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世界を旅するために働く、Architectによる旅日記

紀州へ  4

2019年12月03日 | 日記

 

 

再建された和歌山城。

 

天守からの景色です。

 

廻りには、あまり高い建物が無いようです。

小高い峰の上に築城されていますので、かなり遠くまで見渡せます。

北側に流れる紀の川を、天然の濠に取り込むように建設されています。

 

 

 

 

こんな古い配置図が、ありました。

 

和歌山御城内惣御絵図 とあります。

1800年頃に作成され、建て替えの度ごとに貼り足していったものだそうです。

現在測量されたものと、ほぼ一致しています。

 

なかなかの測量技術だったようです。

 

 

 

 

これが、パンフレットにある城内の配置図です。

 

和歌山御城内惣御絵図を見て書いてませんか、ぐらいの感じです。

多少のディフォルメはあるのでしょうが、ほぼ同じ絵に見えました。

 

 

 

 

甲冑も並んでいました。

ですがこれは、徳川家のものではないようです。

他にも陣羽織や、鉄砲なども展示されていました。

 

岐阜城の時も思いましたが、こういった感じにしてしまうと、

城内にいる感じを受けない気がします。

躯体の構造は仕方ありませんが、もう少しお城らしく造れなかったのでしょうか。

仕方ないのかもしれませんが、姫路城や彦根城とは大きく違います。

 

 

 

 

出口付近には、立派な屏風絵がありました。

 

虎が描かれ、金箔が貼られた立派なものです。

紀州徳川家のものでしょうか。

吉宗は江戸城へ入城する際に、この地から色々なものを持ち出しているのでしょう。

そう考えると、あまりめぼしいものは残されていないのかもしれません。

 

 

 

 

その横に、石積みの階段がありました。

床下の部分ですので、焼けなかったのでしょうか。

時代を感じる階段です。

今は通ることが、できなくなっていました。

 

 

 

 

ひと廻りしてきました。

 

和歌山らしく、庭には梅の木が見えます。

上ってみて感じたのですが、よく考えられた場所に建てられています。

当然地形にも手は入っているのでしょうが、街を統治するには一番の場所です。

 

和歌山市内が一望できる、最高の立地のようでした。



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