恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

絵を見分ける能力

2007年02月23日 | 日記とか
本年度の卒業記念品の担当をしておりまして、卒業生から学校への贈り物として、
今年は先頃没した先代理事長の肖像画を贈ることになりました。
とはいってもその辺りの業者等との折衝は当然教員サイドで行ないます。
今日はそんなこともあって都内の絵画ディーラーに出向き、
どのような形でオーダーするのか、デザインはどうするのか、などなど、
打ち合わせを行なってまいりました。

とはいっても私には美術的センスなど皆無に等しく、
オーダーをお願いするブルガリア人の画家の方がどのような絵を描き、
それが果たして社会的にどういう評価を受けているかなどわかるわけもありません。
単身で出向いたら確実にいいように言いくるめられてしまいそうなので、
かつて画廊での勤務経験がある先生にスーパーバイザーとしてお供いただきました。

先方にはこちらがどのような品を望むのかという趣旨を伝え、
その上で海外在住画家との折衝などについて説明を受けました。
画廊勤務経験のあるその先生いわく、その値段でその商品なら、
妥当というところだろうとのこと。経験者の意見は強いです。
実際に以前別の方が注文した肖像画の実物を見せていただいたのですが、
素人目にもこれはなかなか、と思わせられる代物でした。
肖像画というのは単に写真そっくりに描ければいいのではなくて、
そのモデルがどのような人物なのかを見抜き、
その上で内面を存分に引き出した作品こそが画家の真価が問われるわけで。

決して安い買い物ではないのですが、ひとつの芸術品として、
この先の未来に100年残していけるものができれば安いものです。
写真などと違って劣化するものでもあるまいし。

恐懼謹言。
コメント
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