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ずっと行ってみたかった場所。
アブ・シンベル神殿.
やっと、訪れることができました。
クリスティの映画の影響で、ここをぜひ見てみたいと思っていました。
元々は、ここにあったのではない神殿です。
1960年代の、アスワンハイダムの建設により、水没の恐れがありました。
ユネスコの協賛により、60m上方へと、正確に分割して、移設されています。
よく見ると、分割された部分が分ります。
近くで見るとわかりますが、こんな大きなものを、
よく動かせたものだと、感心させられます。
砂岩の山を掘り進むように、建設された神殿です。
長らく砂に埋もれて、発見されなかったそうです。
19世紀初めに、スイスの学者によって、一部が発見され、その後発掘されたました。
砂に埋もれていたせいか、かなり保存状態がよく見えます。
彫り込まれた、ヒエログリフもはっきりと見ることができます。
かなり質のいい砂岩だったように、感じられます。
紀元前1300年代に、時の権力者 ラムセス2世 によって、
この神殿は建設されました。
正面に4体の像が並び、この像がラムセス2世と言われています。
こんな像が、4体並んでいます。
高さ、約20m。
4体は左から青年期のもので、順に壮年期までの王が、彫られています。
見えている左からの2つ目の像は、完成後の地震より、倒壊しています。
正面に、入口が見えます。
奥には神殿があり、中へ入ることができます。
この入り口から、奥にある4体の像のうち、冥界神プタハ以外の3体には、
一年に2回光が差し込み、像を照らすそうです。
ラムセス2世の生まれた2月22日、王に即位した10月22日に二回。
ですが、現在では移設によって、日にちがずれてしまっているそうです。
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