スターアライアンスNote

世界を旅するために働く、Architectによる旅日記

かつて訪れた場所 エジプト 10

2017年06月29日 | OLD DAYS

 

 

 ずっと見てみたかった遺跡を、やっと見ることができました。

 

そこからまた3時間ほどかけて、アスワンまで戻ってきました。

往路はでは、幻想的だった夜明け前の砂漠を、眠らずにずっと見ていました。

ですが、復路は早起きだったせいもあってか、ほとんど眠っていた気がします。

 

 

 

 

遺跡観光の拠点となる街、アスワン。

 

ここには、世界遺産創設のきっかけとなった、設備があります。

アスワン・ハイ・ダム。

1970年に、完成したダムです。

元々1901年に完成したアスワン・ダムがありましたが、

人口の増加などに対応するため6,4km上流に計画されました。

 

 

 

 

遺跡の水没等、問題の多かった計画。

 

ユネスコなどの協力によって、遺跡は守られました。

1964年から、5年かけて遺跡は移動しています。

 

 

 

 

高さ110m、全長3,830mのロックフィルダムです。

発電能力は、2.1GW。

総貯水量、世界第3位の巨大なダムです。

 

 

 

 

旧ソ連等の援助により、完成したダムです。

左に見えているのが、この計画の記念塔です。

計画の総費用は、10億米ドル、約1,100億円の大プロジェクトです。

 

 

 

 

ダムのおかげで、農業の生産性は向上し、電力の安定供給がなされました。

 

ですが、洪水が起こらなくなったことにより、

地表面に塩分がたまってしまうという、環境破壊が起きているようです。

また、巨大な人造湖により、雲が発生し、今まで降らなかった雨が降るなどの、

自然環境も変わってしまっているようです。

 

計画実行者である、ナセル大統領の名を持つ、人造湖。

大きすぎるゆえの弊害も、少なくないようです。



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