恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

はじめてのケーキ入刀

2007年02月24日 | 恐懼とか
というわけで、以前下見に行った椿山荘でテーブルマナー講座の日です。
社会人としておそらく一番最初に体験することになるであろう、
結婚式の披露宴に見立てて式次第を進行していく中で、
料理が出てきたら逐一テーブルマナーのレッスンが入るという形式で、お料理を頂きます。

とまぁそれだけなら気楽なのですが、模擬披露宴という形を取るので、
生徒から代表で数名ほどウェディングドレスを着させるんですね。
まぁここまではいいんです。女の子はそういうの好きだろうし、
卒業間際の行事だから思い出にも残るだろうから。
でも、それ以上にすごいのが、新郎新婦入場シーンからケーキ入刀なんてことまで、
実際にかなり近い形でシミュレーションやるんです。
ウェディングドレス着た生徒が新婦の役をやるのは当然なのですが、
その新郎役はその生徒のクラスの担任が勤めます。
担任が女性だった場合はその学年に所属する教員がやることにあるのですが、
そこで私に白羽の矢が立つことになります。

シミュレーションとはいえ、ウェディングドレスを着た生徒と手を組んで入場、
なんてのは結構困惑させられるもんです。私も生徒も。
歳が倍近く離れてればそんなこともないのですが、5つしか離れてないもんな。
「妙にリアルすぎて嫌だ」というのは生徒から出た言葉ですが、的を得ています。
ましてやウェディングケーキ入刀なんて、ねぇ。
こんなの一生のうちに一度やればいいのであって、
シミュレーションでここまでやらなくてもねぇ。
照明までそれっぽくしてそれっぽい音楽かけられちゃったわけで、
私は真剣に「人生の門出というのはこういうものなのだなぁ」と、
一瞬感慨にふけってしまいました。
こういうことをしてれば大概会場の生徒から笑い声が上がりそうなものですが、
若干引いていたような気がしたのは私だけだったでしょうか。
それもこれも「妙にリアルすぎ」ってことなのか。

終わったあとで生徒には謝っておきました。
こっちだって好き好んでやったわけじゃないんですが、
女性に取ってみりゃああいうのはある意味で特別な意味を持つものだし、
そこで私が模擬とはいえ最初にそんなことしたんじゃ心の傷になりかねません。
あんまり気にしたような様子がなかったのは幸いですが。
フランス料理はおいしかったのですが、全体としては後味が悪かったかも。

そこまで本格的にやらんでも。

その一言に尽きます。あー。
披露宴の入場もケーキ入刀も一回だけでいいっちゅうねん。

恐懼謹言。
コメント (2)
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