Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

Ólafur Arnalds(オーラヴル・アルナルズ)ライブ@TivoliVredenburg

2015-02-15 08:41:50 | Concert
ユトレヒトのTivoliVredenburgにÓlafur Arnalds(オーラヴル・アルナルズ)のライブを見に行ってきました。
TivoliVredenburgの大ホールでは通常クラッシクコンサートを聴きに行っているのですが、今回は同じ大ホールですが、ステージ後ろには黒い幕が張られ、後方の座席は使用しない形になっていました。
Ólafur Arnaldsを知ったのは以前に行った坂本龍一のTrioコンサートで、前座を務めていたからです。そのときの音楽の色合いがとても良くて好きになりました。これが2011年のことですから3年余りで大ホールを売切れにするほど人気があるアーティストになっていて、ちょっとびっくりです。
どんな人たちが来るのかなあと思っていましたが、若い人たちが多く、でも白髪の年配カップルなどもちらほらいて、さまざまでした。
8時15分開演予定でしたが、実際に始まったのは8時半。
最初に「Broadchurch」の曲が演奏されました。「Broadchurch」はイギリスのTVシリーズで、海沿いにとても印象的な崖がある小さな町で起こる事件を巡った謎めいた刑事と女性警察官が主人公のドラマで、このドラマの音楽をÓlafur Arnaldsが担当しています。このドラマの寂寥感がただよう雰囲気にÓlafur Arnaldsの曲はとてもよくマッチしていました。ドラマはシーズン2まで進んでおり、今回のライブではこの「Broadchurch」の曲がいくつも演奏されました。
Ólafur Arnaldsは、アイスランド出身の作曲家、演奏家で、現在27歳。主にピアノを演奏します。今回もステージ上に、グランドピアノとアップライトピアノとシンセサイザーがあり、エフェクトをかけながら、彼独特の音色を紡ぎだしていました。また、バイオリンやチェロのクオテットとホルンなど計6名と、シンセやトロンボーンをする人一名、途中で舞台に登場するボーカリスト1名が出演しました。
このボーカリスト、ガタイのよい男性なんですが、高めのボイスで囁くような唸るよな歌声は独特で、「Broadchurch」のテーマソングなどは、寒気が体の中にゾクゾクッと入ってくる感じがします。
曲の合間には、Ólafur Arnaldは英語で冗談を交えながら、曲紹介をしていました。
アンコールは一回だけで、全部で1時間半くらいの短めのライブでしたが、すてきな曲の世界へ連れていかれて、リラックスして聞け、よかったです。
クラシカルな要素も強い、ポスト・クラシカルと呼ばれるジャンルに相当するそうですが、私の好きな分野です。
体調は良好です。