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世界を旅するために働く、Architectによる旅日記

’13 冬 インドネシア 27

2014年05月12日 | ’13 インドネシア

 

 

 

ロロ ・ ジョグンラン寺院。

 

9世紀に、ヒンドゥー王国 古マタラム王朝によって建てられたといわれています。

この辺りが遺跡の、中心部にあたります。

 

 

 

 

 

 

そのまた中心部にある、 シヴァ神殿 です。

 

高さ 47m、聖なる山を模して造られたと言われています。

ジャワ古来の、山岳信仰によるもの、だそうです。

 

 

 

 

 

 

内部に祀られているのは、破壊神の ” シヴァ神 ” です。

 

その妻のドゥルガ、先ほどの象の顔を持つ息子の ” ガネーシャ ” 、

預言者 ” アガステア ” が、4つの部屋に分かれて祀られています。

 

 

 

 

 

 

大きな石像です。

 

正面だけではなく、左右と後ろにも顔がありました。

シヴァ神は、世界を破壊する際には黒い姿で現れると言われ、

大黒天と同一に扱われることもあるそうです。

 

ここの石像は、ジャワ ・ ヒンドゥー彫刻の最高傑作と言われているそうです。 

 

 

 

 

 

 

たくさんの神殿が、並んでいます。

 

外壁には、色々な形状の装飾が見られます。

先ほどのボロブドゥールのように、レリーフなども刻まれています。

 

 

 

 

 

 

 

このレリーフは、インドネシアに点在する他のヒンドゥー教寺院には、見られないものだそうです。

 

基壇部分に刻まれているのは、古代インドの叙事詩 ” ラーマーヤナ ” に登場する動物たちです。

動物は、神々の使いとされていました。

 

 

 

 

 

 

上部には、ヒンドゥー教の神々が並んでいます。

 

色の違う部分は、補修された部分なのでしょう。

2006年に起きた、ジャワ島中部地震の影響のようです。

 

 

 

 

 

 

震災の2ヶ月後、政府の要請により、日本から調査団が派遣されました。

翌年1月から、修復作業が開始されたそうです。

 

この震災により、私がここに訪れる時期がずれたのは間違いありません。

 

 

 

 

 

 

このあたりを見る限り、そういった影響はあまりないような気がします。

 

日本の ” 草の根文化無償資金援助 ” による支援も行われたようです。

ジャワ建築の傑作を、守るためには必要だったのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

震災により、約3割が倒壊したと言われています。

 

それ以降、立入りを禁止している場所も、多くあるそうです。

未だに、全体の修復に関しては、目処が立っていないようです。

 

震災前に、ぜひ見ておきたかった気がします。



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