スターアライアンスNote

世界を旅するために働く、Architectによる旅日記

’12 夏 プロヴァンス 26

2012年10月05日 | ’12 プロヴァンス

 

 

 

ラ ・ メルヴェイユ ” 驚異 ” といわれる建物を見てきました。

 

順路は、一方通行になっているようです。

下る方向側へ、回り込んできました。

 

東側の外洋に面した側に出てきました。

 

 

 

 

 

 

西のテラス が見えます。

 

下から見上げと、かなりの高さを感じます。

この高さまで、3層で造りあげられています。

 

 

 

 

 

 

世界一美しいと言われる壁です。

 

正面の開口部分から出てきました。

出て来た部分の正面が、庭園になっています。

 

 

 

 

 

 

修道院部分 です。

 

時代ごとに、上層部へと増築されています。

当時としては16年という短期間で、造られている建築物です。

 

 

 

 

 

 

聖堂の上部には、建設を指示したという ” 大天使 ミカエル ” が見えます。

 

アヴランシュの町の司教だったオベールの夢に、大天使ミカエルが現れます。

 

「 あの岩山に聖堂を建てよ。 」 

 

と命じたそうです。

 

再び大天使ミカエルはオベールの夢に現れましたが、司教はただの夢だと思い信じませんでした。

ミカエルは3度目に現れた時に、オベールの頭に指を突っ込みながらお告げを示したそうです。

 

翌朝、オベールは自分の頭に、穴が開いていることに気づいて愕然とし、

ようやくお告げが本物だと、確信したのだそうです。

 

 

 

 

 

 

大天使ミカエル が指示した岩山は、

古くはケルト人が 「 トンブ山 」 と呼んで崇拝していた場所でした。

 

「 天から露が降りた場所を乾かして、そこに建てよ。 」

 

と大天使から、改めてお告げがあったそうです。

 

指示通りの場所に小さな聖堂を建てると、それまで陸続きだったその場所は、

一夜にして海に囲まれた孤島になったそうです。

 

このような経緯を経て、708年の10月16日 に モン・サン ・ ミッシェル は献納され、

聖地としての歴史が始まったそうです。

 

 

 

 

 

 

海に向かってそそり立つこの外壁面を見ると、まさに ” 驚異 ” と言った感じを受けます。

 

百年戦争の間は、城砦としてこの地を守り続けました。

戦乱を乗り越えたことで、 大天使ミカエル への崇拝が高まり、この地への巡礼が増えていったそうです。

 

 

 

 

 

 

修道院を一周して、元の場所へ戻ってきました。

 

来た時よりは、上がってくる人が少なくなっている気がします。

長い石段を下って、 グランド ・ リュ と言われる通りへと下って行きます。 



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