先住民族関連ニュース

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知里幸恵と宮沢賢治ら主人公のミュージカル 旭川の劇団ブレス 地元と東京で11月公演

2023-03-18 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年3月17日 19:08(3月17日 22:50更新)

13年ぶりの旭川・東京での公演に向け出演者を募っている森禎宏代表
 地元の歴史や文化、旭山動物園などを題材にミュージカルを上演してきた旭川の劇団「BREATH(ブレス)」は11月、旭川と東京で公演する。東京で公演するのは13年ぶり。演目は新作「Asahikawa…繋(つな)がりゆく魂」で、主人公は旭川ゆかりのアイヌ文化伝承者、知里幸恵と詩人、童話作家の宮沢賢治。同劇団は21日に旭川市内でオーディションを行う。
 公演は11月4日、5日に旭川市民文化会館大ホール、同11日に東京都品川区立総合区民会館「きゅりあん」で行う。新作は、大正12年(1923年)、教え子の就職の依頼のため、樺太に向かう途中、旭川駅に降り立った宮沢賢治のもとに、前年に亡くなった知里幸恵の魂が天から舞い降り、明治から昭和に時間旅行しながら、作家三浦綾子らと出会うという物語だ。
・・・・・・
 オーディションは21日午後1時半から市民文化会館で行う。主要キャストのほか、ダンサーなど40人程度を選ぶ。対象は大学生以上の18歳から50歳まで。課題曲の歌唱やダンス、せりふのチェックを行う。制作スタッフと演出助手も募集しており、追加のオーディション開催も予定している。希望者は20日までに同劇団のホームページから申し込む。問い合わせは同劇団、電話080・9505・8372へ。(佐藤愛未)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/817795

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阿寒湖畔でアイヌ文化の伝統がいかに受け継がれてきたのか? 国立アイヌ民族博物館で展覧会

2023-03-18 | アイヌ民族関連
OVO2023年3月17日

 北海道東部、釧路市の北部に位置する阿寒湖。温泉街があり、その一角にはアイヌコタン(アイヌの集落)があって、アイヌの伝統文化を紹介する資料館や土産物店などもある。アイヌ文化の発信に力を入れており、内外からの観光客も多い。
 そのため、阿寒湖畔ではアイヌ文化の伝統が観光業に携わる人たちのあいだで受け継がれ、発展してきた。民具や土産品の作り手たちは、阿寒湖畔の観光地化とともに各地から集まり、切磋琢磨(せっさたくま)しながら技術を高めてきた。
 また、芸能や儀礼は観光のなかでも受け継がれ、新しい文化も生み出してきた。伝統を正しく受け継ぐとともに新しいものを生み出している阿寒湖畔のアイヌ文化は、民族の違いを超えて寄り添う人々の協働によって成り立っている。
 阿寒湖畔で花開いたアイヌ文化を紹介するために、国立アイヌ民族博物館(北海道白老郡白老町:電話0144-82-3914)で、「地域からみたアイヌ文化展 アカント ウン コタン ―阿寒湖畔のアイヌ文化―」が5月14日(日)まで開催されている。
 阿寒湖畔周辺におけるアイヌ文化に焦点を当てて、「歴史」、「工芸」、「芸能」、「共に歩む人たち」、「ことば」、「観光」の6つのテーマに分けて展示される。アイヌ民族やそれに携わる人たちの歴史やアイヌ工芸、芸能について紹介。また、過去から現在までの伝承活動や新しい取り組みに注目している。展示資料はおよそ140点となる。
 休館日は月曜日。ただし、月曜日が祝日または休日の場合は翌日以降の平日が休館日となる。民族共生象徴空間(通称「ウポポイ」)入場料で観覧できる―大人1200円、高校生600円、中学生以下は無料。関連イベントを含め、詳しくはテーマ展示ウェブサイトまで。
https://ovo.kyodo.co.jp/news/culture/a-1851368

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日本郵船グリーンビジネスグループ長・横山勉さん、再エネで地元・北海道に貢献

2023-03-18 | アイヌ民族関連
日本海事新聞2023年03月20日
 「幼い頃から、アイヌの文化に触れる機会が多かった」 日本郵船は、国内で初めて保有するCTV(作業員輸送船)を「RERA AS」(レラアシ)と名付けた。アイヌ語に由来し、意味は「風が吹く」。北海道の石狩湾新港洋上風力発電事業に投入する。北海道生まれ、北海道育ち。「実は道産子で、自然を大事にするアイヌ文化が身近にあった。再生可能エネルギーに通じるものがあり、非常に共感できる」と語る。「RE… 続きはログインしてください。
残り:116文字/全文:226文字
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https://www.jmd.co.jp/article.php?no=285245

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親子でムックリ作り 郷土文化の魅力を実感 白老中

2023-03-18 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2023.03.17
白老町の白老中学校で15、16両日、1、2年生計98人と保護者15人が、アイヌ民族の伝統楽器ムックリ(口琴)の制作を体験した。親子で触れ合いながら、郷土文化の魅力を実感していた。

ムックリ制作に臨む生徒ら
 親子でスポーツ交流や調理実習などに取り組むPTA活動の一環。新型コロナウイルス感染症防止の影響で中止していたが、3年ぶりに再開した。
 15日は1年生、16日は2年生が制作に挑み、いずれも町東町の伝統工芸家、水野練平さん(46)から手ほどきを受けた。
 生徒は彫刻刀を使って竹材を削り、彫る力加減の難しさに悪戦苦闘しながら成形。最後に糸を通して完成させた。何度も水野さんにやり方を確認し、慎重に作業を進める姿が見られた。
 感染防止のため、完成後の演奏体験は行わず、ムックリの持ち方や、口元への当て方など、アドバイスのみ行われた。水野さんの工房兼ギャラリー「いぶり工藝舎」で活動する工芸家水野良子さん(37)は、「子どもたちの誰もがムックリ演奏できる白老であってほしい」と話していた。
 三国志の生さん(38)は次女さくらさん(14)と参加し「ムックリ制作は何度か経験しているが、わが子と一緒に作ったのは初めて。白老らしい取り組みで、素晴らしい」と笑顔を見せていた。
https://hokkaido-nl.jp/article/28657

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川崎大空襲から78年 「平和守るために行動を」 川崎区の小川一夫さん 市平和館で体験談を講話 東橘中生は学習発表「心の結び付き大切」

2023-03-18 | アイヌ民族関連
東京新聞2023年3月17日 07時00分
一九四五年四月十五日夜の「川崎大空襲」から七十八年となるのを前に、川崎市平和館(中原区)で空襲体験者による講話があり、川崎区の小川一夫さん(92)が、火から逃げ回った恐怖を振り返って「二度と戦争をしてはならない」と涙ながらに訴えた。市立東橘中学校(高津区)の生徒たちも三年間学んできた「平和学習」の成果を発表した。(渡部穣)
 講話は五月七日まで開催中の「戦時下の市民生活と川崎大空襲」展の関連イベントとして、十一日に行われた。同空襲では、B29爆撃機百九十四機が焼夷(しょうい)弾一万二千七百四十八発などを投下。三万三千三百六十一戸が全半焼、約千人が死亡したとされる。
 小川さんは空襲当時十五歳。両親と姉との四人で、現在の川崎区の稲毛神社近くに住んでいた。家の裏手などで生木が焼ける音がし始め、火の手が迫ってきて逃げる途中、国道交差点の真ん中で四方を火に囲まれた。リヤカーに荷物などを載せ、強行突破したという。「熱いとか言ってられなかった。目をつぶってまっしぐらに約一キロ走った」
 翌朝戻ってみると、家は焼け落ちて一面の焼け野原。青く澄み渡る空の下、市役所だけ残って見えた。
 「火炎の中をくぐり抜けた記憶が消えることはない」と小川さん。戦後の食糧難や物資の不足にも苦しんだ。「せっかく手にした平和を手放してはいけない。平和を守るには、口に出し、行動することが大事」と呼びかけた。

3年間学んできた「平和学習」の成果を発表する東橘中の生徒たち=いずれも中原区の市平和館で
 東橘中の三年生も平和学習の成果を発表。佐藤輪子さんは、アイヌ民族や中国の新疆ウイグル自治区に住むウイグル族など、少数民族の文化への偏見や不寛容から生じる「差別」が「不平等」や「分断」「暴力の助長」へとつながっていった歴史を伝えた。「多様な文化を認め合い、国や言語、民族の枠を越えて人々の心を結び付けることが平和の礎となる」とまとめた。
 松田果奈さんは、地球温暖化などの「環境問題」や「いじめ」を平和の対極にある「非平和」と定め、傍観している人も加害者とした。「困っている人(こと)に手を差し伸べ、心から笑える笑顔の輪が広がるようにしていきたい」と訴えた。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/238512

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【会見文字起こし&動画】北海道次期自治体議員選挙 公認候補予定者発表 川森じゅんじ(帯広市)、高井たかし幹事長 / 2023年3月16日 帯広市内

2023-03-18 | アイヌ民族関連
れいわ新選組 2023年3月17日

高井たかし幹事長:
はい。それでは、定刻となりましたので、ただ今よりれいわ新選組の記者会見、ここ北海道帯広市で開催させていただきます。今日は記者の皆さん、お忙しい中お集まりいただきまして誠にありがとうございます。今日は私、れいわ新選組幹事長の高井と、そして帯広市議会議員選挙にれいわ公認で立候補予定の川森じゅんじと2人で参りました。まず最初に私のほうから党全体の状況などについてご説明申し上げ、その後、川森じゅんじからですね、帯広市議選に向けての決意を述べさせていただき、最後に記者の皆さんからのご質問にお答えしたいと思います。まず、れいわ新選組でございますが、まもなく結党から4年が経とうとしております。ちょうど4年前にですね、山本太郎代表がたった1人で立ち上げた政党でございますが、現在3回の国政選挙を経て8名の国会議員を擁するまでになりました。おかげさまで8名という、ある程度中規模になってきますとですね、様々な政策に実現に向けて関与することができるようになりました。一例を挙げると消費税の廃止、これを結党以来、我々は訴えておりますけれども、その当時は消費税廃止なんて誰も見向きもしなかったんですけれども。今、野党は、すべての野党がですね、消費税は廃止とは言いませんけど、減税ということで参議院選挙のときには公約に掲げ、そして我々れいわ新選組が主導して消費税減税法案、これを昨年国会に提出をするというところまで参りました。しかし、これをやはり実現をしていく、あるいは消費税減税ではなくて廃止までに向けていくというためには、今の8名ではまだまだ足りません。我々はこれから次にある衆議院選、参議院選を経てですね、さらなる党勢拡大を目指しており、とりわけ近々あるであろう、この衆議院選挙、この北海道は大変重要な地域だと考えています。元々野党の強い地域でもあり、そしてれいわ新選組の得票率も全国の中でも高いこの北海道でですね、必ず国会議員を誕生させたいと。そのためには衆議院選にも複数の候補者を擁立して、少なくともその比例ブロックで1議席は獲得をする。そのために今、全力を挙げているところでございます。そうした中でれいわ新選組、国政選挙では今まで力を入れて参りましたが、地方選挙ではなかなか余力がなくてですね、取り組んでこれませんでした。現在、党所属の地方議員は9名おります。先日、旭川のですね、のむらパターソン和孝市議さん、元々立憲にいて無所属だった方ですが、れいわ新選組に入党していただき、今回の地方選挙にもれいわ公認で立候補してくださいます。今回、れいわ新選組、この北海道ではですね、5名が公認で立候補予定でございます。札幌市の西区選挙区、それからここ帯広市、そして今の旭川市、それから函館市、それから滝川市と、この5市で公認候補を擁立を致しております。全国ではですね、93名の公認・推薦候補、71名が公認、22名が推薦ということで、今回初めてですね、100人に近い、この93名の公認・推薦候補を擁立することになりました。全員の当選を目指して必勝を期して頑張って参りたいと思います。この地方議員の数が増えて参りますとですね、国政においても大きな影響を与えていただけます。
とりわけ、れいわ新選組の最大の特徴でありメリット、長所でありますのがボランティアの皆さんの力が大変強い、本当に活発に活動して党を支えてくださってる。とりわけこの北海道はボランティアの皆さん、本当に結束も強くですね、頑張っていただいておりますが。ただ、残念ながら党の支部のような形のものがなくてですね、なかなかそのボランティアさんと党との連携というのが必ずしもうまくいってなかった面がありますが。今回、この統一地方選で当選していただいた地方議員の皆さんにですね、この各地の支部をつくっていただいて、そして党とボランティアさんとのパイプ役になっていただこうと、そういう意味でも今回、この地方選は大変重要だと考えています。そして何より、れいわ新選組はですね、綱領の中でこういうことを、いの一番に謳ってます。「日本を守る、とはあなたを守ることから始まる」と。「あなたに降りかかる不条理に対して、全力でその最前に立つ」という言葉があります。あなた、つまり一人ひとりの国民、市民の皆さんに寄り添った政策をれいわ新選組は掲げておりますが、まさにその市民の皆さんに寄り添えるのはですね、実は国会議員よりも地方議員、より身近な存在である地方議員の皆さんであります。そういう意味ではれいわ新選組の政策を実現する、その主役はまさに地方議員の皆さんであると考えており、そういう意味でも今回の統一地方選は大変重要な選挙になると考えております。はい。それではですね、今回、この北海道帯広市議会議員選挙に立候補を決意してくれました、れいわ新選組公認の川森じゅんじから決意を述べていただきます。じゃあ、川森さん、お願いします。
川森じゅんじ: 
皆さま、こんにちは。私はれいわ新選組から公認をいただきまして、次期帯広市議会の選挙にチャレンジする予定の川森じゅんじでございます。私は北見市出身で病院に勤務しておりましたが、35年ほど前、この帯広市に移住し、コンピュータ業界に転職致しました。そこで、酪農情報や医療情報処理の仕事に携わり、平成元年、システムハウスとして独立起業致しました。以来34年間にわたり、主に東北、北海道を中心にシステムハウスとして事業活動を行って参りました。このような私が東日本大震災のときに取引先の多くの病院が被災し、その救援活動に現地に入って支援を行いました。そこで目の当たりにしたのは水の力の強さや衝撃、破壊力、そして簡単に人の命を奪ってしまう恐ろしさ、そういったものを身に染みて帰って参りました。一方、この帯広市。1000年に一度の想定で作成されたハザードマップや防災計画を見直したところ、この十勝川流域で洪水被害が起きたとき、帯広市は甚大な被害を受ける、そういう想定になっておりました。あなたの命を守ることが、この地域を守ること。そういう思いから大規模避難施設として高台にオートキャンプ場を建設してはどうか、人もペットも1人も取り残さない、安心安全な街づくりが必要と考えが至るようになりました。
ところが今、帯広市は浸水予想5m超えの土地に巨額な予算をつぎ込んで、ごみ焼却施設の移転を進めております。オール与党化した議会は審議を尽くしておりません。いや、ちょっと待ってください。ここは一旦立ち止まって、もう一度、情報を市民に開示し、市民と議会の皆さまが話し合っていくべきだと私は強く訴えたいと思います。今、帯広市では、まだいろいろな課題を抱えていますが、これまでの議会では十分な審議が尽くされているとは思えません。今、喫緊の課題として、この十勝、帯広は日本の食料基地としての重要な位置付けにありますが、現場の生産者、農業に携わっている人たちは、今、非常に困難な状況に追い込まれております。地元だからこそ、当事者目線に立った支援を求めていく。それが私たちが行うこと、必要なことであると考えます。地元主体の経済を回し、それを底上げしていく。このことを国に求めていく、地方から国に徹底して求めていく。それが今、大切なことだと思います。食は命の基本。消費者、生産者が助け合い、この緑の大地を環境破壊や災害から守り、人も動物も命は大切。子どもたちから高齢者まで健康な暮らしの実現を目指します。何があっても心配するな。あなたの明日を力強く支える。そういう街づくり、そんな安心して暮らせる街を皆さまと共につくって参りたいと思います。ありがとうございました。れいわ新選組川森じゅんじでございました。
高井たかし幹事長:
はい。ありがとうございました。私、川森さんと初めてお会いしたのは去年の10月だったんですけども。その時ですね、もう今のお話を熱く語っていただき、そして一番熱心に訴えられてたのはその十勝川がね、やっぱり氾濫をされて、そして洪水になってしまう恐れがあると。それをご自身のシステムエンジニアとしての経験も生かして、それをなんとかしたいんだということを熱く訴えられました。そして国土交通省を紹介してくださいと。国土交通省の河川防災を担当している。東京まで行きますからって言ってですね。それで私すぐ紹介したら、もうすぐにもう東京まで行ってですね、国交省の担当者といろんな打ち合わせをして、そしてこの十勝川の対策、帯広の防災についてね、本当に熱心に。すごい行動力だなと、その時思いました。はい。それではここからは記者の皆さんからですね、ご質問をお受けしたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。私へでも、川森さんへでもどちらでも結構です。じゃあ、お願いします。ありがとうございます。
記者:
朝日新聞です。今、川森さんがおっしゃった中で公約的に確認したいんですけど。大規模避難施設を高台にとしてのオートキャンプ場を作りたいというところとですね、くりりんセンターの移転はこれ一時、立ち止まって考え直せというお訴えでいいんでしょうかね。
川森じゅんじ:
はい。ありがとうございます。まず一点目のそのキャンプ場の建設についてなんですけれども。これ私、ハザードマップを見てから何かいい方法ないかなと。地図を見ていると、この帯広の森の付近が高台になっておりまして、今も駐車場として使われておりますけれども。あの辺りをですね、もう少し拡張して、そしてキャンプ場みたいな形で、普段はキャンプ場として有料でも構わないですから人々が集って遊べるような場所。でも、いざ災害が起きたときには、そこに車ごと、ペットごと、人も避難できるような場所として建設できないだろうかと。これ、国土交通省に行って相談してみました。そしたら担当官は「あぁ、そういう方法があったね」と。私の言ったことがまるで素人の戯言のように足蹴にされるかと思ったんですが、いや、そうではなくて、「そういう方向もあるし、もちろん管理棟は倉庫をつくるだけですから、それほど費用も莫大にはかからない。ただ、そこへ避難する経路とかですね、交通渋滞とか、そういったことは考えなきゃならないですね」と。「でも、あなたのおっしゃってることはあながち間違ってることでもないし、それはどんどん進めていったほうがいいですよ」というような、大変明快なお言葉をいただいて感激して帰って参りました。
で、2点目。くりりんセンターについてですけれども。これ、中身の推移が皆さんご存じ、地元の人はご存じだと思いますけれども、事業組合にすべて委託されていて議事録も残っていないという。公開されない。情報公開請求しても何も出てこない、文章が存在しない。そんなところで予算がどんどんどんどん増えていく。今、600億まで増えている、かかるだろうと言われておりますが。まずその透明性ですね、そこに至った経過をきちんと住民に説明すること、情報を公開すること。そしてこれは議会でもっともっと話し合うべきことではないでしょうか。「浸水想定5mだから」「いや、5m嵩上げするだけで大丈夫だよ」というような答弁も、私、傍聴して聞きましたけれども。水の力を考えていない。5mの浸水ということは十勝川の上流には霞堤というところもあります。浸水のときに水を逃がしてくるところです。そこから大量の流木や土砂やがれきが突入してきます。その勢いに耐えられるだけの設計なのか、5mを超えたときには水没してしまうんじゃないのか。そこに予算をかけるよりも、その対岸側、南側に住んでる人たち、そこも5m浸水予想されていますが、その人たちを救うことにも予算を回すべきではないのか。まぁ、これは私の考えですけれども、そういった議論、これからももっと深めていくべきであろうという立場でございます。こんなんでよろしいでしょうか? 
記者:
じゃあ、くりりんセンター移転は一時凍結という表現でいいんですかね? そうすると。
川森じゅんじ:
はい。そうだと思います。これは、一回立ち止まって、みんなが考え直すべき時に来ていると思います。
高井たかし幹事長:
はい。ありがとうございます。その他いかがでしょうか。先ほどね、川森さんから酪農の話も出ましたけど。実は今ね、酪農が大変厳しい状況に置かれてるというのは、もうこれ全国的な課題でもあって。れいわ新選組でもですね、これはなんとかそこをもうちょっとテーマを当てた活動していきたいと。山本代表もですね、酪農家の方との意見交換とかですね、あるいはそれをもう東京とかで街頭演説とかでも訴えたいと、酪農をテーマにしたですね、街頭演説をやりたいみたいなことも、今、構想として考えてますので。そういったときにはこの川森さんのね、知識や経験、またこの帯広の皆さんのそういう酪農の方々の声をぜひ聞いて集めるというようなことも取り組みたいと思ってます。はい。その他いかがでしょうか。あ、じゃあ、ありがとうございます。
記者:
十勝毎日新聞です。すいません。川森さんの配布してる文章の中の「私の思い」の中に、「アイヌ民族の権利回復のお手伝いをしていきます」という風に文言が入っているんですが、具体的にどのようなことをしていきたいのかっていうのを教えていただけますか? あと、すいません。もう1点なんですけども。高井幹事長にお伺いしたいんですが、先ほど道内、地方議員、今回5人公認で立候補するということなんですけども、当選したら支部を立ち上げていただくということなんですが、当選しない限り、支部はつくらないっていう党の方針なんでしょうか。よろしくお願いします。
川森じゅんじ:
はい。ありがとうございます。アイヌの人たちの活動につきましては、私もボランティア活動をしている時から親しく交流させていただいているんですが。ようやく国は先住権を認め、その文化振興ということでいろいろな施策を今、行っています。でも私は浦幌の差間会長をはじめとするアイヌネイションの方々の活動を聞くに及んで、そこに参加して一緒に踊ったり歌ったりしましたけれども、自分たちの先住権と財産権、居住権、これらはセットで取り戻すべきこと、それは今、世界的な流れになってます。日本はその文化面だけを今、振興しておりますが、問題はもっと根が深く、アイヌの人たちが神様の贈り物である鮭を自分の目の前の川で獲って祭り事に使うことは許されないのはどう考えてもおかしいと今、訴訟を行っております。3月の判決が予定されておりますけれども。そういった、ちょっと日本が世界の標準から外れている。それだけではなく、過去にアイヌの方々に対して、行政が行ってきた差別的な行動とか苦しみ、そのことをまず謝罪することからはじめ、その権利を話し合って解決していく。彼らの誇りや大事にしているものを話し合いながら解決して進めていくことが一番大事だと思います。ですから、まず話し合いの席につくべきだと思います。こんなんでよろしいでしょうか。
高井たかし幹事長:
はい。じゃあ私への質問で。支部。落選されたら支部ができないのかってことなんですが。私たち、落選することを想定してないので、当選することしか考えてないんですが。万が一、落選をした場合はですね、そこはちょっとケースバイケースかと思います。場合によっては必要であればそこに支部を落選した方にお願いするということもあるかもしれませんが、基本的にはやはり地方議員になっていただいて、そこに支部をつくっていくと。もちろん、そうすると立候補されてない地域もたくさんあるので、そういったところをどうするかっていう問題はあるんですけれども。できれば、ただやっぱり各都道府県ごとにですね、1カ所くらいはそういった拠点をつくっていかなきゃいけない。その場合は地方議員がいなくてもですね、設けていくということもあり得ると思いますが。今のところは全員当選を目指してるとこですので、具体的にはまた選挙が終わった後に検討したいと思います。ありがとうございます。はい。それではいかがでしょうか。その他に。はい。お願いします。マイクを今お持ちします。
記者:
せっかく幹事長いらっしゃってるのであれなんですけど。十勝のほうでは道議選とですね、知事選もあるんですけど、れいわとしての対応ってどんな感じな決定になっているのでしょうか。
高井たかし幹事長:
えっとですね、党としてはですね、公認も推薦も出しておりません。ただ、山本代表のですね、推薦ということで知事選では池田まきさんに、代表推薦というのを出すことに致しました。もう発表はしてますね。はい。そういう対応でございます。道議選は特に対応はございません。はい。
記者:
じゃ特にれいわの支持者の方にこの人に入れてほしいみたいな、そういう感じな、道議選、知事選、あ、知事選は別ですけど、道議選に関してはそういう、もう自主投票的な感じ、スタンスですかね。
高井たかし幹事長:
そうですね、はい。もし川森さんが応援したい人がいるんであれば、その「人にってことかもしれませんけれども。特にないですね。はい。道議選は特になく、まずはもう市議選、川森さんに全力投球でお願いしたいと思ってます。
記者:
せっかくなんで、もう一度。
高井たかし幹事長:
はい。どうぞ。
記者:
川森さんにちょっとお伺いしたいんですけど。書いてあるようにですね、「野党共闘を目指す」と、こう書いてあるんですけど。野党共闘の面では帯広市は市民の風というグループも今まであったんですけど、その方々との関係性といいますか、いう部分とですね、あと、さっきのくりりんの移転に関しては市長選に出ていた小森(ただなが)さんと主張がだいぶ被るんですけども、その辺、その互換性というか、なんて言うんだろう、運動において協力を求めるとか、そういう感じなのかどうなのかっていうところを考えをちょっと。
川森じゅんじ:
はい。ありがとうございます。野党共闘をお渡しした資料の中に出ていたということなんですけども。市民の風さんとは、大変仲良くやらせていただいておりまして、毎週金曜日6時半に、そこの駅の南口で街頭宣伝、私もれいわの一員として参加させていただいて、おりまして、アピール活動も仲良くやらせていただいております。今回の私の市議選についても、組織としてどうのということではありませんけれども、人と人との繋がりとして「今まで一緒にやってきた仲間として応援してるよ」と言ってくださる方は多数いらっしゃいます。で、次に小森さんですね。先の市長選で戦われました。また議会の中では、清水誠一さんもくりりん問題について非常に熱心に議論をされております。で、私はお二人とも大変有能な政治家で大変いい仕事をされております。しかし小森さんについては自民党さんということもひとつありますけれども、それ以上に清水誠一さんにつきましては、統一教会問題でですね「自分は縁を切らないし、これからも関係を続けていく」と、はっきりと記者会見で発表されましたので、私はやはり根っこが違う人たちと裏で手を携えて何かをやろうとは思っておりません。ただ、彼らの残した業績はそれは議事録であったり、いろいろな資料が残っておりますが、それは市民の財産として今後、有効に活用させていただきたい、そういう風に考えております。それでよろしいでしょうか。
高井たかし幹事長:
はい。その他いかがでしょうか。はい。じゃあお願いします。
記者:
北海道新聞と申します。川森さんに帯広市議会での公約として、防災の面でオートキャンプ場の建設っていうところを掲げてるかと思うんですけど、スローガン「人もペットも取り残さない」っていうところの関連性というか、そこの思いみたいなところお伺いできればと思います。
川森じゅんじ:
はい。ありがとうございます。「人もペットも取り残さない」これは日常の生活においても、その生活に困窮した人とか、あるいは生活困窮からペットの多頭飼いにいって、飼育崩壊してしまう、そのような状況もありますが。そういった毎日の暮らしにおいても、1人も取り残さない政策、これはれいわ新選組も掲げております。そしてもうひとつ。防災の面から考えたときにペットは今は伴侶動物といいまして、人間が心の拠り所にしている生き物です。そういう人たちが多いです。それで、もし先ほど言ったような大水害が起きたとき、避難しなければならないときにペットを残して自分だけ避難できるでしょうか。それをためらったために命を落とすようなことがあってはならない。それともうひとつは毎日、日常的に使っている車、これも失ってしまうと。これはもう1mの浸水でも使えなくなりますから。明日からの暮らしにすぐ困ってしまいます。ですから人もペットも車ごと避難できるような場所、ま、別にオートキャンプ場に限ったことではございませんが、そういったものを近場の高台につくるべきではないでしょうか。そういう提案です。私、あの地区を、あの南側の地区、川の南側の地区、浸水5mの地区、1軒1軒訪ねて聞いて歩きました。「奥さん、この辺、浸水5mですよ。どうしますか? どうやって逃げますか?」「いやぁ、あの橋渡って逃げるから大丈夫だよ」「いえいえ。音更側に逃げるにはもう橋は渡れなくなってますよ。「いやぁ、どうしましょう? 私が生きてる間にはそういうことは起きないでしょう」みたいな。昔、私もそんな考えでした。でも、あの東日本大震災を見てきたときに、それは違う、起こり得ることだということを一人ひとりに丁寧に説明して歩いています。ですから時間的な余裕があれば、車ごと、人ごと、ペットごと避難できるような施設、これをつくっていくべきではないかと私は訴えたいと思います。よろしいでしょうか。
高井たかし幹事長:
私も国会議員の時代、動物福祉をかなり力を入れてやって動物愛護法改正にも、かなり深く関わったんですけれども、なかなかこの動物の話っていうのはメインテーマになりにくいというかですね、いくつかある政策のひとつに、私もそうでしたけど、掲げる人が多いんですけど。もうまさにもう、ね、「人もペットも取り残さない」というのを一番のキャッチフレーズに掲げるところにですね、本当にこの動物福祉に対する、すごい愛情というかですね、決意が感じられるので。まさにれいわ新選組も最も力を入れている政策のひとつでありますので本当に楽しみな、期待したいと思います。はい。その他いかがでしょうか。よろしいですか。はい。じゃあ最後に、それぞれから改めて決意を申し上げて終わりたいと思います。私、本当に川森さんはですね、実はボランティアチームのリーダーなんですね、帯広の地区の。ただ、そのボランティアチームはですね、結構若い人が多くて、今日も来てくれてますけど、若い女性のリーダーもいてですね、本当に活発なチームなんですけども。そこをこうして率いてきてですね、そしてそういった若い人、あるいは女性にぜひ今後政治家になってほしいって、川森さん、最初に言ってました。だけどなかなかやっぱりね、皆さん、そこを踏み出せないので、まずは自分が開拓をして、なってですね、そしてそういう若い人をどんどんこれから政治家にしていきたいと、その決意を言ってくれたときは、ああ、本当にこの人はすごい人だなと、そして何としてもこの選挙で通っていただきたいと、そう強く思いました。私も実は北海道の函館の出身なんですけれども、北海道出身なもんですから個人的にもですね、この帯広で何としても川森さん、当選できるように全力で党を挙げてですね、応援する体制をつくりたいと思いますので、どうぞ帯広の皆さん、よろしくお願い致します。それでは最後、決意をお願いします。
川森じゅんじ:
はい。ありがとうございます。私、川森じゅんじは主張します。「人もペットも取り残さない」誰1人取り残さない。安心安全な街を皆さんと一緒につくって参りましょう。よろしくお願いします。
高井たかし幹事長:
はい。どうもありがとうございました。たくさんのご質問をいただいてありがとうございました。それでは、以上で、れいわ新選組の記者会見終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
※この文字起こしは文字起こしチームのボランティアのご協力のもと公開しました。
https://reiwa-shinsengumi.com/activity/15443/

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日台野球の絆 舞台化

2023-03-18 | 先住民族関連
読売新聞2023/03/18 05:00
「KANO」 4月から坊っちゃん劇場

(右から)作品への意気込みを語った錦織さん、羽原さん、主演の神さんら(松山市で)
 夏の甲子園大会で台湾代表を準優勝に導いた松山市出身の近藤兵太郎(1888~1966年)らの活躍を描くミュージカル「KANO―1931 甲子園まで2000キロ―」が、4月から東温市の坊っちゃん劇場で始まる。日本と台湾の野球交流100周年を記念した作品で、台湾での公演も予定されている。
 日本統治下の1931年、台湾から全国中等学校優勝野球大会に初出場した 嘉義
かぎ
農林学校野球部の実話に基づく作品。現在の松山商野球部の監督を務めた近藤は台湾に渡り、日本人と漢族、先住民族の混成チームをまとめ上げた。
 映画「フラガール」や「パッチギ!」などを手掛けた羽原大介さんが脚本を担当。少年隊の錦織一清さんが演出を務める。
 関係者が出席する記者会見が14日、松山市内で開かれた。羽原さんは「(近藤は)民族に優劣をつけず、グラウンドで能力のある選手を選んだ。徹底した指導に選手たちも食らいついた」と語り、「民族を超えた師弟の絆が物語全体に流れている」と作品を紹介した。
 錦織さんは「KANOナインが繰り広げる珍プレーと好プレーを楽しんでもらえるよう作っていきたい」と抱負を述べた。近藤役を演じる俳優・神敏将さんは「劇場で試合や練習がどう表現されるか。期待してほしい」と意気込んだ。
 公演は来年3月まで。問い合わせは同劇場(089・955・1174)。
https://www.yomiuri.co.jp/local/ehime/news/20230317-OYTNT50279/

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/下 最後の「留学生」甲子園9回⇨南海で首位打者 母校愛し、球界に足跡 /京都

2023-03-18 | 先住民族関連
毎日新聞 2023/3/18 地方版 有料記事 1108文字
 伊藤次郎らから遅れること3年。1929(昭和4年)に平安中に進学した台湾の先住民・アミ族出身の「留学生」、岡村俊昭(台湾名・葉天送)は、甲子園だけでなく球界全体に大きな足跡を残した。
 在学中の29~33年、外野手、捕手、投手とポジションを変えながら、平安中が出場を逃した32年夏を除く9回、春夏の甲子園に出場。最後となった33年夏は、中軸打者として準優勝に貢献した。
 日本大を経て39年、南海(現ソフトバンク)に外野手として入団。戦時下の44年には、35試合の出場ながら打率3割6分9厘で首位打者に輝いている。同期入団には、いまだ破られない監督1773勝のプロ野球記録を樹立する鶴岡一人がいた。
この記事は有料記事です。 残り810文字(全文1108文字)
https://mainichi.jp/articles/20230318/ddl/k26/050/251000c

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高級アルパカで作るニット 南米先住民への思い乗せて

2023-03-18 | 先住民族関連
日本経済新聞2023年3月17日 14:30

ファッションで社会を改革する」。そんな大きな目標を掲げる兄弟がいる。最上級のアルパカ素材でニット製品を手がける井上聡(さとる)さん(44)と清史(きよし)さん(42)だ。ブランド名は「ザイノウエブラザーズ」。真摯な仕事をするという誓いをこめて本名を使った。
アルパカは南米原産のラクダ科の動物で、コロンビア、ペルー、ボリビア、チリなどの高地で放牧されている。1日の寒暖差が大きく厳しい気候に鍛えられたその毛は、保温性や放熱性にすぐれた高級素材だ。
聡さんと清史さんは、日本人の両親の下、デンマークのコペンハーゲンで生まれ育った。当時一家が暮らした地域には他にアジア人がおらず、差別に悩む日々を過ごしたという。有名ガラスブランドのデザイナーだった父は、リストラ対象になった部下の職人らの代わりに工房を辞めるような正義感の強い人物で、44歳で他界した。「人を思いやる父の生き方から強く影響を受けた」と2人は語るが、残された家族の生活は苦しく、聡さんが描いた絵を清史さんがTシャツなどにして級友に売り、修学旅行代を稼いだことも。これが創造でビジネスする出発点となった。
大人になった兄弟は、グラフィックデザイナーとヘアサロンのアートディレクターとして成功を収めたが、「商業的な仕事に疑問も感じていた」。米同時テロが起こるとデンマークでも移民排斥を訴える政党が台頭するなど社会の不寛容が増した。そんなとき、有名アーティスト集団が「移民たちよ、デンマークを去らないでくれ!」と書いたポスターを街中に貼り、キャンペーンを展開。「デザインにはメッセージを伝え、社会を変える可能性がある」と刺激を受け、2004年、ソーシャルデザインスタジオ、ザイノウエブラザーズ(以下、TIB)を設立した。
アルパカと出合ったのは、南米の先住民支援に取り組むデンマーク人の友人の誘いで、ボリビアを訪れたときだった。商品になると高額なのにアルパカを飼育し、毛を売って生活する先住民は貧しい。「世界一のアルパカニットを作り力になりたい」と考えた。
ボリビアでニットを生産するなかで、ペルー南部・プーノ県にあるパコマルカ・アルパカ研究所の存在を知った。所長のアロンゾ・ブルゴスさんは、1980年代から高品質なアルパカ繊維の安定的な生産や先住民の生活水準の向上に努めていた。良質な毛の取れる純血度の高いアルパカを交配して育て、先住民に寄贈。高く売るために部位ごとに毛を仕分けるよう指導し、同じグループの工場が適正な価格で直接買い付ける計画などを立てていたが、ビジネスには至っていなかった。
そこに現れたのが井上兄弟だ。「最初は若いヒッピーが来たと思った。でも彼らはもうけることより歴史や文化に強い興味を持っていた」(ブルゴスさん)。2人は最上級のアルパカ繊維でミニコレクションを展開することを提案。大量生産を前提とする研究所の親会社と交渉し、希少で上質な糸が誕生した。
ひとつは「シュープリーム・ロイヤルアルパカ」。アルパカの毛は細いほど価値が高いが、この糸は極細といわれる18〜19マイクロメートルのロイヤルアルパカよりさらに細い16〜18.5マイクロメートルだ。次いでペルーに約300頭しかいないという黒アルパカの毛を使った無染色の「ナチュラルブラックアルパカ」。これらを使い、小ロットでストールやセーターを生産してパリや東京で発表した。
先住民に仕事を与えさえすれば貧困が解決すると思っていた兄弟は、ブルゴスさんの科学的で多面的な取り組みを見て「考えが甘かった」と知ったという。ブルゴスさんを「アロンゾ先生」と呼び慕い協働を続けている。
2010年、日本で初めてTIBの商品を買い付けたのが、セレクトショップ「ビームス」だ。「動物や先住民への愛情から質を向上させるという独特なストーリー。驚くほど高品質なのに価格は控えめで、彼らが本気で実直な社会起業家だと伝わってきました」。当時のプレス担当で、現在はアートとカルチャー事業を推進する「BEAMS CULTUART」のプロデューサーを務める佐藤尊彦(たかひこ)さんは、そう振り返る。
「差別や貧困のある世界を本気で変えようという信念が製品という形で受け継がれるのが最大の魅力」と佐藤さん。ビームスの買い付けは現在、初年度の約10倍。広告も打たずセールもしないが毎年ほぼ完売する。兄弟への共感は確実に広がっている。
聡さんには忘れられない思い出がある。ボリビアで靴磨きの子供に声をかけられた。同情して料金の十数倍のお金を渡すと少年は礼を言って受け取り、仲間とお金を分かち合った。「僕らはビジネスに関わる人が正当な対価を得られるようにしたい。突き詰めるとヒューマニズムに行き着きます」
TIBは現在、日本と清史さんが暮らす英国を拠点とし、春夏はオーガニックコットン、秋冬はアルパカ製品を展開するほか、東日本大震災の被災地の生産者と「メイド・イン東北コレクション」を作ったり、パレスチナ人とイスラエル人によるブランドを支援したり、幅広く活動している。世界を変えることは簡単ではないが、彼らの信念は未来に希望を抱かせてくれる。
ライター 安田薫子  中岡詩保子撮影
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD051CB0V01C22A2000000/

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ちびっ子から大人まで楽しめる、ちょっとシュールなSDGsコント番組が誕生! 男性ブランコ初の冠特番『おしえてブランコ』

2023-03-18 | 先住民族関連
3月26日(日)22:00-23:00 放送
吉本興業株式会社2023年3月17日 16時30分

BSよしもとでは、2023年3月26日(日)22:00より、話題沸騰中の男性ブランコの初の冠特番「おしえてブランコ」を放送致します。
『キングオブコント2021』準優勝、昨年の『M-1グランプリ2022』にも決勝進出と、すでに実力は折り紙付きの彼ら。そんな彼らは、昨年10月に開催された『SDGs-1グランプリ2022』でも優勝しており、よしもとSDGsアンバサダーに就任しています。
その優勝特典である“SDGsを発信する冠番組”として制作された『おしえてブランコ』は、その名の通り、男性ブランコがプロデュースする「小さな子どもたちから大人まで楽しめる、SDGsをテーマにした教育テレビ風コント番組」。
舞台となるのは、この世界のどこかにあるという島、“ディージーズ島”。ひょんなことからディージーズ島に漂着してしまったうらさん(浦井のりひろ)が、島に住む謎の生き物・ハエモグラ(平井まさあき)と一緒に、島中の困っている民を救出して島を脱出しようとする物語です。
ほっこりしつつも笑えて、少しだけ環境についても考えさせられる番組となっている『おしえてブランコ』。ぜひご覧ください!
放送チャンネル: BSよしもと (BS265ch)
放送日時:  3月26日(日) 22:00-23:00スタート  
出演者: 男性ブランコ /大自然、トニーフランク
視聴放送:
【TV】 BS265ch(無料放送)
【スマホ・PC】https://video.bsy.co.jp/  (無料配信)
番組HP : https://bsy.co.jp/programs/by0000018155
CM動画 : https://youtu.be/kZynezkowb0
男性ブランコ コメント
SDGs-1グランプリ優勝特典として作らせてもらったこの番組、BSよしもとながらめちゃくちゃ◯テレっぽくなってます。ほぼあの人みたいなキャラクターも居ます。お子さんはもちろん、大人の皆様にこそ見て欲しいテーマが盛り込まれてますので、ぜひご覧ください。
【番組内容】
番組冒頭、無人島らしき島の映像が流れるものの、次の瞬間には真っ白で無機質なスタジオで繰り広げられる物語に若干の違和感を感じていると、“SDGsを発信する番組”らしく「この番組は環境に配慮しているため、大掛かりなセットは使っていません」というテロップが。見る側の想像力が試される番組と言えそうです。
島を脱出したいと言ううらさんに、「脱出できる場所まで案内する代わりに、島に住む先住民の悩みを解決すること」という条件を出したハエモグラは、一緒に島の最北端を目指すことに。道中、歌の民・トニーフランクやギャグの民・しんちゃん、ロジャー(大自然)に出会い、彼らの悩みを一緒に解決していきます。
「SDGsを歌でわかりやすく伝えたい」と悩むトニーには、とかく固くなりがちな歌詞をみんなに伝わるような言葉に言い換え、さらにダジャレも盛り込んだ楽しい歌に変えたり、ゴミを使ったモノボケに挑戦することでゴミまみれのしんちゃんとロジャーを救ったりと、次々に先住民の悩みを解決していくうらさんとハエモグラは、無事に島を脱出できるのでしょうか!?
ほかにも、ノリノリさん(浦井)とひょろり(平井)が海の漂着ごみから役に立つものを作るという完全にEテレ風なミニコーナーがあったり、パグとチンのMix犬・うどんちゃんが活躍するかわいすぎるミニコーナーがあったりと、ほっこりしつつも笑えて、少しだけ環境についても考えさせられる番組となっております。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001990.000029501.html

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バイデン政権がアラスカの石油開発承認、環境団体が猛反発

2023-03-18 | 先住民族関連
フォーブス3/17(金) 10:00配信

2023年1月10日、ホワイトハウス前でバイデン大統領にウィロー計画の停止を要求する環境活動家(Photo by Celal Gunes/Anadolu Agency via Getty Images)
米国のバイデン政権は13日、「ウィロー計画」として知られるアラスカ州北部の石油・天然ガス開発プロジェクトを承認すると発表した。アラスカの議員は承認を歓迎。一方、環境保護団体や民主党議員は猛反発している。
開発を主導する石油大手コノコフィリップスによると、事業規模が70億~80億ドル(約9300億~1兆円)とされるこのプロジェクトは、連邦政府と州政府に87億ドル(約1兆1600億円)の収入をもたらし、約3000人の雇用を創出する見込み。アラスカ州の議員らは、バイデン政権にこのプロジェクトの承認を強く求めてきた。
このプロジェクトは、30年間で6億バレルの石油を生産すると同時に、2億8000万トンの炭素を排出するとされている。年間の炭素排出量は900万トンに及ぶことになり、米紙ニューヨーク・タイムズはこの排出量が毎年200万台の自動車走行と同等と指摘している。
環境保護団体は、ウィロー計画を強く非難している。元副大統領で環境活動家のアル・ゴアは、プロジェクトの承認は「無謀で無責任」だと批判。環境保護団体アースジャスティスはこの計画を「炭素爆弾」と呼んでいた。地元の先住民の中には、雇用の拡大を期待する人もいるが、天然資源や野生生物への影響、汚染物質が放出される可能性の懸念から反対する人も多い。
バイデン大統領は、このプロジェクトを承認することで、与党・民主党内の怒りを買っている。同党の議員20人近くは大統領に送った書簡で、「この計画が気候問題に対する米国の進歩に大きな脅威を与える」と主張していた。
オンライン署名サイトのChange.orgに掲載された計画の中止を求める嘆願書には、320万人が署名した。反対運動はTikTokでも広く支持されており、ハッシュタグ「#stopwillow(ウィローを止めろ)」は13日朝の時点で1億7110万ビューを獲得していた。
CNNによると、アースジャスティスを含む複数の環境保護団体が、すでにこのプロジェクトの訴訟の準備を進めているという。AP通信は、バイデン大統領がこのプロジェクトを承認したことで、2024年の大統領選挙で若い有権者の支持を失う可能性があると指摘した。
ウィロー計画は当初、2020年10月にトランプ政権によって承認されたが、2021年に連邦判事が同政権の環境評価に欠陥があると判断して掘削許可を破棄したことで頓挫していた。バイデン大統領は2022年7月の演説で「国民の健康を守り、クリーンエネルギーの未来を勝ち取るために全力を尽くす」と宣言していた。
Alison Durkee
https://news.yahoo.co.jp/articles/32e2c31b5bba70fde7580857ad2b18e68cc14786

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米エネ省副長官、「インフレ抑制法」で鉱物の中国支配に警鐘

2023-03-18 | 先住民族関連
MIT Technology Review2023.03.17
2022年に成立したインフレ抑制法をきっかけとして、米国国内で鉱山や電池工場の新設計画が急増中だ。歓迎する声の一方で、気候変動への取り組みを遅延させる可能性も指摘され、同盟国から不満の声もある。米国エネルギー省のデイヴィッド・ターク副長官に狙いを聞いた。
by James Temple
最近制定された一連の包括的な法律群によって、米国では採掘事業、鉱物処理施設、電池工場の新設計画が急増しており、電気自動車(EV)やその他のクリーン・テクノロジーの急速な成長を支える国内サプライチェーンの基盤が築かれつつある。
これは意図的なものだ。2022年に制定されたインフレ抑制法(IRA:Inflation Reduction Act)では、電気自動車の税額控除を受けるにはある条件を満たす必要がある。その条件とは、搭載している電池が、米国または米国と自由貿易協定を結んでいる国で抽出・精製された鉱物を相当な割合で使用しているというものだ。電気自動車に搭載する電池を製造するには、コバルト、グラファイト(黒鉛)、リチウム、マンガン、ニッケルなどの原材料が大量に必要になる。現在では、米国はこれらの材料を諸外国、特に中国から輸入することが多い。
ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス(BloombergNEF)によると、インフレ抑制法が通過して以来、北米では電池材料に数十億ドルを投資する発表が続いている。観測筋によれば、「国内生産要件」は、こうした計画の火付け役となり、加速装置の役割を果たしているという。しかし、どの国に加工材料を提供する資格があるのか、まだ明確になっていない。同盟国からは、米国が自国の産業に不当に有利な条件を設定していると非難する声も上がっている。
また、時間が経つにつれてあまりに厳しくなる要件は、実際にはクリーンな技術への移行を遅らせるという意図しない副作用を生む可能性があるとの懸念もある。新しい鉱山や工場を稼働させるには、最高の条件が整っていたとしても何年もかかる上、米国における大規模プロジェクトの許認可プロセスは時間がかかりすぎるとの悪名も高い。遅延の可能性に加えて、一部のコミュニティは特定の提案に対して、環境への影響や先住民の土地に関する問題を理由に反対の立場をとっている。
米国エネルギー省のデイヴィッド・ターク副長官は、MITテクノロジーレビューの取材に応じ、米国での採掘活動が復活したことの意義、サプライ・チェーンを構築することの重要性、そして付随する懸念に対して、バイデン政権がどのようにバランスを取ろうと努めているかを語った。
以下のインタビューは、発言の主旨を明確にし、長さを調整するため、編集されている。

——米国は何十年もの間、重要な鉱物の採掘や加工を他国に委ねてきました。これらの産業を再び米国に呼び戻し、再構築することには、どのような意義があるのでしょうか? その重要性について教えてください。
これはエネルギー省だけでなく、現政権にとっても非常に大きな問題です。
テクノロジーやサプライチェーンの多くを見ると、中国が支配していることがわか …
こちらは有料会員限定の記事です。
https://www.technologyreview.jp/s/301429/us-minerals-industries-are-booming-heres-why/

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