スターアライアンスNote

世界を旅するために働く、Architectによる旅日記

’10 冬 カンクン・メキシコシティ18

2010年01月20日 | ’10 カンクン・メキシコシティ




カスティージョのある広場に面して、廻りに遺跡が点在しています。
広場の西側を一回りして戻ってきました。
ここのピラミッドは、エジプトのものと違い王の墓ではありません。

上部が神殿になっています。
ここの神殿には、翡翠の目をした漆喰のジャガー像とチャック・モールがあるそうです。
近年まで登ることができていたそうですが、事故が多発した為現在では登ることができません。






正面から見ると、シンメトリーに非常にバランスのとれた外観です。
廻りに何もありませんので大きく見えますが、高さは約30m。
ギザのピラミッドは146.6m( 現在の高さ 138.8m )ですから約五分の一の高さしかありません。


しかしこのピラミッドには、しかけがあります。
北面にのみ階段下部にケツアルコアトル神と言われる蛇の頭の像があります。







この頭がある階段は91段あります。
ピラミッド全体は9段から構成されています。
階段の左右に9段ずつ、あわせて18段あります。
この18という数字がマヤの暦に大きく関係しています。
18日×20ヶ月=360日。
これに不浄な5日を足して365日だそうです。







この9段からなるピラミッドが少し南北軸からずれて建てられています。
蛇の頭の階段は横から見るとこんな風に見えます。








この部分が一年2回、昼と夜の長さが同じになる春分と秋分の日の夕方に奇跡を起こします。









” ククルカンの降臨 ” です。


非常に優れた天体観測能力を持ったマヤの人達がこんな仕掛けを作りだしました。
年2回のこの日には、4万人もの人達がここを訪れるそうです。


通常我々が使うのは10進法です。
これは両手の指の数に由来しているそうです。

マヤの人達が利用したのは20進法。
ピラミッドも9段×20を利用しています。
足の指も使って数えていたのでしょうか?


このピラミッドも先ほどの球戯場と同様に、音の仕掛けがしてあります。
手を叩くと音が反響して聞こえてきます。
ちょうどこの戦士の神殿の見えるこのあたりが一番音が反響するようです。






日が陰ると綺麗には見えないそうのですが、一度春分か秋分に訪れて神の降臨を見てみたいものです。


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