土の造形作品
*プエブロ(親方:アセーナ)《Mountain Bird/マウンテン・バード》
アメリカ先住民・プエブロの陶器に見られる、山や羽のデザインが刻まれたこの作品は、私たちが生まれてきた大地を思い起こさせ、「息を吹き込んだ」精神世界につながる場として、儀式用の集会場「キヴァ*」に似せた中心地に集うよう、私たちを招き寄せます。
*注)「キヴァ」:プエブロの心臓部に設置された、精神的・共同体的な儀式用の集会場。何層にも重なった山のような部屋に取り囲まれ、円形をしている。
*メキシコ(親方:ビル)《Tierra nido - Earth Nest/ティエラ・ニード-土の巣》
アメリカ南西部やメキシコ北部に点在する穀物倉は、トウモロコシや豆、種子など重要な食糧を収め守るため、繊維を土で接着してつくられました。
メキシコ・チワワにある穀物倉を思わせるこの小さな土の器には、茅葺き屋根のように土の層が彫られています。私たちの希望や夢がいつか芽吹くそのときまで、この巣のような空間が安らぎの場になってくれるかもしれません。
ほか、日本(親方:挾土) 《Bamboo Sky/バンブー・スカイ》
・ワークショップで制作する壁面作品
《Earth-Paint River-Wall/土でペイントされた川の壁》
プエブロの陶器や織物、建物のデザインによく見られる階段状の山のデザインは、プエブロのコミュニティを囲む聖なる山を表現しています。4点が東西南北に対応する菱形は地球を表し、すべての方向が収束する場所が中心となります。背景の模様は、物理的、空間的な要素を組み合わせ、人と自然との相互関係を体現しています。二連の川が横断して流れる手前には、雨と雲を象徴する三角の束が、生命を育む水の本質的なパワーとエネルギーによって流れています。もう一本は、その下で守られた、まだ見ぬ創造的な精神の流れで、ここにワークショップ参加者が土絵具を用いて自由に色をつけていきます。
・スライドショー《Rooted in Clay/土に根ざして》 (2019年制作、放映時間:9分強)
人も大地から生まれ出たとされる、アメリカ先住民・プエブロをルーツに持つアセーナ・スティーン。やきものや彫刻をつくる芸術一家に生まれた彼女の土との関わり、自然素材を用いた家造りの研究と教育を目的にビル・スティーンと設立した非営利組織の活動など、土に根ざした生き方をしている彼らの思想や精神性を、写真と語りで紹介しています。
■招聘作家プロフィール
アセーナ&ビル・スティーン(Athena Steen & Bill Steen)
アセーナはアメリカ、ニューメキシコ州プエブロ・サンタクララ出身。ビルはアリゾナ州ツーソンの出身。1989年、「人々と文化と自然をつなげる」ことを目的にアリゾナ州高地に非営利法人「カネロ・プロジェクト」を設立。2007年、国立アメリカ・インディアン博物館の屋外展示「Always Becoming」を制作、2011年、デンバー・アート・ミュージアムの「驚異の泥」展に出展するなどアート作品も制作。共著に『THE STRAW BALE HOUSE』、『Built by Hand』(小松衛子、小松義夫との共著)などがある。
https://caneloproject.com
挾土秀平(Syuhei Hasado)
飛騨高山生まれ。1983年、技能五輪全国大会左官部門で優勝。セメントなど主に工業製品を使う野丁場の仕事に従事した後、2001年職人社秀平組設立。土や砂など自然素材を用いる左官を独学し、以降、商業施設、一般住宅、イベントなど、国内外で斬新な壁を発表。左官的思考をベースに、書、執筆、アートなど多分野で活躍し、メディアにも多く登場している。NHK大河ドラマ「真田丸」の題字作者としても知られる。平成25年度文化庁文化交流使。2015 ~ 22 年、一般社団法人日本左官会議議長。
https://www.syuhei.jp
■関連イベント
〔2〕-〔4〕のお申込み方法や定員、参加費など詳細は、当館ウェブサイトの展覧会情報をご覧ください。 
【URL】https://livingculture.lixil.com/ilm/see/exhibit/rootedinclay/
〔1〕公開制作
アセーナ&ビル・スティーン、挾土秀平が展示作品を協働で仕上げる様子をご覧いただきます。
〔開催日〕4月29日(土)~5月7日(日) ※5月6日は除く
〔会場〕「土・どろんこ館」企画展示室
*開館中に開催、作業の進捗次第で制作していない時間帯があります。また、日によって制作者が異なります。
*見学者多数の場合、会場への入室を制限する場合があります。
〔2〕ワークショップ「アセーナのデザインを土の絵具で仕上げよう」
アセーナのルーツ、プエブロのデザインによる会場壁面を、土の絵具で塗って仕上げていきます。
※刷毛や筆など道具を使って作業します
〔日時〕5月6日(土)、各回1時間半程度
  小・中学生対象/ 10:15 ~
  高校生以上対象/ 13:30 ~
〔講師〕アセーナ&ビル・スティーン、挾土秀平
〔定員〕各回10名  ※事前申込制の先着順
〔参加費〕1000円(税込、保険料含む)※別途、共通入館券の提示が必要
〔会場〕「土・どろんこ館」企画展示室
〔3〕トークセッション「アセーナ&ビル・スティーン、挾土秀平がつくりだすもの」
異なる土の文化を背景にしつつ、互いに共感し影響を与え合っているという3人の、土に対する思いや取り組みを写真と共に語っていただきます。  ※逐時通訳
ゲスト:アセーナ&ビル・スティーン、挾土秀平
聞き手:多田君枝 (一般社団法人 日本左官会議事務局長)
〔日時〕5月6日(土)17:00~、1時間半程度
〔定員〕40名 ※事前申込制の先着順
〔聴講料〕700円(税込、展覧会関連冊子付き)※別途、共通入館券の提示が必要
〔会場〕「土・どろんこ館」ホール
終了後、ゲストを囲む〔4〕懇親会(有料、事前申込制の先着順)を開催します。
■関連冊子のご案内
『Rooted in Clay―人も家も土から生まれた―』    
2023年4月末発刊予定  定価550円(税込)p36 全頁カラー 
自然素材を使った家造りを広めているアセーナ&ビル・スティーンと、左官の世界に新風を吹き込んできた挾土秀平。彼らの活動やインタビューを通して、建築に土を用いるアメリカ先住民・プエブロとメキシコ、飛騨高山、それぞれのルーツが育んだ思想や精神性、土との関わりを掘り起こします。
《内容》  *INAXライブミュージアム内ショップおよびLIXIL公式オンラインショップで販売。
・アメリカ南西部、メキシコ北西部における土の建築工法の歴史  ・アセーナとビルの材料  ・日干し煉瓦のつくり方
・日本における左官小史  ・挾土秀平の材料  ・木舞土壁のつくり方  ・飛騨高山の風土と歴史
・アセーナ&ビル・スティーン インタビュー  ・挾土秀平 インタビュー  ・ALBUM of Cultural Exchange
■INAXライブミュージアム概要
所在地:愛知県常滑市奥栄町1-130
TEL:0569-34-8282
休館日:水曜日(祝日の場合は開館)、年末年始
共通入館料(税込):一般:700円、高・大学生:500円、小・中学生:250円
ホームページ:https://livingculture.lixil.com/ilm/
Facebook:https://www.facebook.com/LIXIL.culture
Instagram:https://www.instagram.com/lixil_inaxmuseums/
やきもの製品のテクノロジー拠点、愛知県常滑市にLIXILが開設する文化施設。
「窯のある広場・資料館」「世界のタイル博物館」「建築陶器のはじまり館」「土・どろんこ館」「陶楽工房」「やきもの工房」の6館から成る“体験・体感型ミュージアム”。
土からやきものまで、その歴史や文化、美しさや楽しさを伝えています。
本展を開催する「土・どろんこ館」は土をふんだんに使った建物が特徴で、企画展示室は版築壁(はんちくかべ)や塗り壁で仕上げられています。
土と陶の魅力に触れる体験教室や企画展、ワークショップも開催。
About LIXIL
LIXILは、世界中の誰もが願う豊かで快適な住まいを実現するために、日々の暮らしの課題を解決する先進的なトイレ、お風呂、キッチンなどの水まわり製品と窓、ドア、インテリア、エクステリアなどの建材製品を開発、提供しています。ものづくりの伝統を礎に、INAX、GROHE、American Standard、TOSTEMをはじめとする数々の製品ブランドを通して、世界をリードする技術やイノベーションで、人びとのより良い暮らしに貢献しています。現在約55,000人の従業員を擁し、世界150カ国以上で事業を展開するLIXILは、生活者の視点に立った製品を提供することで、毎日世界で10億人以上の人びとの暮らしを支えています。
株式会社LIXIL(証券コード: 5938)は、2022年3月期に1兆4,286億円の連結売上高を計上しています。
LIXILグローバルサイト:https://www.lixil.com/jp/
LIXIL Facebook(グローバル向け):https://ja-jp.facebook.com/lixilglobal/
LIXIL Facebook(日本国内向け):https://www.facebook.com/lixilcorporation
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000249.000015099.html

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日本人がなぜ黒人アリエルに「ノー」と言う?~『リトル・マーメイド』をめぐる3度目の紛糾

2023-03-24 | 先住民族関連
ウェジー2023.03.23 18:00

ハリー・ベイリー(twitterより)
 「黒人の人魚」がまたも紛糾している。3月12日のアカデミー賞にディズニーの実写版『リトル・マーメイド』の主役であるアリエル役のR&Bシンガー、ハリー・ベイリーが登場し、同作の予告編を上映したのだ。
 黒人アリエルの是非については、2019年のキャスト発表時と、コロナ禍による制作延期を経て昨年9月にハリー・ベイリー演じるアリエルのお披露目とも言える歌唱シーンの予告編が発表された際の2度、SNSで激しい議論が起こった。
 昨年は予告編を見て目を輝かせる黒人の子供たちの映像がSNSに溢れ、同時に「原作に忠実」なキャストを望むファンからの批判が噴出した。その批判に対して「ディズニーの『オリジナル』も、そもそもはグリム童話『人魚姫』の改作ではないか」などの反論が出た。この経緯については以下2本の記事の詳細を書いた。
黒人マーメイド拒絶の理由~実写版『リトル・マーメイド』
ウェジー2022.09.22
黒人の人魚はあり得ない?~ディズニー実写版『リトル・マーメイド』炎上の理由
ウェジー2019.07.11
 本稿では、主に日本での「原作に忠実なキャストを望む」声について考えてみたい。なお、アカデミー賞での予告編上映について、「アカデミー賞は前年度の優れた俳優や作品への賞賛の場であり、公開前の作品の宣伝の場ではない」とする批判が起きたが、その件については本稿では触れない。
 まず、黒人アリエルの誕生を導いたアメリカの社会背景を説明する。オリジナル版『リトル・マーメイド』が公開された1989年当時、アメリカの人口のうち白人は8割程度を占めていた。それ以前からすでに始まっていた他人種の増加=白人の人口比率低下はオリジナル版『リトル・マーメイド』公開後も続き、現在、白人は6割を切っている。15歳以下の子供に限ると白人は5割をわずかに下回っており、逆に言えば全米の子供の過半数が今や非白人なのだ。
 ただし住人の人種比率は地区によって大きな開きがあり、ニューヨーク市やロサンゼルス市のように白人比率が3割前後の都市部もあれば、ほぼ白人のみの郊外地区や田舎もあり、米国の人種構成の平均像を語るのは難しい。
 いずれにせよ大人より子供の非白人化が進んでいる以上、子供向けの商品、わけてもヒトの描写であるアニメ/ゲーム/映画/絵本のキャラクターや人形などが多様化されるのは必然と言える。
 黒人、ラティーノ、アジア系といった人種民族マイノリティ(*)当事者からのアイデンティティに基づいた主張は以前より為されてきたが、近年は商品化に加速度がついている。昔に比べるとマイノリティの教育と収入のレベルが上がったこと、そこから自らを現した作品や商品を制作・流通、購買する力を得たこと(デジタル作品であればネット上、ファッションやヘア&ボディケア製品などはマイノリティの多い地域で開かれるポップアップ・ショップなどを見ると、その数の多さに驚かされる)、加えてBLMの影響によって大手企業が開発と販売を大々的に始めたことなどが、マイノリティ商品増加の理由だ。
(*)近年は「POC」People of Color と呼ぶことが増えている
「オリジナルの黒人作品を作れば?」
 米国内だけでなく、日本にも「黒人を主人公にしたければ既存作品のリメイクでなく、オリジナル作品を作れば?」という声が少なからずあるが、正論と言えるだろう。2019年の『ブラックパンサー』が歴史的な作品と呼ばれるのは作品内容の豊かさだけでなく、黒人による黒人テーマのオリジナル作品がハリウッドの慣習を破って大ヒットしたからだ。
 しかしディズニーの実写化シリーズは過去の作品のリメイクである。そしてリメイクできる黒人主演作が、今はまだ無いのだ。
 近年、ディズニーはプリンセス作品以外の多様化も急速に進めている。
2017『リメンバー・ミー』(ラティーノ)
2020『ソウルフル・ワールド』(黒人)
2021『ミラベルと魔法だらけの家』(ラティーノ)
2022『私ときどきレッサーパンダ』(アジア系)
 だが過去作品の実写化は今のところ1990年代以前の作品のみとなっている。そこでプリンセス作品も含めて振り返ると、先にも書いたように、かつてのアメリカは人口はもちろん、経済力においても白人が圧倒的に優っていたため、プリンセスの多様化は1992年の『アラジン』以降であり、現在も13人のプリンセスのうち7人が白人、他はアジア2人、中東/ネイティブ・アメリカン/黒人/南太平洋が各1人となっている。ラティーノのプリンセスは今も存在しないが、2024年公開予定の実写版『白雪姫』は、レイチェル・ゼグラー(『ウエスト・サイド・ストーリー』マリア役)が主役を演じる。
 つまり白人の子供たちは『リトル・マーメイド』だけでなく、自分の投影であるプリンセス作品が複数あり、その中から自分のお気に入りを選ぶことができる。他方、マイノリティの子供たちは1990年代以降に「初めて自分と同じ外観のプリンセス」が登場するまで何ひとつなく、現在もアジア系以外は1作品ずつしかない。
 かつ唯一の黒人プリンセス作品『プリンセスと魔法のキス』の主人公ティアナは、実質90分の作品中50分以上でカエルの姿となっている。要するにディズニーには実写化できる黒人作品のストックがなく、その理由はアメリカ社会の歴史なのである。
 なお、アメリカの子供が自分と同じ人種民族の作品しか観ない、夢中にならないわけではない。『アナと雪の女王』は人種を問わずに絶大な人気を博したが、自身の投影キャラクターをスクリーンで観る体験は別の意味を持つ。子供のアイデンティティの形成に非常に重要なのだ。
白人への憧れと、日本人の美意識
 かつて日本の少女マンガや人形などの描写は、白人の外観に大きな影響を受けていた。もっとも、日本で1960年代初頭に米国のバービー人形が販売され始めた際は、顔立ちがあまりにも外国風、かつ大人っぽい、もしくはセクシー過ぎるとして売れ行きは芳しくなかった。1967年に現タカラトミーがバービーを基に日本人の好みに合うよう顔立ちを幼くし、設定年齢も小学生としたリカちゃん人形を発売したところ人気を博し、現在に至っている。
 リカちゃんは、母親は日本人だが父親がフランス人という、当時の日本にあった白人への憧憬が強く現れたキャラクター設定がなされている。髪は当初から明るい茶色で、1980年代になると、当時は現在のように金髪に染める流行りはなかったにも関わらず、リカちゃんはブロンドの髪となっている。その時期、少女マンガにも日本人でありながら金髪、もしくは白人に見える風貌のキャラクターが多々みられた。肌の色については、東アジア系と白人では色味が異なるとは言え、マンガや人形では同じ色(マンガの場合は肌の色を塗らない、人形は共に薄いベージュなど)で描写/制作されることが多かった。つまり憧れを基に日本人と白人の描写が混同されていたのだ。
 こうしたマンガや人形で育った世代にとってディズニー・プリンセス初期の作品『白雪姫』『シンデレラ』『眠れる森の美女』『リトル・マーメイド』『美女と野獣』は掛け替えのない思い出となっているのではないだろうか。日本がアメリカほどの多人種/多民族でないからだけでなく、白人(的な風貌の)キャラクターが身近だったことが、日本でのアンチ黒人アリエル派の背景にあるように思える。
 アメリカのアニメや人形の制作側にとってもアジア系やラティーノは描写が難しい。キャラクター創作は実存の人間を単純化して描写する作業だが、アジア系やネイティブ・アメリカンは白人や黒人のように肌の色と髪質で描き分けることができず、工夫を凝らさないと認識できなくなるか、または極端なステレオタイプ描写に陥る。また、ラティーノは文化的なグループであり、人種としては先住民/白人/黒人のミックスであることから、あらゆる外観の人が存在し、ひとつのキャラクターで全ラティーノを代表させることができない。
 それでも近年のディズニーがあらゆるマイノリティ作品を作り続けるのは、背後にはもちろんビジネスもあろうが、しかし本質的には子供たちの笑顔のためだ。SNSを駆け巡った『リトル・マーメイド』の予告編や『ミラベルと魔法の家』を観る黒人やラティーノの子どもたちの笑顔以上に必要なものがあるだろうか。ディズニー作品は、本来は子供のためのものなのだ。
 今、バージニア州の黒人地区にある子供スイミング教室が、5月の『リトル・マーメイド』劇場公開時に教室の子供たちを映画館に連れて行くための費用をクラウド・ファンディングで募っており、約1万ドルが集まっている。寄付を寄せたある女性は、以下のコメントを残している。
「リトル・マーメイドが初めて公開されたとき、9歳の女の子だった私は、あの映画がどれほど好きだったか覚えています、なぜなら赤毛で青い目をしたアリエルが私みたいだと思ったから。今、世界中の小さな黒人の女の子たちが自分を象徴するアリエルを見る機会を得て、私はとても嬉しいです。映画を観るのが待ち遠しいですし、ハリー・ベイリーは見た目も声も素晴らしいです」
 このメッセージが、ハリー・ベイリーが演じるアリエルの意義の全てを物語っている。
https://wezz-y.com/archives/95482

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黒川創がサハリン旅の回想記 複雑な世界のとらえ方探る

2023-03-24 | アイヌ民族関連
日本経済新聞2023年3月24日 5:00 [有料会員限定]
小説「かもめの日」(読売文学賞)、評論「国境[完全版]」(伊藤整文学賞)、評伝「鶴見俊輔伝」(大仏次郎賞)など幅広い仕事をしてきた作家、黒川創が、2000年のサハリンへの旅を回想した本「世界を文学でどう描けるか」(図書出版みぎわ)を出版した。
「そのときの旅によって『イカロスの森』という小説は生まれたが、サハリンに住む(アイヌ、ニヴヒ、ウイルタなどの)北方少数民族を日本人作家である私が書くことの...
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残り609文字
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD10BNL0Q3A310C2000000/

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《ブラジル》時事通信 市川さん「先住民集落に刺激」 代わりに田中さんが今週着任

2023-03-24 | 先住民族関連
ブラジル日報3/23(木) 6:05配信
 時事通信サンパウロ支局の市川亮太支局長(50歳、北海道出身)が25日に離任するのに合わせ、田中健吾さん(53歳、埼玉県出身)が今週着任した。21日に離着任の挨拶のために編集部を訪れた。
 市川さんは2004~08年、17~23年の2回、計10年間も異例の南米特派員生活を送った。「1回目の最後は日本移民百周年の年の3月で、これから記念行事が本格的になるというところで、本当に残念だった」と思い出す。
 今回は「アマゾン奥地の先住民集落に何回か取材に行き、まったく都会とは違う論理で動いていることに刺激を受けた」という。「80歳を過ぎてからセアラー州奥地にいちじく作りをするために入植した木村一家を取材した際、すごい人がいるなと大変印象深かった」と振り返った。
 一方、田中さんは2002年からのベルギー・ブリュッセル支局勤務を皮切りに、米国ニューヨーク支局、オーストラリア・シドニー支局で計12年半を過ごした。思い出深い取材を尋ねると「ブリュッセル時代には旧共産圏の国々がEUに加入した。ヨーロッパが一つになる歴史的な瞬間だった」と真っ先に挙げた。
 市川さんは今後、東京本社の外信部デスクに。田中さんはその役職から入れ替わりに特派された。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8c3d82abe908757730fb4cade23f899a233b1e4e

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《ブラジル》時事通信 市川さん「先住民集落に刺激」 代わりに田中さんが今週着任

2023-03-24 | 先住民族関連
ブラジル日報3/23(木) 6:05配信
 時事通信サンパウロ支局の市川亮太支局長(50歳、北海道出身)が25日に離任するのに合わせ、田中健吾さん(53歳、埼玉県出身)が今週着任した。21日に離着任の挨拶のために編集部を訪れた。
 市川さんは2004~08年、17~23年の2回、計10年間も異例の南米特派員生活を送った。「1回目の最後は日本移民百周年の年の3月で、これから記念行事が本格的になるというところで、本当に残念だった」と思い出す。
 今回は「アマゾン奥地の先住民集落に何回か取材に行き、まったく都会とは違う論理で動いていることに刺激を受けた」という。「80歳を過ぎてからセアラー州奥地にいちじく作りをするために入植した木村一家を取材した際、すごい人がいるなと大変印象深かった」と振り返った。
 一方、田中さんは2002年からのベルギー・ブリュッセル支局勤務を皮切りに、米国ニューヨーク支局、オーストラリア・シドニー支局で計12年半を過ごした。思い出深い取材を尋ねると「ブリュッセル時代には旧共産圏の国々がEUに加入した。ヨーロッパが一つになる歴史的な瞬間だった」と真っ先に挙げた。
 市川さんは今後、東京本社の外信部デスクに。田中さんはその役職から入れ替わりに特派された。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8c3d82abe908757730fb4cade23f899a233b1e4e

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