
ずっと見てみたかった遺跡を、やっと見ることができました。
そこからまた3時間ほどかけて、アスワンまで戻ってきました。
往路はでは、幻想的だった夜明け前の砂漠を、眠らずにずっと見ていました。
ですが、復路は早起きだったせいもあってか、ほとんど眠っていた気がします。
遺跡観光の拠点となる街、アスワン。
ここには、世界遺産創設のきっかけとなった、設備があります。
アスワン・ハイ・ダム。
1970年に、完成したダムです。
元々1901年に完成したアスワン・ダムがありましたが、
人口の増加などに対応するため6,4km上流に計画されました。
遺跡の水没等、問題の多かった計画。
ユネスコなどの協力によって、遺跡は守られました。
1964年から、5年かけて遺跡は移動しています。
高さ110m、全長3,830mのロックフィルダムです。
発電能力は、2.1GW。
総貯水量、世界第3位の巨大なダムです。
旧ソ連等の援助により、完成したダムです。
左に見えているのが、この計画の記念塔です。
計画の総費用は、10億米ドル、約1,100億円の大プロジェクトです。
ダムのおかげで、農業の生産性は向上し、電力の安定供給がなされました。
ですが、洪水が起こらなくなったことにより、
地表面に塩分がたまってしまうという、環境破壊が起きているようです。
また、巨大な人造湖により、雲が発生し、今まで降らなかった雨が降るなどの、
自然環境も変わってしまっているようです。
計画実行者である、ナセル大統領の名を持つ、人造湖。
大きすぎるゆえの弊害も、少なくないようです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます